2009年

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月日   温泉地  施設名  画像 他  コメント
12月28日
(日) 
赤城温泉
(群馬県・前橋市) 
旅籠 忠治館  500円
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既に門松も準備され・・・
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内湯
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離れにある露天 
 「蒼月」さんに行こうと思ったら、15時からでないと入れないと言われ、滝沢温泉か赤城温泉へと流れてきた。
 中は古民家風で、長い廊下の先がお風呂となっていた。露天と内湯とが別々になっているので、ちとこの点が使い勝手が悪い。まずは内湯から、源泉が43度だから、掛け流しでも良さそうだが、時折外からボイラーの音がしていたので、適時加温しているようだ。浴槽はあまり広くはないが、適温で結構ツボ。浴槽に縁に首をかけると、足が反対側の段差に掛けられ、胴体が湯に浮いた格好になる。これが快適。次は露天に。時間的な関係か、あまり日が入り込まない。それでも野趣溢れる設計でかなり気持ちが良い。女性側の賑やかな声も漏れ聞こえ、じっくりと肩を静めながら湯を楽しむ。浴槽内には落ち葉も多い。これもまた自然味溢れていて、楽しい部分。しっぽりと浸かる。
12月19日
(土) 
(埼玉県・秩父市)  かおる鉱泉  600円
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駐車場は道向かい
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小さな湯壷 
 玄関に入ると綺麗な女将が出迎えてくれる。どうやら客は私だけのようで、静かな館内であった。浴室はかなりこじんまりとしており、これで他にお客が居たならば、とんでもない事になったろう。でも独占状態で入る分には、文句はない。加熱したお湯は飲めないようで、その代わりに蛇口から源泉が出るようになっていた。独特の玉子臭と、なんとも言えない濃い成分が感じられる。加熱温度は適温で、ジェットバスもあり、筋肉痛を解しながらのんびりと浸かる。利用者が少ない証拠として、カランからのお湯がなかなか出なかった。料金がこの施設にしては高いように感じたが、利用者の少なさも影響しているだろう。湧出量が判らぬが、もう少し大きな施設にして、大勢が利用できるようにすればと思うが・・・。お湯が良いのだから・・・。 
12月13日
(日) 
正徳寺温泉
(山梨県・山梨市) 
初花  600円(3h)
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桃畑の中に
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源泉槽(37度くらい)
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加温槽(41度くらい)
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寝湯・気泡湯
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露天。正面はミスト蒸し風呂。 
 うなぎ屋さんの温泉と言う事で、山梨でもよく知られた場所となる。しかし現地は、主要道路から少し奥まった桃畑の中にあり、少しだけアプローチに迷うような場所となる。ナビがあったから辿り着けたが、周辺の案内看板が充実していないので、よくよく調べてから出向きたい。
 
 細い畑の中の舗装路を行くと、デンとこの施設が構えていた。車を降りると、香ばしい香りと、甘いタレの匂い。風呂への気持ちより、うなぎを食べたい方に導かれる。ロビーでは綺麗なスタッフが出迎えてくれ、そこでは既に、風呂後のうなぎ料理を予約している風景もあった。
 
 風呂場は内湯として源泉槽と加温槽、外に大露天槽と寝湯槽、それと110度の高温サウナと、温泉槽の上に建物を建てたミスト蒸し風呂と称されるものもあった。最初に源泉槽に入るが、最初だとちと冷たさを感じる。今の季節だからだろう。少し体を温めようと、加温槽、そしてサウナなどを楽しむ。そして露天風呂脇のミスト蒸し風呂に入るのだが、ここがかなり気持ちがいい。その現われか、露天風呂には人が居らず、ここに沢山入っていた。程よい湿気に、程よい湯温。思わずウトウトとしてしまうほどに・・・。そして程よく温まったら源泉槽に。加温槽では薄らいでいた源泉のヌルヌル感がここで堪能できる。本当に体に纏わり付くような感じである。以前はもっとそれが凄かったようだが、現在でも十分に体感できる。首を縁に引っ掛けてプカプカと浮きながら手足を伸ばす。極楽極楽。
11月28日
(土) 
蔦温泉
(長野県・大町市) 
仙人閣  700円
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秘湯を守る会の宿
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内湯:かなり熱い
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岩風呂:ここも熱い
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露天:適温
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混浴露天:適温 
 蔦温泉では「湯宿かじか」さんを利用しようと計画していたのだが、日帰り入浴の時間を過ぎてしまい、この日は仙人閣さんを利用する。

 玄関には「秘湯を守る会」の温かみのある提灯が飾られ、これがあるだけで、この旅館に箔が付いている様に思えてしまう。各温泉旅館がこの会への入会希望殺到らしいが、 既入会宿の知人から聞いた話だと、選定においては、裏話も多いようだ。

 さて浴室。最初に内湯があり、ここはかなり熱い。思わず“ウッ”と声にしてしまうほどの温度で、ただただ耐える。次に下に降りて行くと、半露天のような岩風呂がある。ここも熱い。が、先ほどの内湯のような狭さがなく、両手両足を広げてのんびりと入ることが出来る。次に、露天に出ると、こちらは外気に冷されているせいか、ほぼ適温で快適。餓鬼岳側の高みを望みながらしっぽりと浸かる。なぜかここまでの湯壷に利用者は居らず、残す一つに集中していた。そう、その残す一つが混浴の露天風呂であった。混浴と言っても目隠し用の塀がある為、半混浴と言った感じ。幸いにも女性が居なかったのでカメラを構えられたが、居たらこんなことは出来ない。混浴では落ち着かず、先ほどの露天に戻って、再び山を見ながら・・・。雪景色した山を見上げていると、その前を湯気が上がって行く。視覚的にも癒される絵となっていた。

 ここは2つの源泉があるようで、2種の湯が楽しめる。と言ってもどこがどれなのか、同定しないまま出てしまった。
11月23日
(月) 
桟温泉
(長野県・上松町) 
桟温泉  600円
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 2度目の訪問。前回同様に、この日も空いていた。その客入りを反映してか、露天風呂が閉鎖されていた。混浴だったのに・・・。木曽川の流れを見下ろしながら、のんびりと浸かる。前回はもっと湯の花があり、泉質も茶褐色が強かったが、この日は透明度が増していた。流石にこの季節に源泉に入るには冷たく、意を決して入ったが、5分と入っていられなかった。加温槽でまったりと・・・。 
11月14日
(土) 
浜平鉱泉
(群馬県・上野村) 
しおじの湯  500円
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冷たい雨で客足は少なく
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内湯
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露天
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浜平鉱泉の湯 
 2度目の訪問。みぞれが落ちるような寒い日であったが、何とかもち直してきた。

 ロビーに入ると、その天候からか、11:30にして、入場者はまだ8人だと言っていた。私はここに入った時は、浜平鉱泉の湯が入る小さな湯壷を好んで入る。この日も他に利用者が居なく、自由に入ったり出たりが出来た。この場所にして硫黄分があり、そこに塩化物が強く混ざり合っている。上州内でも貴重な有効成分の濃い湯なのだそうだ。そう言えば湯元の浜平のおじいちゃんはどうしているだろうか、そんなことを思いながら湯に浸かっていた。 

