山急山  991.9m       
 
 2003.12.21  


   晴れ(前日降雪)    単独     林道終点送電線鉄塔から     行動時間:1H51M


@林道終点11:15→(59M)→A山急山12:14→(51M)→B下山13:06


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@林道終点から送電線鉄塔を見上げる。 時折マーキングがありルートを導いている。 ここ(中央)を這い上がると尾根に乗る。 山腹頂上直下の壁の下にある祠。南側でぽかぽかと暖かい。
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A山急山山頂。大きな標識が上がっている。 AG標も健在。 A噴煙を上げる浅間山。 A鼻曲山・浅間隠山方面。
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A裏妙義側。赤岩・烏帽子岩が綺麗に見える。  A三角点  A雪を纏った榛名山系も綺麗。  A山頂の東側の岩峰。 
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A上信越道を見下ろす。  途中の尾根からの下降点。  B送電線へ向かう巡視路  B林道終点の広見。 


 

 ここも気になっていた山である。ルートが不明瞭で難しいとも聞いていた為、気後れして足が向かない場所となっていた。そんな中、休日の前日に降雪があった。トレースが付けられるのを良い事に出向いてみる事にした。肺の調子がいまいちなのだが、荒療法を施す事になる。

 

 スロースタートで雪が溶けた頃、妙義山の麓をソロソロと行く。途中ではスリップして立ち往生している車もあった。現地は碓氷バイパスの高速の下を潜る手前から鋭角に林道に入る。民家が左右に4軒確認でき、その先で道は別れる。左に行くと高速の作業用ゲートへ、登山口へは右に入りしばらく進む。行き着いた先は送電線鉄塔の下で、広見になっていて車は3台ほど駐車可能であった。

 

 道が判らないまま巡視路を辿る。先に猟師が入っているらしく、その真新しいトレースを辿る。しばらくするとオレンジ色の服装の猟師が降りてきた。獲物は皆無らしい。お互い無言ですれ違う。猟師の体からは軽い火薬の匂いがしている。この臭いを拭い取らなければ、獣など獲れるはずが無い。遠くで臭いを感じ取り、先に逃げてしまうのである。先に行くと続々と降りてきて、2匹の犬も居た。しばらく尾根を辿り、大きな岩のところで左にトラバースする。青色のリボンが点在するので、それさえ外さなければ問題なし。

 11:18チムニー状地形。ここはタイガーロープが設置してあるのだが、なかなかの急登であった。雪が乗り足がかりが判らない為、難易度が増していた。腕力に任せて這い上がると稜線のコルであった。左(西)に進む。尾根を進むべきだったが安全策をとり、岩の南側をトラバースして西進した。途中そこには30人ほどが泊まれるような岩屋があった。そしてその中央部分には祠があった。その前を通り過ぎ、さらに西に。すると岩峰西側に出た。少し緊張感のある岩場を通過し、まもなく頂上に着いた。

 展望は最高。浅間、八ヶ岳、赤城、関東平野など360度を見渡す事が出来た。前夜の雪がお膳立てとなり、周囲の陰影をハッキリさせ山々がスッキリクッキリと見えている。儀式を済ませ、帰りは来た道を戻らず尾根を東に向かった。岩場の通過は雪が乗り足場の判らない場所があり、かなり慎重に通過して行く。この先のコルから岩峰の南側を巻きながら次のコルへ。次に途中岩峰に上がる。道は尾根通しであるようだったが、雪を避けるように安全な南側に下りてトレースに乗った。タイガーロープのあるチムニーを下降。慎重に足場を選び、腕力で降りる。そしてデポしてあった杖を拾い、我がトレースを追いながら降りる。ルートに安心感が出ると、下まではアッという間であった。

 無事、車のある広見に着いた。出掛けに不安だったが肺の調子もいい。今日の体調には適当な山行であった。

軌跡は記憶から読み出したもので正確ではありません。悪しからず。

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