カシガリ山  1616.4m         
      
    2004.9.26 


   晴れ    同行者あり     ビーナスラインより       行動時間 :不明



  登山記録・写真ともに紛失、記憶に頼る。(2008.8.27 再作文)


 
 ガボッチョを踏み、次はカシガリ山を目指す。昨晩ここに集まった猛者各氏は、朝になり蜘蛛の子を散らすように各山に入って行った。その中の一人、N氏がカシガリ山へのアプローチ途中でデジカメを紛失したようで、その事を無線で連絡を受けた。他にも無線機材も落としてしまったと聞き、落し物探しの行脚となる。以前に聞いていた話では、このデジカメはN氏のご息女からのプレゼントだったはず、それらの背景を知っているだけに是が非でも探し出したい。

 伊那丸の東側から南に続く林道を行く。入口は木のゲートがあり、その前には広い駐車スペースがある。暫く伝うと景勝地(展望台だったか?)の標識があり、その場所を導いていた。この辺りはまだ道(ダート)がいいのだが、暫くしてこの道も完全に草原の中に取り込まれ、緩やかに起伏しながら南に続いて行っていた。いつまで利用された道なのかは判らぬが、もう使われなくなってだいぶ経つような場所であり、もし車で通過するなら、軽トラも無理そうで、それよりタイヤの大きなジムニークラスの車でないと通過できないようなトライアルコース的な場所になっていた。それなりに距離があるのは地図から見て取れたが、現地で進むにもなかなかカシガリ山が近づかないのでイライラしながら進んでゆく。

 当然のようにN氏の落し物を探すべく足許に注意しつつ、そして諏訪市側の展望も楽しみつつ足を進めてゆく。ただ周囲の草はけっこうに繁茂しており、探すのが難しいのはすぐに判断できた。中間点以降は「林道」と呼べる状態から「轍」と呼ぶ状態になり、地図と周囲の地形を見ながらカシガリ山を目指す。

 カシガリ山まで残り2〜300m、足許の草の中からストラップが飛び出していた。自然の中での人工物は目立つもので、それがデジカメであった。ストラップが出ていなければ判らずに通過してしまったと思う。ストラップ様様と言ったところか。これが見つかったことにより少し速度を遅めて無線機材を探すが、残念ながらこちらは見つけることが出来ずにカシガリ山に到着した。最後は少し登り上げるような格好で山があり、上から下って来てもなんとなく達成感はある。三角点も鎮座しており、本来なら南側から登り上げての登頂が妥当な所であろう。

 帰りも往路を忠実に辿り、残された落し物を探すように下に注意しながら戻ってゆく。がしかし見つからず仕舞いでダート林道まで出てしまった。まーまー私の役目としてデジカメが見つかっただけでも御の字であった。ゲートまで戻り車に乗り込み、N氏の待つ車山の駐車場に急ぐ。そして再びN氏の手元にデジカメが戻った。

 そんなこんなでこの場所は思い出深い場所でもある。ほぼ一本道であるが、草地の中でガスにまかれると嫌な場所でもある。目指す場合は見通しの良い日を選んだ方がいいかもしれない。全行程の半分は草の中を歩くことになる。晴れであっても雨具は必携と考えた方がいいかもしれない。

 経路は軌跡データを取っていなかった為、暫定的に記してあります。
chizu1.jpg

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