 湯を上がるとちょうどバスが着いた所で、大勢の利用者が中に入ってきていた。
10月31日
(土) 
(山梨県・市川三郷町)  つむぎの湯  400円
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いきいきセンター内
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源泉槽(37度ほど)
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加温槽
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露天 
 国道52号線に、公的な案内看板で大きく書かれており、以前から気になっていた。
 現地は「いきいきセンター」と言う町営の施設となっていた。入って嬉しかったのは、400円と言う値段。ただ単に安い事もあるのだが、町民が300円、これに対しての町外者への100円アップの400円は安い。世の中の多くは、地元民に対して倍額ほど取っている場所もあり、ここを見習って欲しいと思う。外部からの人を大事にしているように思え、この部分だけでも、また出向いてみようと言う気になる。
 浴室は源泉槽とその倍ほどの加温槽がある。源泉槽の方は温度計読み36〜37度で、ゆっくりと長湯が出来る。浴槽の淵に頭を引っ掛け、気持ちよく寝ている姿が見られる。それでも季節のせいか、加温槽の方が人気で、入湯者は、浴槽の広さに比例しているようであった。露天は内湯の加温槽と同じ温度で、外気を感じながら入ることが出来る。湯はアルカリ性で、塩分量も多く、肌に良く、さらに温まる湯と言えよう。19時を過ぎての訪問で、利用者はまばら、ゆっくりと手足を伸ばして利用する事が出来た。洗剤類も揃い、この値段でのこれらのサービスはありがたい。ただ、安いだけに日中は芋の子状態も考えられる。いい時間帯に入れたのかも。
10月25日
(日) 
湯檜曽温泉
(群馬県・みなかみ町) 
湯の陣  980円
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豪華なエントランス
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内湯
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露天 
 谷川岳のロープウェーに向かう時に、湯檜曽川を挟んで対岸に大きく見えるのがこの湯宿である。湯宿と言うより豪華ホテルのようだが、2007年の倒産を経て、現在は大手グループ企業の運営となったようだ。さて訪問したのが13時くらい。駐車場はがら空きで、ロビーには客より従業員数の方が多いような感じであった。少し接客が微妙なのは、色んな背景からか・・・。
 浴室はとても綺麗にされていた。窓は一面のガラス張りで、山手側の展望は良い。しかし砂利の敷かれた庭と言えよう場所には、雑草が多く、管理が・・・ロビーに入った時に思った感じが再び・・・。それでも湯には恵まれているようで、泉温は43度ほど、大量の湯がかけ流しとなっていた。少しカルキ臭を感じるのだが、泉質による臭気のようで、消毒からではないようであった。ちょうど訪問時間が悪かったのか、露天が溜まりきっておらず、内湯を堪能。秋も深まり、寒くなったので、開口の大きい内湯で十分気持ちいいのであった。
10月24日
(土) 
芦安温泉
(山梨県・南アルプス市) 
岩園館  1000円
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外側には日帰りの案内は無い
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内湯
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露天ぬる湯槽
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露天源泉槽
 何度も前を通っているが、日帰りが出来るとは知らなかった。今回初めて立ち寄ってみる。
 まず利用料が1000円と高価だが、内湯と露天と分かれた施設を2箇所使えると思えば、幾分か納得か。その内湯と露天とが、かけ離れた位置にあり、ちょっと利用し難い。両者を比べると、なんと言っても気持ちが良いのは露天の方なのだが、源泉槽からオーバーフローした槽があり、こちらは37度ほどで、長湯が可能。これからの時期、少しぬる過ぎるかもしれないが、縁の岩に頭を持たれかけながらウトウトするには最高の温度となっていた。
 値段設定が高価からか、他に利用者は皆無。やはり外に看板が無い事が、入り難くしているのかもしれない。おかげさまでゆっくりと入ることが出来た。柔らかい湯でPH値が9.4と言うからアルカリもアルカリ。よくアルカリ度が強いと、トロリとした湯になるが、ここはサラッとしている。
 そしてここは飲泉も可能。飲み難い部分は全く無く、違和感無く喉を通る湯であった。かけ流しの湯があふれ出し、新鮮な湯がトクトクと流れ入る。視覚、聴覚からも気持ちの良い温泉であった。 
10月17日
(土) 
名古屋南区
(愛知県) 
湯ーとぴあ宝  1890円(通常プラン)
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 温泉ではないが、いつも混み合っている愛知県内のホテル事情を考えると、ここもビジネス時にありなのかと載せておく事にする。出来たばかりで全てが新しいスーパー銭湯である。ラジウム浴槽もあり、炭酸を混入させた湯もある。サウナも高温・低温・ミストと充実し、これで温泉なら文句無しと言う施設であった。仮眠室やシアタールームがあり、夜通しテレビを観賞できたりする。内部は撮影禁止につき、撮影せず。 
10月12日
(月) 
雨畑温泉
(山梨県・早川町) 
すず星の湯  500円
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カメラ故障の為、携帯で・・・
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内湯のみ 
 山の中にありながら、ここだけ別世界のような立派な施設が建っている。ロビーでは館主らしき人が丁重に出迎えてくれる。お風呂は離れにあり、土蔵にある木戸を潜って入ってゆく。浴室は内湯しかなく、湯壷は2槽に分かれている。温度は一緒で、何か違うのかと、探っていたが、良く判らなかった。源泉は14度ほどであり、沸かし湯であるが、湯温は適度でゆっくりと長湯が出来る。山で冷えた体が、じわりじわりと温まってゆく。露天こそ無いが、広いデッキがあり、火照った体をクールダウンさせる事も出来る。 
 小さいながら、拘った作りの湯宿であり、泊まってのんびりというのもいいだろう。
10月 4日
(日) 
白樺湖温泉
(長野県・茅野市) 
すずらんの湯  足湯:無料
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足湯の湯がオーバーフロー
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眺めはバツグン! 
 今日は白樺湖東岸のすずらんの湯で足湯を楽しむ。外気温は14度。少し肌寒い日であったが、熱い湯がすぐに体を温めてくれた。源泉温度が60度オーバー。流れ出ている湯口に手をかざすと、50度ほどはあろうかという熱さであった。湯壷に足を入れると、瞬時に赤くなるほどの状況で、すぐにホースで水を入れて弱虫行動にでる。足を入れると次第に血液が温まり、全身が温まってゆくのが判る。白樺湖をはじめ、車山を眺めながら、のんびりと浸かる。15分ほど入っていると、全身浴をしたほどに汗ばんでくる。ここは熱湯、全身浴をしてもすぐに出てしまうだろうから、足湯で長く利用した方が楽しめると考えたのだった。天気も良く、計画的中であった。
10月 3日
(土) 
中三依温泉
(栃木県・日光市) 
男鹿の湯  500円
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中三依温泉駅の東
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内湯のみ 
 国道121号から僅かに逸れる場所にあるのだが、目指す殆どの人が、中三依温泉駅に行ってしまうであろうと思えた。ちょっとアプローチ道が狭くなっていて、駅前の分岐箇所を見落としやすいのだった。
 ロビーでは丁重な女将が出迎えてくれる。施設規模は小さいものの、この女将の存在が多大な影響をもたらしているだろう。その女将に見送られ、階段を下り浴室へ。 中は内湯のみだが、トクトクと湯が流れ落ちていた。源泉温度が低く、オーバーフローしていないので、循環の様子。夕闇迫る中で、利用者も少なく、ゆっくりと浸かる。雨の一日で、冷えた体には、心地よい湯であった。
9月27日
(日) 
海ノ口温泉
(長野県・南牧村) 
和泉館  500円
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ちょっと寂れた感じ
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右が源泉槽。他は違う様子。
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露天はやや熱い。 
 国道141号沿線にある温泉行脚も、ここで最後となった。以前も一度訪問しているのだが、構えの寂れた様子に、中に入らずに帰ってしまった。今回はしっかり入る。しかし中に入っても誰も居らず、大きな声を出しても返答はなし、やはり印象とおりだったか・・・。でも管理人室からはテレビの音が・・・。居たのか居ないのか。御代を払う前に、先に入らせていただく事にした。長い通路を行くと、浴室がある。なぜか誰も居ないのに脱衣場の扇風機は回っていた。そして静かな浴室に・・・。中央の円形のお湯は、沢水だろうか、温泉とは違うようだ、その右奥にあるのが、間違いなく温泉である。表面に膜が張るほどに成分が強いようだ。湯の花もかなり多く、見た目はあまり良くない。かなりのぬる湯だが、ここに浸かると、体に成分が染み入る感じがヒシとする。そしてポカポカと温まってくる。見た目は度外視して、すばらしい湯である。次に露天出でるが、こちらは熱湯。外のボイラー(薪を燃やしている様子)の煙の匂いが強くしていた。そこそこ開放感があり、ままいい感じ。よく見ると目の前には大きな池もあった。湯上りに代金を払いにロビーに行くと、優しそうな館主が応対してくれた。
9月23日
(水) 
南アルプス
赤石温泉 
(静岡県・静岡市)
白樺荘  500円
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出来たばかりの施設。
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内湯の外に露天も見えている 
 無料の白樺荘が無くなり、ハイカーの一人としては寂しく思っていたが、名前を同じくして今年の7月に新規オープンした。以前と湯が違うように思えるのだが、私の勘違いだろうか。かなり強度のヌルスベ温泉で、体にトロリと纏わり付くほどに、ヌルヌル感がある。
 連休の最終日、私同様に山中から降りてきたハイカーで浴室は賑やか。残念ながら露天の写真は無し。畑薙の公の駐車場のすぐ下にあり、下山後すぐに風呂にありつけるのが嬉しい。レストランも併設され、さらには大きな駐車場もあり、利用する側には全てに使い勝手がいい。何度と無く利用するだろう。 
9月20日
(日) 
くらぶち相間川温泉
(群馬県・高崎市) 
せせらぎの湯  700円
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平日は福祉センター
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内湯にはジャグジーもある
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露天、独特の褐色の湯 
 旧倉渕村(現高崎市)の相間川温泉としては、川を挟んで2箇所あり、一方のクラインガルテンの方は2度利用したので、回数からしてこちらの利用となる。と言うか、連休でもあり、受け入れ施設が整っているクラインガルテンが混んでいると思い、こちらを利用したのであった。
 源泉温が62度ほどあり、湯がけっこうに熱い。よってあまり長湯が出来ない。その代わり、塩分の強い湯である事から、短時間でも良く温まる。夏場は別として、その他の季節には、ありがたい湯になるだろう。予想通りに空いていて、ゆったりと利用する事ができた。露天で風を受けながらの半身浴。
 気になるのは料金。高崎市民がこれほど多く居て半額料金。他のエリアがその倍額では、微妙な心境になる。一律500円くらいでいいのではないだろうか。 
9月13日
(日) 
幡谷温泉
(群馬県・片品村) 
ささの湯  500円
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素っ気無い玄関
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内湯 飲泉も可
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露天 
 花咲温泉が目立っているので、その陰に隠れてしまっている感じがするが、なかなかの湯であった。広い駐車場は塗川を見下ろせる位置にあり、ちょうどコスモスが咲き、風情がある眺めであった。
 ここは41.5度のかけ流しとなっている。飲泉も出来、ほぼ無味無臭。湯は柔らかく、体がソフトに包み込まれる感じであった。湯温がそう高くは無いので、長湯が出来るのがありがたい。泉質からも有るだろうが、体に負担の少ない湯であった。いつもはカラスの行水が多い私も、ここでは長湯に・・・。露天は外気に晒されているのでさらに低く、この日は日差しもあり、ここで湯に浸かりながら昼寝となる。塗川のせせらぎの音と、川面を伝ってくる風を感じながら、気持ちよく浸かる。利用者も殆どの方が長湯で、周囲と語らいながら入っている。冬場は少し温く感じるかもしれないが、今はちょうど適温で気持ちよく利用できた。温湯好きで、温泉で一日のんびり、と言う方にはここはぴったりかも。
 
