船坂山  1446.2m         
      
    2004.12.26 


   晴れ    単独    送電線巡視林道から        行動時間 :不明



  登山記録・写真ともに紛失、記憶に頼る。(2008.3.11 再作文)



 マムシ岳に上がった時、日向沢を挟んでこの山が良く見えた。まるでマムシに睨まれた何がしと言うのが適当か。その為とは全く関係ないのだが ここは私の周辺では曰く付きの山である。かの達筆登山家も県境側から狙い、滑落し危険な目に遭っている。さらにN氏もここで滑落した。人を寄せ付けないオーラを感じる山なのだが、山を見ても穏やかだし、山名にしてもやさしい名前である。何がそうさせているのか、少しばかりか緊張しつつ狙うことにした。

 県道124号を上野村から小海町に向かい、ぶどう峠を手前にして大きくヘヤピンカーブしている場所がある。ここから林道が奥に続いている。入口にはゲートがあり、その前に駐車余地はある。ゲートを越えダート林道を歩いてゆくと、山の地形に沿うようにクネクネと曲がりながら先に行く。北側や東側が開けているので気持ちよい林道歩きと言ってよい。

 ゲートから900mほどで林道は行き止まりとなるのだが、ここの尾根上には送電線の鉄塔が建っている。どうやらこの林道はその巡視林道のように思えた。鉄塔の周辺の下草は綺麗に刈られ、その中に踏み跡が上がっていた。そこを辿ってゆく。5分ほど喘ぎながら上がってゆくと鉄塔の下になり、尾根をそのまま拾ってゆくといつしか登山道と言えるような切り開きに乗った。ただこれはかなり古くに開かれたようで、あまり状態は良くない。でも藪漕ぎを覚悟で来ている者にしてみると、この切り開きはとてもありがたいものであった。両手で笹を掻き分けながら高みを目指して行く。途中少し不明瞭にはなるが、あとは適当に斜面を駆け上がる。

 最初に登り上げた場所は、船坂山の西側の高みで、ここで進路を東にとる。少し藪っぽい場所もあるが、苦になるほどではなかった。山頂に着くと三角点が鎮座しており、達筆標識が出迎えてくれた。展望は全く無い。あまりにもあっけなく登れてしまい、やや拍子抜けであった。がしかし、やはりここは曰く付きの山、降りるまで気は抜けない。トランシーバーを握り儀式を済ませ、往路を戻ってゆく。

 西に進み北に進路を変えるところがやや不明瞭で、西に行き過ぎて斜面をトラバースするように尾根に戻った。マーキングでも付けておけば良かったが後の祭り。鉄塔まで戻り、林道を闊歩してゲートまで戻る。無事下山。なぜかホッとする。

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