夜、室蘭の街中から見上げると、蛍光色にライトアップされている山がある。かなりそこだけ派手なのだが、それが測量山であった。頂上直下まで車道が上がり、簡単に夜景が楽しめるところから、若いカップルなどのデートスポットになっている様子。

　車道を上がって行くと、終点部には予想通りのカップルが・・・。こちらは山頂が目的であり、楽しそうな様子を横目に階段を駆け上がる。そこには一等点が鎮座していた。僅か３０秒。こんなに簡単に拝ませてもらうと、一等の価が下がってしまうようでもあったが、それは不可抗力。山頂から静かな室蘭の夜景を見下ろす。２３時、静まり返った室蘭の街中は、僅かにヘッドライトが見えるのみ。

　そうこうしていると、数台の賑やかな車が上がってきた。これがいつもの測量山なのだろう。こんなライトアップの色なら尚更集まると思うのだが、各所に残るスプレー書きなどのイタズラ書きに、目を覆いたくなったのだった。





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