9月12日
(土) 
白馬八方温泉
(長野県・白馬村) 
第一郷の湯  500円
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広い駐車場を持つ
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自由に湯量が調節可能
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露天 
 白馬村に4軒在る中から選ぶのだが、時間的に一軒はこの日既に終業しており、3軒の中からこの施設を選んだ。現地は足湯もある広い駐車場の奥にポツンとある。
 浴室は明るく、独特の石組みの湯壷であった。これが臼田地域で取れる鉄平石らしい。その肌触りよろしく、気持ちよく浸かる。山で12時間風雨に晒された体であり、この温かさは嬉しかった。カランにはコックが付いており、自由に湯量が変えられた。コックをひねると熱い49度の湯がジャバジャバと出てきていた。
 露天は射出成型の浴槽で、できればこちらも石を使っていただくと気持ち良かったような・・・。この日の外は風があり寒く、体を沈めていても顔から冷され、そそくさと内湯に逃げ込む。疲れを癒しながらのんびりと浸かる。利用者を見ていると、殆どが短時間で帰って行く。地元の方なのだろうか、銭湯代わりに利用していくようであった。湯は無味無臭。
9月6日
(日) 
北八ヶ岳
松原湖温泉
(長野県・小海町) 
 八峰の湯 無料
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足湯 
 今日は足湯のみ。涼やかな八ヶ岳の東斜面、気温は20度くらいで湿度も低く快適。湯温も39度くらいで、温いくらい。ベンチに寝そべりながらの昼寝がてらの足湯。目の上をアキアカネが飛び回り、のんびりとした時間を過ごす。ここは手湯もあり、足と手を両方温める事が出来る。
9月5日
(土) 
仏岩温泉
(群馬県・みなかみ町) 
鈴森の湯  650円
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足湯
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内湯加温槽
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内湯源泉槽
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露天風呂 
 水上温泉に入るつもりで居たのだが、周辺にある幟に誘われて、ここを訪れた。現地は出来たての様子で、まだ全てが完璧には整っていない様子であった。駐車場も簡易的な様子で、何しろ、住宅のような場所を抜けるとこの湯宿があり、後から手前の住宅は取り壊すのか・・・。聞くと今年の7月27日のオープンで、出来立てほやほやであった。ロビーには、まだ慣れない館主がおり、おぼつかない対応で客を捌いていた。ロビー手前では岩魚を焼いており、良い匂いが室内に漂っている。
 さて浴室に入る。全てに新しく、脱衣場も木の香りが凄くする。浴室も同じで、檜の香りが充満している感じであった。そこにお湯の香りが混ざって、癒し効果抜群であった。その使っている木材は太く、見栄えのするものばかりであった。内湯は、加温槽と源泉槽に別れ、源泉槽はこの時期、気持ちよく浸かる事が出来る。冷たい(36度ほど)と思うほどでもなく、ここでの長湯は快適。そしてなんと言っても露天風呂である。土地の傾斜を上手く利用した造りで、人工的な堰堤だが、そこを流れ落ちる3段の滝を見下ろすことが出来る。森の中で温泉に浸かっている感じなのであった。
 これからの場所であろうが、この施設なら流行るだろう。釣堀も出来、湯上りに軽くバーベキューをされているカップルも居た。愛想の良い綺麗な女将もおり、賑わう場所に思う。ちょっと小言を申せば、カランの水圧がちょっと弱い。まあ場所が場所だからしょうがないだろう。
 場所は相俣湯原線途中、谷川岳パーキングエリア南の、高速を真上に見るような場所。
8月30日
(日) 
小川温泉
(富山県・朝日町) 
不老館  500円
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内湯のみ。かなり熱い。 
 前日からここの駐車場を利用し、その時にクロークにシステムを聞いた。新館の方(1000円)は外来入浴は基本10時から15時までだそうだ。不老館(500円)の方はいつでも入れるらしい。そして離れた場所の露天風呂は500円との事であった。
 翌日、山の帰りに利用する。脱衣場に入ると、その熱気から湯の温度が判った。浴室に入ると尚更で、浸かっている人より、洗っている人の方が多い。湯口を触ると50度は超えている様な温度。気合を入れて湯に沈む。かなりチクチク来るが、その後に気持ちよさが・・・。私も熱湯が入れる様になったという事は、年をとった証拠かも。飲泉も出来、少し飲んでみるが、全くクセが無く美味しい。存分にこの湯を堪能し、後にする。 
8月29日(土)  (富山県・朝日町)  境鉱泉  450円
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8号線から良く見える場所にある
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内湯のみ。茶褐色の湯 

  国道8号を通りながら、何度も見ていた施設であった。8号線沿いに看板があるだけで、建物には表示が無く素っ気無い。しかしその素っ気無さが、なにか誘うものが有る。浴室はそう広くは無いのだが、けっこうに混んでいる。何がそうさせているのか、浸かるとすぐに判った。入って気持ちの良い湯なのであった。サラッとしていて不思議な気持ちよさなのであった。国道を挟んで海側には海水浴場があり、そこがハイシーズンには混む場所であろう。

8月23日
(日) 
半出来温泉
(群馬県・嬬恋村) 
民宿 登喜和荘  400円
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R144から見る湯宿
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内湯
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開放的な露天風呂 
 国道脇にあり、いつでも行けると思い後回しにしていた場所であった。ぬる湯のようであり、暑い日に適当かと出向いてみる。HPもあり、賑わっているのかと思ったら、意外や静かな温泉で、利用者はまばら。最初に内湯に入るが、温い感じはなく、程よい温かさ。42度くらい。露天に行くには15mほどの渡り廊下を行くのだが、女湯も同じで、その先は混浴となる。よってこの渡り廊下の距離は女性には大きな壁となるように思う。と言うのは全方向に遮る物は何もなく、スッポンポンのまま移動せねばならないからであった。露天は、源泉から2槽を介して溜められてあり、41度ほどになり、この温度は長湯に適当でかなり気持ちがいい。かけ流しであり、湯の中には気泡も見え、温泉成分の良さも見て取れる。飲泉も可能で、少し塩分があり、割とごくごくと飲めてしまう。周囲に遮るものがないので開放感は抜群。吾妻川を挟んだ対岸には、時折吾妻泉を走る列車が通過し、それらを見ながらのんびりと浸かる。後から地元の人がやってきたのだが、夕方には農作業を終えた地元の人で混むらしい。長湯の人が多いらしく、その混雑から「1時間まで」との地域での暗黙の約束もあるらしい。 
8月15日
(土) 
湯ノ原温泉
(宮城県・松島町) 
霊泉亭  400円
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鄙びた湯治宿
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熱い湯が貯められている。 
この宿の手前に「芭蕉の湯 いやしの館」と言うのがあったが、「元湯」の文字に誘われて、こちらに入る。それでも利用者はこちらの施設の方が多く、それも老齢の方が多い。入るとその答えはすぐに判った。熱いのである。温度計は46度を指していた。源泉は15度ほどの冷鉱泉だが、加温されて熱湯となっているのであった。常連の行動は凄く、タオル一枚で前を隠し、客が出入りする玄関で涼んでいる姿もあった。湯治客も居るようであり、昔から愛されている湯のようだった。熱湯なので、湯上りに火照りが引かず、縁側前のベンチで夕涼み。この宿の周囲だけのんびりとした時間が流れていた。
8月14日
(金) 
(宮城県・気仙沼市)  休暇村
気仙沼大島 
600円
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大島唯一のビジター用の風呂
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やや熱い 
 温泉ではないが、気仙沼大島唯一のビジターが日帰りで入れる場所であり、紹介しておく。入れると言っても18時から20時までの2時間だけに限られる。しかし、ここしかないので、かなりの混みようであった。要するに皆、この事を知って上陸しているわけであった。沸かし湯のようであるが、気持ちよく浸かる事が出来た。 
8月14日
(金) 
三陸山田温泉
(岩手県・山田町) 
浜の湯  500円
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キャンプ場前にある。
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やや小ぶりの湯壷 
 紹介誌では早朝からやっているとあったが、現在は12時からオープンだそうだ。それを知らずに8時頃に出向いたのだが、館主の配慮で裏口から入らせていただいた。熱い湯で、やや塩素臭が強い。浜辺なので塩化物泉で間違いないようで、冬場は良く温まるだろう。この夏場でも、湯の熱さ故に湯上りはさっぱりとしていた。脱衣場から見る景色はなかなか良く、これが風呂場から見えれば、と思ってしまった。 
8月13日
(木) 
東和温泉
(岩手県・花巻市) 
日高見の霊湯
東和温泉 
600円
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ヨーロッパ調の構え
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薬湯
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内湯はこの露天の湯続き 
 周辺には温泉が無く(途中ぶどうの湯というのがあったが)、早池峰山下山後、ここまで南進してくる。湯は初めて嗅ぐ独特の匂いがしていた。内湯の大浴槽と露天とは湯続きで、露天でのんびりと浸かる。内湯にはその他に薬湯もある。女性用はこれとは構成が違うらしく、ジャグジーなどがあるらしい。山で暴風雨に遭い、冷えた体には気持ちよい湯となった。微かにトロリしているようであり、湯上りはさっぱりとする。お盆休みでもあり、さらには雨、やや混雑していた。 
8月9日
(日) 
平湯温泉
(岐阜県・高山市) 
アルプス街道
平湯 
600円
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賑わうバスターミナル
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やや温度の高い内湯
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露天は少し温い 
 表の駐車場は満車で、裏手駐車場に入り、裏口からエレベータに乗る。浴室は3階にあり、下の喧騒からは逃れられる。周囲は緑の北アルプスに山々。気持ちよい展望が広がる。男性用は「錫杖の湯」と名が付けられているが、浴室からは錫杖岳は見えず・・・。
 内湯はやや湯音が高く、ご覧の通りの緑濁色。これがなかなか温泉心をくすぐる色で、気持ち良い。場所柄硫黄分が強いような先入観で来たが、ここはそれは無く、鉄分を強く感じるようなお湯であった。露天はやや温く、のんびりと山々を愛でながら入ることが出来る。涼やかな風を上半身に受けて、極楽極楽。時折バスの離発着の音がするが、ここらへんはご愛嬌。山屋の利用が多いためか、脱衣場は酸っぱい臭いが強くしていた。これも場所柄しょうがないのだろう。私も酸っぱい臭いを出していた一人であるから・・・。
 
