鶏冠山   2115m       
 
 2003.6.21  


   晴れ    同行者あり     西沢渓谷村営Pより     行動時間:8H22M


@駐車場5:04→(28M)→A西沢山荘5:32→(14M)→B渡渉5:46〜52→(4M)→C鶏冠谷出合5:56→(125M)→D第3高点8:01→(60M)→E鶏冠山9:01〜10:11→(63M)→F懸垂下降地点11:14〜19→(72M)→G鶏冠谷出合(渡渉)帰り12:31〜48→(38M)→H駐車場13:26


sonei.jpg  ge-to.jpg  netori.jpg  arinotoiriguchi.jpg 
@村営駐車場から階段を登ってショートカット。 ゲートを越えて行く。 ねとり 蟻の戸尾根入口
nishizawasansou.jpg  bunki.jpg  hashinoue.jpg  hashikara.jpg 
A西沢山荘 西沢渓谷への分岐点 橋を渡り 橋の上から見る鶏冠山。
tosyououro.jpg  toshou.jpg  82deai.jpg  toraba-subunki.jpg 
東沢の渡渉最初。 二つ目の渡渉。 C鶏冠谷出合。 トラバース基点
iwaba.jpg  dainihou.jpg  daisangawa.jpg daisantoraba.jpg 
岩登り 第二高点へ登っているさわやかなハイカー。 第3高点側 第3高点迂回路
daisankita.jpg  sancyou.jpg  tosaka.jpg  daisanyoridaiyon.jpg 
D第3高点北側。第3高点に這い上がる。 E鶏冠山 E本日は4名のパーティー。 第3から第4側。
kensui.jpg  zairuwark.jpg  tozangucghi.jpg  tosyoukaeri.jpg 
懸垂下降中。 懸垂場所は、渋滞地点。 G尾根末端に降り立つ。 鶏冠谷出合。 帰りの渡渉
tosyou.jpg  hashikaeri.jpg  cyuusya.jpg   
最後の渡渉。 橋を渡り H駐車場到着  


少し寝坊をして2:30に家を出る。かなり急いで車を走らせ、何とか2時間で西谷渓谷駐車場に着いた。しかし待てども本日の主人公のKQAさんがなかなか来ない。そして5:00を回ってようやく到着。全員顔が揃い5:04歩きだす。

 ザイルを用意したのだが、ルートを知っているC子さんからアドバイスを受け持たなかった。駐車場の奥に進入禁止の看板があり、そこから踏み跡が上につながっていた。辿るとちょうどゲートのところに登り上げた。広い車道を進む途中では、甲武信岳に向かう登山口を右に見る。その先にある大きなゲートを伴う建物がねとりである。道標に従い西沢に入る。

 5:32西沢山荘到着。もう使われなくなった大きな山小屋がそこにあった。石碑を見て左に進むと5:37つり橋に出る。そのつり橋から鶏冠山が目の前に見える。名前のとおり鶏冠のような山容で名前がぴったりと嵌る。橋を渡りきったところが本日の登山口と言えよう場所。

ロープを跨ぎ踏み跡を辿る。河原では野営をした様子があり、数人のカラフルな装備が見える。それらを右に見ながら川上に向かう。そして徒渉が始まる。1回目、かろうじて濡れないで済んだ感じ。さらに2回目。滑りやすく水没は微妙。3回目も何とか通過。すると目の前に標識が見え、鶏冠谷の出合を示していた5:53。

 KQAさんが靴を履きかえるため小休止。ここはとても雰囲気の良い場所である。静かな自然が残っている。6:10再び歩き出す。少し沢を登ると左側に登山道が続く。かなりの急登で息が切れる。思いのほか道はしっかりしており迷う事は無い。途中で休憩を交え、2ピッチでトラバース分岐へ着く7:17。ここから左に進路を取る。

