五軒長山    19.9m       
      
   
    2004.8.24 


   晴れ       単独       健民海浜公園より、しおさいロードをサイクリング        行動時間 :不明



  登山記録・写真ともに紛失、記憶に頼る。(2008.9.26 再作文)



 日本山名事典に凄い所が乗った。周辺は私の遊び場であった場所であり、よく知り得た場所である。時にしおさいロードをサイクリング。起伏の多い浜辺をオフロードバイクを走らせていたり、季節になると投げ釣りをしたりしていた。そんなこんなで金沢の金石(かないわ)から松任海浜公園までの間は、よく熟知していた。その途中にある何の変哲も無い丘陵がこのほど掲載された。海風の防風用に積み上げられた砂山との認識だったが、山の名前があるのには驚いた。

 当時松任市には名だたる山が無く、唯一の山がこの五軒長山であった。その後2005年2月に周辺町村との合併で白山市と名前を変え、あの白山までも白山市となり山数こそ増えた。一見目立たなくなったようだが、白山市の最高峰が白山の御前峰とするならば、最低標高の山は五軒長山で揺ぎ無い。本心「あんな場所に」と言う部分が大きく、その珍しさに出向いてみる。ただ、あまりに標高の低さと、周辺道路からのアプローチの良さから、車で行ってはつまらぬと金沢の健民海浜公園のしおさいロード(自転車道)をスタート地点とした。

 早朝のひんやりした空気の中を右手に日本海を見ながら風を切ってゆく。この自転車道は日本海の風の強さから浜辺の砂が溜まっている場所が多く、マウンテンバイクが都合がいい。浜辺では季節柄のキスの投げ釣りをしている風景も見られた。太ももに張りを持たせながら、起伏を楽しんでゆく。久しぶりの海岸線の走行で、塩の匂いがなんとも懐かしい。

 20分ほどこいだか、左手に衛生センター見えたらそこで倉部川を跨ぐ、そしてその左前方(南西)にあるのが目指す五軒長山である。周辺はハマナスの群生地のようであり、それを示す看板もあった。時期がよければハマナスの実を拾い、それを焼酎に漬けると、さながらブランデーのような果実酒が出来る。

 自転車道に自転車を置き、山頂へ向う踏み跡をくねくねと辿る。やや朝露に足許を濡らしながら山頂に立つ。そこには三角点も鎮座し、地理院の標柱も添えられていた。遮る物は何もなく360度見渡すことが出来る。ただ言えるのは標高は20mほどであり、それなりの展望であった。しかしここから見る日本海は充分に見栄えがする。海風を浴びながらしばしトランシーバーを握る。ここも1座は1座。松任市唯一の山(当時)を踏めたことで大満足であった。

 潮風を左に受けながら自転車道を戻った。

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