8月8日
(土) 
新穂高温泉
(岐阜県・高山市) 
新穂高の湯  寸志
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 夏休みとあって子供の数か多かった。プールさながらに子供を泳がせている親がおり、モラルの欠如した親が、皆の見世物のように中央ではしゃいでいた。湯は温く、この夏にして気持ちよい温度であった。湯の出る上流側に陣取り、程よく交じり合う湯温を楽しみながら目を閉じる。混浴であり、女性の方もちらほらと見えた。
8月2日
(日) 
戸倉上山田温泉
(長野県・千曲市) 
戸倉観世温泉  300円
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ロビーに松竹錠の下駄箱有
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見事なグリーン色。やや熱湯
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こちらは40〜41度ほど。 
 上山田温泉は、以前に「瑞祥」さんを利用し、それで全てを満足していた気になっていた。しかし調べてみると、まだまだ侮れない湯場が沢山あり、今回はその一つ、戸倉観世温泉に出向いてみる。ロビーに入ると、古風な松竹錠工業の下駄箱が出迎えてくれる。券売機でチケットを買うが、このご時勢で300円とは嬉しい設定である。中に入ると番台があり、この手の銭湯風な造りの場所に来たのは久しぶり、今時珍しいのでかえって新鮮であった。
 浴室に入ると、なんと言ってもグリーンのお湯が目に飛び込んでくる。そして温泉らしい硫黄のいい香りが・・・。湯船は2槽あり、大きいグリーンの方がやや高温(42〜43度ほど)。そしてもう一槽が少し温く(40〜41度ほど)、入った感じでは、双方で少し泉質が違うようであった。どちらも軽くトロミを感じるが、小さい方がより強い。その小さい湯船に入り、窓を開け、風を入れながらまったりと浸かる。面白いのは、浸かっている人より洗っている人の方が多い。湯上りには肌がサラサラになり、夏のこの時期、かなり気持ちいい。そしてこの湯は飲泉も可能で、大きなペットボトルで持ち帰る方の姿もあった。
8月1日
(土) 
みやま温泉
(長野県・山ノ内町) 
わくわくの湯  500円
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ちょっと目立たない感じ
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露天風呂のみ(洗い場あり) 
 上林温泉の「せきや」さんに行ったが、土曜日なのにやっていなかった。さらに「ことぶき」さんも訪問したが、誰も出てこず・・・“どうなってるんだ上林温泉”と、やや寂しい気分でR292を下りだす。今日は渋温泉に、などと思っているところに、ここの看板が目に飛び込んできた。周辺には各温泉地があるが、ここは独立した温泉らしい。もっとも何処を掘削しても湯が出てくるのだと思う。
 駐車場より建物が低い位置に建っており、やや目立たぬ感じを持った。中に入ると料金徴収システムが独特で、一昔前の博物館にあるようなゲートがあり、そこで徴収。中は露天風呂しかないが、2ヶ所に洗い場が設けてある。湯はやや熱めだが、周辺の温泉地に負けず劣らずの良い湯であった。柔らかい感じと尖った感じの中間を感じのような・・・。私以外利用者は無く、私自身は嬉のだが、経営の方は大丈夫なのかと心配してしまう。湯も良く料金も手ごろ、間違いなく「穴場」と言えよう。 
7月25日
(土) 
七味温泉
(長野県・高山村) 
渓山亭
恵の湯 
500円
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まだ番台などはない
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乳白色の湯壷 
 久しぶりに七味温泉に出向いてみた。すると残念な事に「湯元牧泉館」は廃業していた(3年前らしい)。その代わりと言っては違うのだろうが、牧泉館へ行く途中に新たな湯場が出来ていた。てっきりこれは牧泉館の経営と思ったが、これは上流の渓山亭が造ったものであった。それも出来たてホヤホヤで、料金を徴収する場所も無く、ユンボで周辺の地面を均しているおじさんが、徴収していた。ここは露天しかなく、洗い場が無いので注意となる。そして脱衣場がかなり狭い。でもご覧の湯である。一度入ると、唸るような気持ち良さがついて来る。源泉は無色だが、空気に触れて乳白色になる。夏なのでアブなども多く、一箇所刺されてしまったが、それも露天風呂の醍醐味と言うかスリルと言うか・・・。
7月19日
(日) 
(石川県・白山市)  親谷の湯  無料
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竹筒で温度調整
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姥ヶ滝を見ながら
 15年ぶりくらいの訪問になる。現地までの道はコンクリートで固められ、整備された様子が伺えた。それでも湯壷は昔のままのようで、以前もそうだったように、中央に竹筒が渡され、それにより流入するお湯の量を調整でき、湯温がコントロールできるようになっていた。生憎の雨だが、それが幸いして訪問者がまばら。ある意味、観光地でスッポンポンになるような場所であり、少し躊躇する気持ちもあったが、全て雨が助けてくれ、周りの目を気にする事無く入ることが出来た。それでもちらほらとカップルなどが訪れ、興味津々に見られる。でも入ってしまえばこちらのもん。湯は43度くらいになっていた。少し熱いが、僅かな我慢で気持ちよさに変わる。なんと言っても姥ヶ滝が目の前にある。こんなにすばらしい滝見風呂は他にないだろう。 
7月18日
(土) 
金沢松島温泉
(石川県・金沢市) 
テルメ・金沢  1050円(23時〜4時15分)
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 金沢を訪れた時は、ここを多用する。それには西インターから近い事があり、利用方法も臨機応変に変えられるからであった。宿泊・仮眠等々、その時々のこちら都合で使え、深夜でもチェックアウトが出来るので使い勝手がいいのであった。湯は紛れもない温泉であり、冬場は良く温まる。今回は湯温を下げた寝湯に浸かってのんびりと・・・。 
7月12日
(日) 
中尾温泉
(岐阜県・高山市) 
まほろば  (    )円
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ヨーロピアン風な構え
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三つある露天のうちの一つ
 山中でここを紹介され、寄ってみる事にした。道路側には「露天風呂あります」とあるが日帰り入浴を受け入れているのか判らない。ロビーに入ると女将が出迎えてくれ、露天風呂に案内される。露天風呂は3つあり、各々が家族風呂のように利用できる。塀越しに錫杖岳の頂が見上げられ、展望は言う事無し。さらには湯もすばらしく、源泉掛け流し。程よい硫黄臭がリラックスさせてくれる。湯を上げると、ちょうど山中で出逢った方が入館した所で、再び内湯の方に入る。内湯には洗剤も揃い、湯は先ほどと同じ掛け流し。あまり知られていない場所のようで、訪れる人はまばら。ここは料理なども良いらしく、地元産飛騨牛も出してくれ、リーズナブルな宿として知られているようであった。 
7月 4日
(土) 
玉宮温泉
(長野県・茅野市) 
望岳の湯  400円
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バス停脇でも食事が取れる
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八ヶ岳がご覧の通りに見える 
 茅野市でも原村に近いやや寂れた場所に建つ。そのため周囲に邪魔するものが何も無く、悠然とした八ヶ岳を望む事が出来る。バリアフリーな造りで、清潔な館内。そして入浴料金が400円とはリーズナブル。洗剤類も揃い、なんと言っても施設名にある通りに、八ヶ岳の展望はすばらしい。この日は上の方が少しガスに巻かれていたが、それにしても良い展望であった。ガラスは特殊加工され、外からは中が見れないようになっていると言う。しかし、夜には流石にブラインドを下ろすそうな。源泉は51度。少し加水されているのか、配管で冷ましているのか・・・やや熱めの湯が張られていた。利用者もまばらで混んで居ない事も嬉しい。八ヶ岳を登った帰りに、歩いた場所を見返すにはちょうど良い場所かもしれない。 
6月28日
(日) 
榛名湖温泉
(群馬・高崎市) 
レークサイド
ゆうすげ 
400円
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本館の向かい側
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内湯のみだが展望は良い 
 前回は本館の方に入り、今日の今日まで、別棟に温泉があるとは知らなかった。おそらくは湯は同じであろうから、本館との100円の価格差(こちらの方が安い)と展望の違いを確かめたかった。
 現地に到着すると、見るからに本館の利用者の方が多い。1:10くらいの差だろうか。私にとっては人が少ない方がありがたい。脱衣場から浴室に入ると、窓越しの榛名湖が一番に目に入る。すぐ下ではバスフィッシングをしている姿もあった。湖面から湯面(上面)までの高低差は5mほどか、それにより、より一体感が出て広く感じる。湯はやや白濁しており、やや温い温度に設定してあった。さて比較、次回どちらを利用したいかと問われたら、こちらと答えるだろう。立地条件から見た場合の温泉の造りが、こちらの方が良いのである。湖面を眺めながらのんびりと浸かる。
6月21日
(日) 
梅木鉱泉
(長野・中条村) 
やきもち家  500円
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大きなかやぶきの建てや
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内湯
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露天
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木桶風呂 
 大きな茅葺屋根を擁すこの宿は、以前から気になっていた場所であった。茅葺屋根と言う事だけで、ゆったりと時間が流れるような場所に思えていたのだった。
 この宿は国道19号辺りからも道標があり、迷うことは無い。現地入りすると、村落内の高台にひときわ目立つ茅葺屋根があった。思った通りに絵になる場所に立っていた。
 中に入ると、正面に見える囲炉裏に火が熾され、そこで名物のやきもちが焼かれていた。これにはかなり食欲をそそる。館内は、その囲炉裏の煙により、全てが軽く燻されている。券売機でチケットを買うのだが、毎月26日だけが360円と割引されると書いてあった。廊下を浴室に行くと、浴室前までも煙で燻されているのであった。
 浴室はさほど広くなく、こじんまりした感じ。場所柄このくらいが適当であろう。湯壷にはやや熱い湯が溜められていた。源泉は13度だから全て沸かし湯で循環しているようだ。気になったのはカルキ臭。かなり鼻につく。まあ循環ならしょうがないか。湯はしっとりとする湯で、ヌルスベ温泉に相対する湯の感じ。露天はさらに熱く、あまり長湯とはならなかった。木桶風呂も露天に置かれ、これは自分で湯温調節出来るので、心地よい温度で入る事ができた。施設自体が新しく綺麗で、景色も相成って浸かっていて気持ちが良い。時間が止まったような中、ゆっくりと楽しむ事ができた。
6月14日
(日) 
滝沢温泉
(群馬・前橋市) 
滝沢館  600円
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「秘湯を守る会」の宿
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内湯(かなり薄めてある模様)
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露天(源泉を加温) 
 ここは「秘湯を守る会」の宿。その象徴として、会の大きな提灯が入口に吊るされている。粕川の流れの脇に立ち、立地条件は最高の場所にある。ロビーでは館主が丁寧にお湯の説明をしてくれる。内湯はかなり薄めてあるそうで、露天が純然たる源泉を加温したのみの濃い湯が入っていると言う。そう言われると、当然のように露天に足が向く。階段を僅かに下り離れに行くと、粕川の流れの脇に露天風呂が造られ、景色は最高。目からも耳からも気持ち良さが感じられる。湯温も適当で、白濁した湯が、なんとも体に良さそうに感じられる。唯一気になったのは湯壷の深さ。座ってしまうと深過ぎで、もう少し浅めに造られていれば、もっとリラックスできるようにも思った。 
 自然と一体になった湯壷で命の洗濯。気持ち良さの他に何もない。湯壷の川側には、冷泉が出ており、鉄分の多い酸味の利いた泉質であった。湯上りには畳敷きの囲炉裏脇でゴロンとなる。谷側より吹いてくるそよ風にウトウト。
6月13日
(土) 
葛温泉
(長野・大町市) 
高瀬館  700円
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意外や簡素な玄関
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「あつ湯」と「ぬる湯」槽
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掃除の後、貯めている途中 
 入梅をした。山でしっかり濡らされ、やや熱い湯が恋しくなり、ここを利用する。
 ロビーに入ると、驚くほど綺麗な若女将が出迎えてくれる。器量が良いと心も伴うのか、接客の様子から、内面の良さもにじみ出ていた。浴室に行くと。他の客は一人だけ。10時の訪問なので、日帰り客を受け入れし出したばかり、これから賑わうのだろう。湯壷は2槽あり、手前に「ぬる湯」、奥に「あつ湯」となっていた。何れも90度の源泉を、加水冷却して温度調整しているようであった。2槽入ってみたが、さほど熱い温いの温度差は感じられなかった。軽い硫黄臭の中に、かなりカルキ臭がする。条例により消毒しているようだが、ちと鼻につく。露天はまだ溜めている途中で、満水になるまでまだまだ時間がかかるようであった。ちゃんと洗っている様子が判り、これはこれで納得。湯が何箇所からも流入しているのだが、一箇所、石灯籠の場所から入っているのは源泉であり、非常に熱いので注意したい。小雨の降る中、しっぽりと浸かり、最後は若女将の笑顔に見送られた。
6月7日
(日) 
立科温泉
(長野県・立科町) 
権現の湯  400円
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権現山北端に立地する。
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展望の良い内湯
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露天 
 10年ほど前に利用したのだが、記録を残しておらず再訪してみた。以前はかなり混んでいたのだが、今回は夕方にも関わらず空いていた。湯に浸かると、かなり強烈にカルキ臭がした。これにより以前の記憶が甦った。「そうだった、ここはカルキの臭いの強い・・・」。それはさておき、この湯からの展望はいい。浅間山側の連山が一望出来、敷地内の植栽も綺麗に整えられている。露天に出るとさらに開放感が増して、気持ちよさは倍増する。この臭気さえ無ければ文句無しなのだが、気になるほどに感じられる。源泉成分からくるものならいいのだが・・・。
5月31日
(日) 
霧積温泉
(群馬県・安中市) 
きりづみ館  800円
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ゆっくりと水車が回る
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明るい六角堂内の湯 
 久しぶりに霧積温泉に出向いてみた。目指したのは金湯館だったのだが、手前でゲートされており、すんなり駐車場まで入れるきりづみ館を利用した。駐車場には15台ほど車が停まり、雨ではあるが大賑わいであった。ロビーに入ると、その脇の広間から大きな笑い声が聞こえてくる。こうなると浴室は混雑か、と思って入ってみるが、誰も居らず独占状態。六角堂の天井を仰ぎ見ながらのんびりと肩まで浸かる。周囲の音は聞こえず、たらたらと流れ出る湯の音が聞こえるのみ。霧積みの良さは、この静けさなのだが、狙ったとおりの湯があった。 
5月30日
(土) 
(長野県・飯田市)  宝の湯  380円
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ひっそりとした佇まい
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内湯のみ。熱い。 
 一見やっていないのかと半信半疑で近づいてみると、「営業中」の文字が見え一安心。中に入ると、よほど暇なのか、館主が大笑いしながらテレビを見ていた。今日のお客は私が初めてのようで、急いで湯船の蓋を開ける作業をされていた。 ここは鉱泉であり温泉にあらず。場所が長野だけに、その事が注意書きされていた。内湯しかないが、380円にして洗剤も揃っている。独特なシャワーカランもあり、なかなか面白い造りとなっていた。湯温は43度くらいでやや熱い。ただ、労働後や運動後には、けっこうこの熱さが気持ちいい。高齢者などはこのくらい熱くないと物足らないだろう。安くて空いていて、よく温まる。泉質は炭酸水素ナトリウム塩泉と書いてあった。
5月24日
(日) 
鬼怒川温泉
(栃木県・日光市) 
湯処 すず風  900円
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鬼怒川の畔
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明るい内湯
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自然に溶け込んだ露天風呂 
 前は何度も通過するものの、未だかつて鬼怒川温泉を利用した事が無く、今回初めて入湯となる。選んだのは鬼怒川の畔にあるすず風さん。
 ロビーに入ると、その脇にある休憩室が目に入り、そこに足を向ける。すると眼下に鬼怒川の静かな流れが見下ろせる。窓は開け放たれ、さながら自然のクーラーで気持ちがいい。湯上りを楽しみに、浴室に行くと、これまた開放感があり視界的には最高。 
 源泉温は38度であり、加温はしてあるようだが、豊富な湯量と、自然の演出があり、不満要素は全く無い。次に露天に行くと、眼下にはライン下りを楽しむ様子が見下ろせる。斜面に生えた赤松もいいアクセントで、周囲の緑が気持ちいい。和舟が川面を滑る様子を見ながらとっぷりと浸かる。もう少ししたら周囲でセミが鳴き出すだろう。そうなるとまた風情があり、対岸の山が色づき出すと、これまたいい条件に。泉質もしっとりする湯でいいのだが、ここでは景色を楽しみながら入りたい。四季を通じて出向いてみたい施設となった。
5月17日
(日) 
布施温泉
(長野県・佐久市) 
ほっと 
ふれあいの湯 
400円
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立派な構えの
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内湯
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露天
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ジャグジー 
 10年前に一度訪れたのだが、恥ずかしい事に全く記憶になく、再訪問とした。
 雨の寒い日で、こんな日は温泉が流行る。駐車場はほぼ埋まり、休憩室なども人、人、人であった。ここの湯は塩化物泉であり、よく温まる。内湯の浴室内が、サウナのような空間になっており、やや室温が高く、おそらく塩分濃度も高いようだ。その為か、ちょっと足を浸けている程度で、汗が出てくる環境であった。生憎の雨で、露天は冷たい雨に打たれながら入らねばならなかった。でもでも、湯が良いので、外気に負けずに体を温めてくれる。
 再び内湯に入るのだが、見ていると体を沈める人より、足だけ浸けている人の方が多い。これがここの入り方なのだろう。体を沈めると、すぐに温まってしまい、長湯が出来ないのであった。しかし設定温度を見ると41度とあり、さほど熱いわけではない。やはり湯の成分が体を温めてくれるようだ。
 ここは400円と良心的な料金。地元優遇金額とか無く、ビジターにも公平な料金設定となっている。洗剤も揃い、カラオケの音も無い。私好みの経営スタイルなのであった。
 湯上り4時間ほど経過(書いている現在)しても、まだポカポカしている。寒い日、または冬場向きの湯と言えるかも。
 

