根名草山 2330m 大嵐山 2304m 温泉ヶ岳 2332.9m
2003.11.9
雨 単独 金精トンネル日光側より 行動時間:5H47M
@登山口3:56→(22M)→A金精峠4:18→(36M)→B温泉ヶ岳分岐4:54→(32M)→C念仏平避難小屋5:26→(47M)→D根名草山6:13→(26M)→C大嵐山6:39〜44→(21M)→F根名草山帰り7:05〜21→(35M)→G避難小屋帰り7:56〜58→(31M)→H温泉ヶ岳分岐帰り8:29→(10M)→I温泉ヶ岳8:39〜48→(36M)→J金精峠帰り9:24→(19M)→K下山9:43
@登山口をスタート。 | A金精峠通過。 | B温泉ヶ岳分岐通過。 | C念仏小屋。真っ暗い中では、流石に開ける勇気が無かった。 |
D根名草山通過。山部さんの「3D標」がライトに浮き立つ。 | E大嵐山には、リボンのみが付けられていた。 | F根名草山帰り。 | F根名草山三角点。 |
G念仏小屋帰り。日が上がると開ける勇気も出てきた。 | G小屋内部。 | H温泉ヶ岳の2つの三角点。 | Hここも山部さんの「3D標」が掛かる |
Hこれぞ伝説の「半身の達筆」この姿になっても残っており、目の当たりした人の中には、涙した方も居ると聞く。 | I金精峠帰り。 | I御神体。けっこうにリアルに・・・。 | J登山口に下山。 |
家を1時に出て現地には3時15分到着。軽く仮眠をし、3:56登山口から歩き出す。何年ぶりだろう懐かしい登路であった。前回を思い出すかのように一歩一歩と足を出す。
金精峠到着。闇夜に赤い屋根が目立つ。前回は神社方向に進んだが今回は180度反対側に行く。道は良く踏まれてとても歩きやすい。勾配も緩く、かなりハイピッチで駆け上がる。昨晩の木々に残った雨が風により落ちてくる。雨具を着ようか迷うところであるが、このまま行く事にする。九十九折りを繰り返し、稜線に上がり、しばらく行くと左側に温泉岳を示す道標が付いていた。これが無ければ、温泉ヶ岳には何処から入ったらいいか判らずじまいである。復路に寄る事にし先を急ぐ。
トラバース道の足元はササでとても歩きづらい。軽いアップダウンを繰り返し、少し開けた所に出る。ここから右に進む道があるのだが、どこに通じているのか。一度大きく登り、また下る。すると念仏平避難小屋が現れる。往路暗い中では、流石に薄気味悪く入る事は出来なかった。足早に小屋の前を通過し、そのまま登山道を行く。この先には少しヌタ場状態の場所もあった。
根名草山到着。薄暗い山頂である。さてここから大嵐山を目指す。稜線沿いに赤マーキングに従い進み、予想外に時間がかかった。途中折り畳み傘が落ちていたり、古い缶ジュースの空き缶があった。踏まれている跡は明瞭ではないが、判らないほどでも無い。大きな岩を右側から巻く場所は、シャクナゲに足をとられて複雑に捻る。一瞬骨が折れるかと思った。難儀して外し、このわずか先が山頂であった。
大嵐山の山頂には、2つの赤いマーキングがあった。雨の為展望は無し。僅かな滞在で踵を返す。アップダウン。下りから登りにギヤが入れ替わるまで足が辛い、足が慣れた頃に再び根名草山に着く。今度は東の峰に立ち、少しトランシーバーを握ってしばし遊ぶ。雨に叩かれつつなので、遊び終わったら急いで戻って行く。
再び小屋に到着。中を覗くと、外見相応に内部も古い。散らかってはいないが、何せ時代を感じる。外の作りも全てハンドメイド、感心するばかりであった。どれだけに方がこの小屋にお世話になったろうか。言葉を発しないが、誰よりも山を見てきた小屋でもある。先を急ぐ。
温泉ヶ岳の分岐。温泉ヶ岳への道は一本でなく、無数に踏み跡がついている。そして紹介地図表記通り、10分で山頂に到着する。昔の御料局の三角点と、現代の三角点がニョキニョキ突き出していた。ここでもしばらくトランシーバー遊ぶ。達筆標識が半身になって残っていた。健気な姿に哀愁が漂い、それと共に強さも感じる。下山。
少し雨粒も弱くなってきている。勢いを増し登山道を駆け下りる。そして金精峠に戻る。ご神体を再び拝ませてもらってから、急な登山道を慎重に下って行く。
駐車場に到着。濡れた寒い山行であった。