 踏み跡は微かになり心許ない。途中には熊の足跡もあった。目の前に大きな岩が現れてくる。これが第1高点の岩峰である。これを左に見て、右側に上ってゆく。巻き道があったりするが、直登出来る。登り上げると第2高点である8:01。360度のパノラマで高度感がある。いつかの錫杖岳を髣髴させる。小休止、C子さんが凍らしたグレープフルーツを持ち上げてくれた。女性の気遣いを感じ、その酸味に舌鼓。北側にいくつかの峰が見え、その中央が目指す山頂であった。8:10歩き出す。

 少し下ると最大の難関が待っていた。戸板状に岩が割れたところがルートとなるが、なかなか腕力が必要である。登り上げるとシュリンゲが円錐状の岩に巻かれ懸垂下降の基点が作られていた。下りが心配である。ザイルを持ってくればと少し後悔もあった。こうなるとどうあがいてもしょうがない。


 岩稜帯を進むと、第3岩峰の基部に着く8:30。目の前には大きな壁が立ちはだかる。足がかりがあり登れそうだがリスクも大きい。巻き道がつけられており、それを利用する。右側に下りると倒木帯で少し踏み跡が見難い。すぐに急上昇となり、第3高峰の北30mほどのところに出た。この先が山梨100名山の標識がある山頂。尾根を進むとシャクナゲのトンネル。かき分けかき分け行くと9:00山頂到着。

 5人くらいが集うといっぱいになるような山頂であった。C子さんが持ち上げてくれたケーキで、KQAさんの誕生日祝いもし、さらに標識も付けた。空き缶にテプラ製のシールを貼り、完成度は高い。そして皆のサインをする。のんびりと山頂で過ごし、10;15下山。

 下降点まで戻り踏み跡を辿り第3高点へ。そこには立派な標柱があった。なぜここにあるのかが判らない。先ほどの第4高点に設置するのと、ここに設置するのと大差ないはず。ふと第2高点に目をやると。10人ほどのパーティーが登り上げていた。大人数とすれ違うのは大変。こうなってはしょうがない。岩場でザイルを出してくれる事を願う。10:42下る。

 岩場まで戻ると、先ほどのパーティーのリーダーが、ザイルの用意をしていた。ラッキー。IASさんが先頭で降りていった。ピョンピョンと反動を利用して下る。次にKQAさん。そして自分の番。ザイルのおかげで安心して降りる事が出来た。最後にC子さんが“お尻が痛い”と言いながら降りた。どうも肩がらみのザイルの巻き方がおかしかったようだ。我々4人は無事通過、パーティーにザイルを譲った。11:19ここを過ぎると第2高点で、少し休憩しながら、下でやっているザイルワークのレクチャーに見入る。あとは下るだけ。


 第2高点からは左に行かず、まっすぐ岩尾根を下るのが良いようだ。斜面のトラバースは思いのほか長かった。尾根上に乗る11:54。ここまで来れば道はしっかりして迷う事は無い。KQAさんを先頭に下るのだが、これがまた速い事。下りのスペシャリストと言われる歩きを目の当たりにした。膝が痛みその速さについて行く事が出来ない。少し間をあけてのんびり下る。

 沢の音が大きくなり、九十九折を下ると鶏冠沢出合の登山口12:31。渓流釣りの人が釣り糸を垂らしていた。少し休憩の後、徒渉となる。もうここまでくれば濡れてもいいのだが、何とか濡れずに通過できた。12:54釣り橋を渡り、13:26駐車場に着いた。

 途中に車道を軌道らしき跡が跨いだが、水晶を取っていた頃のレールの跡らしい。天気にも恵まれ、本当に楽しい山行になった。帰りは三富村に少し下り、三富温泉白竜荘に入る。500円。露天風呂から見る川の流れはきれいであった。なお対岸に滝も見られる。


軌跡データをとっていなかった頃であり、登下行路は適当に書いてあります。
chizu1.jpg

chizu2.jpg

              
                                      戻る