  
5月16日
(土) 
新平湯温泉
(岐阜県・高山市) 
ヘルシーランド
奥飛騨
タルマの湯 
800円
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道の駅的な施設で売店も併設
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内湯
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開放的な露天風呂
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露天風呂から見るタルマの滝 
 周辺に沢山温泉があるのだが、この新平湯温泉にはまだ入った事が無く、日帰り施設を利用した。
 ロビーに入ると、温泉場と言うよりはホテルを思わせる。白を基調とした内部空間であった。通常は800円だそうだが、600円に割り引いていただいた。 
 浴室はとても広く、そこに利用者は一人しか居なかった。勿体無いほどに広く、湯船にはトクトクとお湯が流れ込んでいた。おかげでゆっくりと手足を伸ばして浸かる事が出来た。寝湯、薬湯、ジャグジー、サウナも揃っている。湯は単純泉なので、これと言った特徴が無く、さらっとしている。
 次に露天に行く。この施設の目玉は露天から見えるタルマの滝である。囲いの無い開放感のある露天は、周囲の目が無いものかとドギマギとしてしまう。そのタルマの滝は豪快な滝と言うよりは、品のある滝で、露天風呂に浸かりながらだと一箇所で滝見風呂が出来るポイントがあった。滝見風呂とは言うものの、露天風呂の場所から何とか見える。と言った類の感じであった。でもでも、空いていたので、特等席を陣取り、浸かりながらの滝見風呂となった。
 湯上りに休憩室に行くが、ここも静か。静かな場所を好む私には、嬉しい施設であった。
 
