池ノ塔山    2217m       
      
   
    2004.9.5 


   雨のちくもり       同行者あり       山田峠からピストン        行動時間 :不明



  登山記録・写真ともに紛失、記憶に頼る。(2008.10.2 再作文)



 坊主山を短時間でこなし、次の池ノ塔山を目指す。と言っても先ほどの坊主山とこの山との距離は近く、山頂間は1.2キロである。山田峠から志賀草津道路を北進し渋峠に向かう。池ノ塔山は地形図には登路が記されており、南側のヘアピンカーブの所と反対側の渋峠ヒュッテからの道が書かれている。先ほどが楽に登頂できた為に、こちらもと紙面上では見ていたが、現地はそう甘くは無かった。

 最初に渋峠側から入口を見るが、道形はあるものの強固な笹がはびこり、見ただけで腕が疲れそうであった。次に南側に戻りヘヤピンカーブから斜面を見上げる。草つきのガレた場所で、道路への崩落防止のネットが張られている場所であった。少しでも楽な方をと南側から入る事にした。駐車スペースはヘヤピンカーブの場所になる。

 滑りやすいガレ場と草つきの場所を少し登ると、なんとなく道形があるのが判った。ただ、酷く笹に埋もれ伝えるものではなかった。すぐに掻き分け掻き分け進む事となる。地形図通りに西側に尾根を見ながら破線辺りを伝って行く。完全に濡れ鼠で、数メートル離れた同行者のN氏を完全に見失ってしまうほどの植生であった。足を進めるにも笹が纏わりつき、太い笹を全身で漕いで行く様相であった。それでも少しづつ前に進み、少しづつ高度を上げてゆく。

 山頂大地に乗り上げても植生は変わらず、終始泳ぎながら分けてゆく。そこに道形を見る事も無かった。笹で視界が得られないので、時折あるシラビソによじ登り周囲を見渡す。ほぼ山頂ポイントに達した所で「この辺りでいいでしょう」とN氏から声が掛かった。声が掛からなかったらこのままズルズルと渋峠側に漕いで行っていただろう。この山は廃道になりどのくらい経過したのだろうか。場所が場所だけに、道を開いてもすぐに埋もれてしまうのかもしれない。それと、山頂に到達しても展望があるわけではないので、少し魅力に欠ける山であるだろう。この観点からすると我々のような好事家が、このようにして登る山で良いのかもしれない。

 再び泳ぎながら戻ってゆく。距離こそ短いが、体力を使うなかなかの場所であった。後日、渋峠側からアプローチしたレポートが届いた。こちらの方がしばらく道形は続くようだが、山頂付近になると北からのアプローチでも酷く難儀したようだった。

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