5月10日
(日) 
小赤沢温泉
(長野県・栄村) 
楽養館  500円
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車道行止りの一軒屋
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見よ、この色を。 
 冬季は営業しておらず、前年度はフラれてしまった。入れないと気になるもので、今季はきちんと営業期間内に出向いてみた。村内メイン道路から山道に入ると、その舗装道の行止りにこの温泉地はある。 
 ロビーで500円を払い、渡り廊下で離れの浴場に行く。脱衣場から浴室に入ると、その湯の色たるや。まるで「とのこ」のようであった。湯に浸かると、最初に鉄分臭が感じられ、泉質には無いが、何となく硫黄臭がするようでもあった。手に掬うが、ほんの2センチほどの水深でさえ、下の色が透過しないほどに湯の色が濃い。その湯を良く見ると、味噌汁がブラウン運動しているように粒子が良く見える。源泉は46℃ほど。それを加温せずかけ流ししているそうで、浴槽内はややぬる目の40度ほどであった。これが長湯には気持ちいい。寝湯槽もあり、そこで目を瞑りながら腹を上にして浸かると、その気持ちの良い事。当然だが、一瞬でもタオルが湯に触れると、瞬時に茶色くなった。これほど濃い湯は久しぶり。珍しさと気持ち良さとで楽しさ倍増。秘湯らしい秘湯であろう。
5月 5日
(火) 
六合赤岩温泉
(群馬県・六合村) 
長英の隠れ湯  400円
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ひっそりと建つ
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内湯のみ。やや緑白色。 
 六合村で温泉と言えば、なんと言っても尻焼温泉。さらには湯の平、花敷、応徳の順で名が知れているだろうか。そんな中、もう一つひっそりと湯を張る温泉場がある。それがここ。何度も看板を目にしているものの、あまり引き寄せるものが無く、殆ど素通りだった。今回はしっかり看板に釣られ入ってみた。
 ロビーはやや暗く、「隠れ湯」の雰囲気がある。浴室は内湯のみで、そこに緑白色の湯が張られていた。源泉は46度だそうだが、加温して入れているそうな。源泉から距離があるのであろう。庭園を見ながらのんびり浸かる。隠れ湯ではあるが、地元の人が沢山来ており、カランが全て埋まるほどであった。値段もリーズナブルで洗剤類も揃っている。湯は柔らかく、なかなか心地よい湯であった。
5月 3日
(日) 
(新潟県・長岡市)  寺宝温泉  600円 
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手前には綺麗な湯治施設あり
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混んでおり内湯のみの撮影
 山間部でなく街中、それも田んぼの中にある温泉で、あまり期待していなかった。しかし入ってみるとどうだろう、こんなに気持ちの良い湯は珍しい。ぬる湯であり、長湯が出来るのだが、その気持ちよさたるや・・・。内湯と檜風呂とに2種の源泉が張られ、露天風呂にはその2種をブレンドした湯が入っているとの事であった。内湯は42度ほどで万人受けする湯。露天は38度ほどで、ここが気持ちが良い。入っているとすぐに気泡が体を覆い、所謂シュワシュワ温泉なのであった。いつもの事なのか、露天には沢山の人が入り、大賑わい。流石にカメラは構えられなかった。あと檜風呂にも長湯の方がおり入れなかった。
 ここには湯治が出来る様に、綺麗な宿泊施設も備えられている。この湯なら湯治も有りであろう。飲んで良し、浸かって良しの万能薬のような効果があるらしい。 
5月 3日
(日) 
温海温泉
(山形県・鶴岡市) 
足湯  無料
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足湯が中央分離帯の役目も
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カフェやランチがとれる足湯 
 本当は入浴したいところであったが、予定が押しており足湯のみで通過してしまった。その足湯の場所は温泉地内に2箇所あり、どちらも無料で利用出来、その一方はカフェやランチが出来る。自ずとそちらが混んでいたのだが、今回は静かな方を利用した。
 硫黄臭のする良いお湯で、この場所で飲泉も可能。飲んでも違和感が無く、美味しいと思える湯であった。足湯だけでも湯の良さが判り、時間の経過と共によく温まる。
 温泉街全体が、景観を考えて整備され、小さいながら朝市も行われており、次回は泊まってこの温泉地を楽しみたいとも思えてしまった。 一つだけ物申せば、駐車スペースの表記が明確でなく、停めるまでぐるぐるとしてしまった。温泉街の入口付近から案内があればありがたい。
5月 2日
(土) 
(山形県・三川町)  なの花温泉
田田 
350円(通常400円)
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道の駅 庄内みかわに隣接
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お湯は2種あり、こちらは透明
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褐色の湯 
 「道の駅庄内みかわ」に隣接するように建っている。中に入ると驚いた。料金は350円。一昔前の銭湯料金である。
 中はなかなか混んでいたが、この値段なら当然であろう。半分は聞き取れない東北弁が飛び交う。湯は2種張られており、どちらも熱い。褐色の湯の方は、伊香保の湯のような色合いで、そこに半身浴をしながらじっくりと浸かる。じきにほとばしるように汗が噴出す。かなり温まるようであった。次に透明(やや緑がかっている)の方に入る。こちらも熱く、長くは入っていられない。でもでも気持ちが良い。350円にして、しっかり洗剤も整っており、経営側のサービス精神が伺える。脱衣場のロッカーは10円となっており、この小銭が無い場合はロビーで貸し出していた。細部に渡り「サービス」を感じられた施設であった。夏場はちと熱いので、冬場はかなり温まる良い湯となるであろう。
 一つだけ。褐色の湯の方は、泥湯的部分があり、岩や周囲に沈殿している成分が、体やタオルに茶色く着いてしまうほどであった。 
5月 2日
(土) 
湯ノ台温泉
(山形県・酒田市) 
鳥海山荘  500円
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鳥海山の中腹にある
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明るい内湯。湯の色は薄緑。
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やや狭いが展望は良い 
 鳥海山に登ったら、西側の「あぽん西浜」に入るのが順当だが、2度利用しているので、少し車を走らせて、ここまで上がってきた。この場所を登山口とするならば、最適の場所となる。開けた場所にポツンと建ち、景観の良い場所でもある。
 連休中であるが、利用客は私のみ、手足を伸ばしてゆっくりと入らせていただいた。内湯は軽く緑がかった湯で、程よい温度でもあり、浸かりながら旅の疲れが引いてゆく。少々温まった頃に外に出て露天に沈む。標高もあり、ちょっとの風だが、けっこうに冷たい。しかし顔は冷たく、体は温かく。なんとも湯の心地よさを感じるのであった。露天は無色透明にも見えた。内湯と違う湯のようにも見えたのだが、光の加減だったか。湯上りにロビーでゆっくり寛げる。自由に使えるパソコンもあり、当然のように「等高線の狭間から」を検索履歴に残してきた。目的はそれだけでなく、周囲の観光名所の検索にも大いに役立った。小奇麗な施設であり、居心地は抜群。 
4月25日
(土) 
七倉温泉
(長野・大町市) 
七倉山荘  500円
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登山基地でもある七倉ゲート前
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かなり熱い 

 当初、蔦温泉を利用する予定であったが、登山中に全身水没してしまうアクシデントがあり、駐車場脇の七倉山荘を再び利用する。外は雪、東電のトンネル側から歩いて来ると、浴室の窓から出ているモウモウとした湯気に誘われたのでもあった。
 山荘内に入ると館主が出迎えてくれ、有りがたい事に無料にしていただいた。浴室にはいつものように熱い湯が待っており、水を足しながら入る。思わず「あちっ」と声に出してしまうほど熱い。そして何とか体を沈めると、その後からくる気持ち良さたるや。これぞ温泉と思えるような心地よさ。ぬる湯もいいが、ここのような熱さもまたいい。目を閉じ肩まで沈む。冷えた体がどんどん温まってゆくのが判る。かけ流しの湯が、オーバーフローしてどんどん流れ出してゆく。至福の時であった。湯上りに丁重に館主に挨拶をして次回の訪問を約束する。
 

4月19日
(日) 
赤谷温泉
(埼玉・小鹿野町) 
小鹿荘  600円
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立派な造りの旅館
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明るい内湯
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日本庭園つきの屋根付き露天 
 小鹿野町から国道299を志賀坂峠に向かうと、右側にこの旅荘がある。玄関手前には小鹿野歌舞伎の舞台を思わせる立派な建物があり、ひと際目を引く。外見もそうだが、中も立派で、白木をふんだんに使った内部は、高級な温泉宿という感じとなっていた。渡り廊下からは大きな池の鯉も眺められ、それらを愛でながら、水の音を聞きながら浴室に向かう。
 浴室はそう広くは無いのだが、開口を広く取り、それによりかなり広々としたように見える。客は居らず独り占め。露天に出ると、ここも敷地としては狭いものの、よく工夫された日本庭園が作られ、新緑の紅葉を愛でながら、里山の中で風呂に入っている雰囲気となる。一つだけ物申せば、ややカルキ臭がある。この湯はここが源泉でなく、少し下った飯田地区から運んでいるようである。要するに循環湯の為に、消毒管理しているようであった。それでも柔らかい湯で、ややとろりとしていて美人の湯とも言えるだろう。湯上りには冷たい水も完備され、さらには湯釜を置いたお茶のサービスもある。この施設にこの料金なら、文句なし。 
4月18日
(土) 
池の平温泉
(新潟・妙高市) 
プレシオ
ランドマーク
妙高高原店 
880円
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温泉街の入口にあり目立つ
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妙高山の望める内湯
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泥湯(半露天) 
 何度か前を通ったり、売店を利用したりしていたが、風呂を利用するのは始めてであった。フロントでは、時間制の説明を受けるのだが、超過した時の料金を強く言われた。超過する人が多いのか、そんなつもりの無い私には、不愉快に思える説明であった。アルバイトらしい女の子が事務的に説明していた為もある。
 さて浴室に入る。広いが、利用者もまばら。これなら先ほどの説明は・・・。大きな窓からは、白い妙高の頂が見える。これがなかなか気持ちがいい。泥湯と言うものの、内湯は透明で、露天に行くとそれがあった。かなり泥色をしており、匂いもやや悪臭に思えるほどであった。成分としては濃度が高いようで、臭いは我慢して入っていた。ただこれは源泉からのものではなく、泥を加えてこのようにしているのだそうだ、となれば山手側に進んだ所にあるアルペンブリックの湯の方が、本来の泥湯のようでもある。湯上りにここのソフトクリームを楽しみにしていたのだが、やっていなかった。残念! 
4月12日
(日) 
角間温泉
(長野・上田市) 
岩屋館  1000円
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裏側の岩壁が印象的
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2種の湯が用意されている 
 ここは古くからの「日本秘湯を守る会」の湯宿として有名な場所である。しかし日帰り入浴客には、露天風呂に入れないという制約があり、足が向かずに居た場所であった。
 やや狭い山道を行くと、大きな岩壁を背に、ひっそりとこの湯宿が建っていた。木橋を渡り、玄関に入ると大きな熊の剥製が出迎えてくれる。1000円を払うが、やはり露天は入れないとの事であった。残念だが、決まり事には背けない。内湯は2槽になっており、片方は茶褐色の源泉。透明の湯は、近くの湧水を加温しているそうだ。温泉の方は40度くらいの設定で、ゆっくりと長湯が出来る。一方沸かし湯の方は、43度ほどと熱く、入るとシャキッとして、こちらも気持ちがいい。ここで良い入り方を見出した。茶褐色と透明の湯との間には壁があり、その壁が沸かし湯側の温度の方が高いので、温泉側から触ると、オンドルのように暖かくなっている。それを背にしながら温泉側に入ると、背中から温められ気持ちいいのであった。 露天にこそ入れなかったが、内湯で充分満足であった。
4月12日
(日) 
奈良原温泉
(長野・東御市) 
あさま苑  未入湯
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レトロな建物
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溜まってはいたが・・・。 
 折角出向いたのだが、「沸かしている途中」の為、入ることは出来なかった。ちょうど12時の訪問。湧き上がり時刻は13:30との事であった。丁重に家主が挨拶してくれたが、利用者は事前に確認してから出向いたほうがいいだろう。中の写真だけ取らさせていただいたが、入れるほどに溜まっており・・・。と言う事は溜まっている様子から、循環式の沸かし湯と言う事だろう。浴室手前には、その源泉が溜まっており、水面には鉄分が多いためか、鉱物泉でよく見られる油系の皮膜が見られた。入れないと気になるもので、またいつか入ってみたいと思う。次回は事前に電話確認をして・・・。 
4月11日
(土) 
大谷温泉
(富山・魚津市) 
大谷温泉  400円
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構えはすばらしい
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個人宅のような浴槽 
 前年度一度訪れたのだが、何故かやっていなかった。今回はどうだろうと半信半疑で出向いたら、営業中だった。この施設は地域の憩いの場なのか、庭先やロビーで地元の人が沢山語らっている風景があった。家主も女将も気さくな方で、親しそうに話しかけてくれた。

 さて本題の風呂だが、かなり狭い。風呂に行く経路も微妙であり、なんか違う場所に来てしまったような錯角さえおぼえた。しかし、山の後の風呂であり、気持ちいい。誰も居ないので、のんびりと浸かる。微かに温泉らしい独特の臭いがしている。見た目こそ水道水を連想させる造りだが、しっかり温泉のようであった。入れ替わりで、アトピーの酷い男の子が入ってきた。外でお母さんが待っていたのだが、この湯はアトピーに効果があるようである。ただ、ただ狭いので温泉と言うには・・・。 
4月4日
(日) 
春日温泉
(長野・佐久市) 
国民宿舎
もちづき荘 
400円
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内湯のみ 
 春日温泉と言うと「かすが荘」が有名だが、今回はこちらを利用してみた。かすが荘が700円に対してこちらは400円とリーズナブルである。300円安いからと言って、施設や湯に、劣る部分が感じられるわけでなく、唯一比較に出すならば、露天が無いくらいか。

 使いやすい施設なのか、若いカップルの泊り客や、老齢の団体泊り客も見られた。浴室は明るく、そこからの見晴らしはいい。浴室の横に桜の木があったので、もう少ししたら花見湯が出来るであろう。湯は文句なしのトロトロの湯で、湯温も熱すぎずぬる過ぎず適当であった。ここは飲泉も可であり、飲んでヨシ、浸かってヨシの湯と言えようか。
3月29日
(日) 
磯辺温泉
(群馬・安中市) 
長寿館  1000円
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足湯脇の湯宿
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内湯のみ 
 恵みの湯に入ろうと思ったが、駐車場には空がなく、やむなく温泉地中心部に流れてくる。今回は足湯横の長寿館さんを利用する。日帰り入浴の可否をロビーで訊ねると、予約客が来るまでに少し時間があり、受け入れてくれた。従い、ここはいつもかも日帰りを受け付けているわけではないようだ。

 湯宿なので浴室は少し格調高い造りになっている。ただ誰も居らず勿体無い感じもした。一人で独占しのんびりと浸かる。一応ここも源泉は「恵みの湯」であり、この温泉地一帯は、殆ど同じ源泉を使用しているようだ。空いている対価に1000円を払うのだが、施設状態からは高いと感じてしまった。湯上りにロビーが寒く、ブルブルと・・・。もっと温まりたかったが、磯部の湯は湯当りする事が多く、ここでは烏の行水なのであった。 
3月28日
(土) 
きそふくしま温泉
(長野・木曽町)
 
二本木の湯  500円(特別割引期間)
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建物は小ぶりだが湯は良い
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シュワシュワの湯 
 国道361号沿いには、この温泉の幟が沢山立っていた。まんまと釣られて入ってみる。国道からは1.8キロほど山道を入った場所にある。タッチパネルの券売機で入浴券を購入する。通常は600円であるが、現在は100円引きとなっていた。

 浴室はさほど大きくはないが、目に見えて炭酸成分が多い。まるで「バブ」を投入しているかのように、白い泡が沸き立っている。これほどに泡が見えるところも珍しい。浸かるとそれが体に纏わりつき、瞬く間にそれらで覆われる。設定温度は42度。源泉温度が13度ほどであり、加温している湯であるが、通常加温していると炭酸分が抜けてしまいがちだが、ここはそれがない。トクトクと流れ入っている場所を触ると冷たい。上手く源泉を流し込み、加温は湯船の下の方で循環させているように見えた。なかなか良い湯であり、シュワシュワを存分に堪能できた。 
3月22日
(日) 
前橋駅前温泉
くりまの湯
(群馬・前橋市) 
ゆ〜ゆ  600円
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 今回で3度目の利用。どこに行こうかと、悩む場合はここを利用すれば、ハズレはない。何度も書く様だが、市内中心部にありながら、これほどに良い湯が出るとは驚きモノである。湯の良さが定着したのか、出向いたら駐車場の空き待ちの車列が出来ていた。連休最終日、疲れを癒す人々で大賑わいとなっていた。 
3月21日
(土) 
岳の湯温泉
(長野・上田市) 
雲渓荘  400円
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ひっそりとした佇まい
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とくとくと湯があふれ出している 
 旧武石村の山中、標高1000mの場所にある。人里離れた場所で、訪れる人もまばら。ロビーに入ると、暇そうに受け付けが携帯電話をいじっていた。

 浴槽に入ると誰も居らず独占状態。湯口からはトクトクと湯が出ており、浴槽の淵からは惜しげもなく湯があふれ出していた。勿体ないように見えるが、これは利用者に対し最高の演出でもある。毎分130リッターを引泉しているそうで、それがそのまま体感できる。その湯は源泉温がやや低く、加温して42〜43度ほどの湯にしてある。やや熱い感じがしたが、この温度は山を降りてきたハイカーには気持ちよい温度となるであろう。洗剤類も装備してあり、この料金でこの施設なら大満足の湯であった。
3月15日
(日) 
上増田温泉
(群馬・安中市) 
砦の湯  600円
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内湯
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露天 
 今回で3回目の利用となる。以前2回とも火事になる前に訪れており、現在の場所の東で営業していた時の利用となる。久しぶりに訪れたら、驚くほど施設が綺麗になり、そして規模も大きくなり驚いた。館内も立派で、収容人数が格段に増えたようであった。

 入るなり外の露天に出て、温い湯を堪能。のんびりと寝湯をするには適当で、周囲の人も気持ち良さそうに目を閉じて長湯を楽しんでいた。外の湯は、内湯からのオーバーフローした湯と、少し加温した湯が西側から出ていた。よって西に行くほどに温かく、東に寄るほどに温くなる。長湯をしたかったので東に陣取り、頭にタオルを乗せてのんびりと浸かる。

 長らく露天を楽しんだら内湯に入る。露天の低温でしっかり暖まっているので、半身浴でも汗をかくほどであった。湯量が豊富に出ているので、浴室内がサウナ状態で温かい。理想的な風呂環境なのであった。
  
3月 7日
(土) 
米沢温泉
(長野・茅野市) 
塩壷の湯  400円
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田んぼの中にぽつんとある
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加温槽
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冷泉槽 
 茅野市内から192号を蓼科方面に向かって左側を気にしていると、田んぼの中にポツンとこの施設がある。あまり目立たない温泉だが、値段設定は安価、さらにはちゃんと洗剤類も設置してあり、さほど混雑は無くのんびり入ることが出来た。

 源泉は25度ほどであり、加温はされているが、この施設内の冷泉槽が気持ちがいい。冷泉と言っても37度か38度くらいに設定してあり、寝湯も出来るようになっている。湯を攪拌するように水流があるのだが、それが体に当りゆらゆらとさせる。それとこの浴室は、窓を曇らさないように空調が設備されていて、この冷泉槽の上からも温かい空気が降りてきていた。この温かい風が、益々気持ちよさの味付けとなる。寝湯が出来るのは二人分しかないのだが、そこに陣取り、夢の世界へと入ってしまった。
 
 加温槽の方は42度に設定してあり、ここもちょうど良く心地よかった。派手さはない施設だが、内容のある場所と感じた。
3月 1日
(日) 
猿ヶ京温泉
(群馬・みなかみ町) 
まんてん星の湯  650円
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内湯は、湯温が2種ある。
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ジャグジーを擁した4槽の露天 
 2度目の訪問になる。前回同様に、相変わらずの混みようであった。他に探せばよかったのだが、「寄りやすい」場所なのであった。

 今回は「ぬる湯」をじっくりと楽しむ。半身浴でもしっかりと汗が噴出してくるほどに温まる。やはり温泉は、熱湯より温い方が温まるような・・・。そこそこ温まったら外に出て露天でクールダウン。ジャグジーでは若者が楽しそうに浸かっている。足を浸けながら本を読んでいる方の姿もある。人それぞれの楽しみ方があるようだ。

 スキーシーズンも終盤。上越エリアでスキーを楽しんだ方の姿もちらほらとあった。

 今回は広河原温泉に出向いたのだが、ちょうど館主のおばあちゃんが外出する所で入ることが出来なかった。いい湯であると聞いているのだが、この先入れるのか・・・。

 
2月28日
(土) 
(長野・生坂村)  やまなみ荘  350円
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村営
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内湯のみ 
 湯乃沢温泉に行ったら、日帰りを受け付けておらず、そこの女将にここを教えてもらった。しかし中に入っても、長野県の温泉表示は無い。「天然ラジウム」と謳っているのだが、鉱石は天然なのだろうが、人工的に作り出している湯であろう。しかし銭湯料金で入れる事はありがたい。混雑も無く、ゆっくりと利用させていただいた。それにしてもこの周辺の温泉は悉く廃業しているようであり、ここに至るまでに3軒寄って、4軒目にやっと入ることが出来た。
2月22日
(日) 
真沢温泉
(群馬・みなかみ町) 
真沢の森  500円
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宿泊施設
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内湯
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屋根つき露天 
 ひと月前、周辺に訪れた時に見つけた温泉地で、早速今回出向く事になった。現地へ行くまで、あまり案内看板が見当たらない。大々的に売り出している場所とは違うようであった。山道を登って行くと、雪に覆われた棚田を従えて、立派な白い建物が見える。駐車と同時に、大量の屋根雪が落ち、肝を冷やす。中に入ると愛想の良い番頭さんが出迎えてくれる。浴室へは外に出る感じで、やや長い階段を下りて行く。浴室にはちょうど誰も居らず、のんびりと入ることが出来た。やや湯温が高く、43度か44度ほどの感じであった。もう1〜2度下げた方が気持ちが良いと思う。源泉温は23度であり、沸かして居るのだから調整は可変だろう。湯はヌルスベタイプの湯で、纏わり付く感じのないヌルヌル感がある。よってここは「美人の湯」として売り出している。料金は500円だが、棚田などの農地を年間契約すると(有料)、200円で入れるそうだ。インターからさほど遠くなく、趣味が合えば有効利用出来るだろう。 低料金でいい湯であった。
2月14日
(土) 
(長野・高山村)  子安温泉  500円
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一見素っ気無いが・・・。
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中に入ると・・・。 
 何度も前を通っているが、今日まで気が付かなかった湯であった。看板に導かれ進むと、ニホンザルの集団が温泉地の敷地を通過して行くところであった。券売機で入浴券を買い、番台に出す。すると女将が、「コーヒーとお茶は無料ですから湯上りにどうぞ」と言う。なんとも温かいサービスである。脱衣場から中に入ると、驚くほどのいい感じの浴室となっていた。あまり期待していなかったせいもあるが、温泉らしい温泉と言うか・・・。源泉温度が低いので加温してはあるが、なかなかの湯であった。ただ洗い場が浴槽の周りしかなく、カランは無し、純粋に湯を楽しむお風呂である。私のように山の帰りに寄ると、ちょっとだけ不都合を感じるかもしれない。でもいい湯であることに違いない。
2月8日
(日) 
(長野・東御市)  布引観音温泉  360円
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ロビーは銭湯のよう
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内湯のみ 
 近くにある布引温泉は「あぐりの湯」などで有名になっているが、ここも昔からある湯で、知る人ぞ知る名湯である。なんと言っても銭湯料金で入れるのがありがたい(洗剤類は無し)。浴室中央に湯壷があり、そこに源泉が、最適温度と言えよう47度でかけ流しされている。湯の花がかなり多く、一見湯垢のように見えてしまうのが、ちと微妙なところ。浴室内の隅には冷水槽(井戸水)もあり、交互に利用しながら湯を楽しむ。長湯しても湯当りしない湯で、混雑も無くのんびりと入る事が出来た。ここはカランの水圧も高く、調整する事無く最適温度で出てきてくれる。派手さは無いが、利用する側にとってありがたい要素がいくつも感じられた。 
2月1日
(日) 
(長野・南牧村)  本沢温泉  600円
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厳冬期も常駐者が居た
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かなり温い 
 温泉好きで、この温泉を知らない人はいないだろう。日本最高所にある露天風呂で有名な本沢温泉である。湯壷が狭い為に、混雑を避けてこの時期に出向いてみた。新雪を踏みしめながら、長いカモシカ林道を行くと、現地本沢温泉には小屋番がおり、露天と言えどもしっかり600円を徴収していた。誰も居ないと思っていたのだが、これはちと予想外であった。小屋の前からさらに高度を上げてゆくと、天狗岳への分岐があり、そこから本沢側に足を進める。厳しいラッセルが続き、やっとの事で湯壷に辿り着く。外気温はマイナス7度。意を決して裸になり湯壷に入るのだが、湯の温度は38度くらいでかなり温い。硫黄泉でとても良い湯なのだが、なかなか温まらないのには困った。湯壷の底は砂地で、どこから湯が出ているのか探ると、西側の標柱の下から熱い湯が出ていた。しかし、不規則な出方で、かなり貧弱な流量であった。40分ほど浸かり、再び寒風の中で身支度をする。静かで良かったが、もう少し暖かい時期の方が適期のようであった。
1月25日
(日) 
上牧温泉
(群馬・みなかみ町) 
風和の湯  550円
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混雑しており内部写真なし 
 目指していた温泉が休館中で、場所をずれてこの湯を利用した。値段はそこそこリーズナブルと思ったが、湯船は狭く、8人ほどが定員のような湯船であった。露天になるとさらに狭く、入れて2人ほどだった。もう少し広く設計してくれたら文句は無いのだが・・・。あと苦言を申したいのは、ロビー中央が喫煙スペースになっている事。風呂上りにタバコの臭いが付いてたまらなかった。経営陣がタバコ吸いで、吸わない人の気持ちが判らないのだろう。折角出向いたのに、ちと残念な感想ばかりとなった。
1月24日
(土) 
蓼科温泉
(長野・茅野市) 
小斎の湯  700円
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傾斜地を利用して建つ
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湯気の篭る内湯
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展望のある露天 

混浴の岩風呂は撮影せず
 何度前を通過したか、気になっていたものの、いつもプール平の湯を利用してしまい、ここに寄る事は無かった。そんな中、今回初めて立ち寄ってみる。玄関前の河川が工事中で、ダンプが頻繁に出入りしていた。ロビーから長い渡り廊下を経て、内湯に行く。駐車場に車が沢山あった割には、誰も居らず、ゆっくりと入る事が出来た。熱い湯と温い湯の二層があり、好みで入ることが出来る。ここは信州唯一の酸性泉と謳い文句があり、なんとなくそれを感じるものがある。

 次に露天に向かう。男用の露天の手前に混浴用があり、ちょっと覗き込むと、そこに大勢の方が居た。若い女性も居られ、その混みようにそそくさと男性専用の露天に向かう。外はマイナス3度。脱衣場からは寒風を受けて湯船に向かう。しかし一度入ってしまえば、気持ち良さしかない。明るい日差しを受けながら、展望を楽しむ。湯船の横には雪が残り、風情がある。源泉温は高く、水で薄めてあるようだが、かけ流しで間違いないだろう。

 最後に混浴岩風呂に向かう。ここの脱衣場は男女の区分けが無く、男女同じ場所となる。ちょうどご婦人が着替え中で、ちと戸惑った。こんな場合は女性の方が強い。露天に入るとまだ若い女性が居り、視線に気を使いながらゆっくりと入る。湯は、男性専用の湯と同じようだったが、世の男性は混浴が好きなのか、ここだけ混んでいた。
1月18日
(日) 
天狗温泉
(長野・小諸市) 
浅間山荘  500円
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茶褐色の湯 
 3度ほど登山の為にここを訪れているのだが、一度も利用した事が無かった。 今日は温泉の為だけに4キロの道程を入ってきた。

 入ると気の強そうな大女将が居る。若女将の方はいいのだが、大女将の方は、なんとも接客の人当たりが悪い。土地柄なのか、個人的な部分なのか。もう少し腰を低くしたほうが・・・。

 浴槽は内湯のみで、そこに茶褐色の湯が貯められている。沈殿している茶色い成分で、体の各所が茶色く染まる。当然タオルはすぐに茶色く染まる。源泉温度は低いので加温しているようだ。外の雪を眺めながら、湯船を一人で独占する。この時期の利用者は少ないのか、おかげさまで、ゆったりと利用させていただいた。帰りに「ありがとう」と声をかけても、大女将は無言であった。なんとも商売っ気が・・・。
1月17日
(土) 
妙義温泉
(群馬・富岡市) 
もみじの湯  500円
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「妙義ふれあいプラザ」
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内湯
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大展望の露天 
 8年ぶりくらいの訪問になる。確か妙義町が富岡市に合併する前は、妙義町町民料金が設定してあったが、合併後は廃止されたらしい。

 ロビーでは、上州の人らしい早口の会話があちこちから聞こえる。内湯は、ややカルキ臭が強いが、露天に出ると、それらは無い。少し目隠しの生垣があるものの、眼下に関東平野の大展望が広がる。ここは湯の良さと言うよりは、展望を楽しむ湯であろう。 展望側斜面には桜が植えられているので、咲き出す頃は花見風呂となる。

 インターチェンジから近い為か、関東圏からの利用者が多い。帰りの関越道の心配をする話があちこちから聞こえてきていた。観光をするのはいいが、帰りの渋滞がある人は大変である。

 カラオケが聞こえてこないのもありがたく、湯上りにまったりしていられる施設である。
1月11日
(日) 
十谷上湯温泉
(山梨・鰍沢町) 
源氏の湯  1000円
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秘湯を守る会の宿
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内湯源泉槽
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内湯加温槽
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露天は混浴につき撮影せず 
鰍沢町にある「かじかの湯」は既に知っていたが、こんな鄙びた湯宿があることは知らなかった。狭い山道を行くと、大きな門扉が出迎え、下って行くと湯宿の施設がある。玄関には「秘湯を守る会」の提灯が下がり、その横では甲斐犬の子犬が出迎えてくれた。内湯と露天とは離れた場所にあるようで、山の後なので内湯に先に入る。脱衣場から浴室への扉を開けようとするが、開かない、右にずれるともう一つあり、こちらは開いた。どうも源泉槽がある方の扉は利用出来ないようであった。まず先に源泉槽に入るが、流石に31度ほどの湯では、この時期厳しい。加温槽に入るとすぐに温まり、そのクールダウンに源泉槽に入る。すると非常に気持ち良い。今度は冷やした体を加温槽に浸けると、これまたジワーッと温かさが伝わってくる。この繰り返しで何度も交互に湯を楽しむ。この入り方を覚えてからは2層がそれぞれ良い湯に思えてきた。浴室内はやや暗く、大きな茶釜からトクトクト湯が流れ落ちていた。次に露天風呂に行く。外に出てつり橋を渡り、けっこうに長い距離を歩く。着いた頃には体が冷え切ってしまい、急いで湯に沈没。ここは日中は混浴で、この日も若い女性の方が数人利用されていた。よって写真撮影はせず。この露天も岩屋の中に源泉槽があり、交互に楽しむ事ができる。大柳川の流れを見ながら、周囲には雪を纏った景色があり、まさしく雪見風呂となった。
1月4日
(土) 
伊香保温泉
(群馬・渋川市) 
塚越屋七兵衛  1000円
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入口は少し殺風景
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茶色の伊香保らしい湯
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露天は温泉ではない 
伊香保にも色んな湯が湧出しており、濁った湯もあれば透明な湯もある。伊香保らしいのがどれにあたるかは個人的な宰領に寄るが、私の中では茶褐色の濁り湯が伊香保らしいと思える。1000円とちと高いが、その高さの分、ゆっくりと利用でき、たった一人で1時間ほど浸かっている事が出来た。源泉が41度ほどであり、加温はしてある。内湯は2層に別れ、小さな43度ほどの浴槽があり、そこからオーバーフローした湯が、下の広い浴槽に貯められている。そこから惜しげもなく湯があふれ出している。低い温度の湯の方にじっくりと浸かる。聞こえるのは流れる出る湯のみ。やや土臭い湯の臭いがするが、これはこの湯独特のものでしょうがない。外には樽状の露天風呂があるが、ここは水道水。ただ木材が檜の為、香りはいい。星空の夜中などには縁にもたれかかりながら空を眺めるのもいいだろう。結局殆ど内湯に居たのだが、よく温まるいい湯であった。この宿は、タオルを貸し出してくれるので、手ぶらで出向いても入浴可能である。