剣ヶ峰  680m      
      
    2004.10.3 


   雨    単独    大桁湖側から        行動時間 :不明



  登山記録・写真ともに紛失、記憶に頼る。(2008.7.17 再作文)



 
 日本山名事典に面白い場所が掲載された。大桁山に対して北側の東大桁山などが載るのなら、なんとなく周囲の山と関連性があるのだが、剣ヶ峰と言うなんとも高そうな山名が掲載された。名前からくる印象は、天に突き上げるような山容であり、ここは踏んでおかねばならなかった。

 天気は雨であった。妙義町菅原地区から南下するように大桁ダムを目指す。ダム湖に着くと、先へ伸びる道はバリケードで封鎖されており、車での通行はここまでであった。早朝であるが湖岸の駐車場には既に車が停まっており、人の動きがあった。見るとルアーフィッシングの方であり、ここの湖もブラックバスが居るという事であろう。もう少し上まで車を上げられるかと思っていたが、まーしょうがない、長靴を履いて傘を差しながらスタートとなる。

 この地には初めて来たのだが、よく整備され「大桁山緑地公園休憩管理棟」と言う大きなログ調の建物も見られた。舗装路を左右の杉の植林を見ながらどんどん詰めてゆく。どこか途中から東側に取り付かねばならないのだが、車道があるのでそれに伝ってゆく。途中、この公園内の散策道や林業作業用の杣道がちらほらとあるが、特に道標が無いので気にせず本道を進んでゆく。

 歩き出しから1.3キロほどで、川後石峠に到着する。川後石とは北側の菅原地区の地名であり、少し場所が離れているので、やや違和感を抱く。ここは5差路になっており、各方面からの道が合わさってきていた。当初はここから尾根に取り付くつもりで居たのだが、その中の一本(ダート)が剣ヶ峰側に伸びており、それに伝うことにした。杉の落ち葉の積もったふかふかとした道を300mほど行き、北側の斜面に取り付く。下草は薄く歩きやすい。ただ、全く日が入らないような場所で、薄暗く気分的に・・・。日が入らないためか、沢山キノコが目に付いた。斜面から尾根に乗ると、そこには薄い踏み跡がある。おそらく作業用の道であろう。

 山頂に着くと、こんなマイナーピークではあるが古い標識が付いていた。しかし山名は「剣ヶ峰」とはなっておらず、違う名前が付いていた(忘れてしまった・・・)。途中の舗装路脇の植林帯の中にあった地図には、この山を指して「鐘○山」と書かれてあった。確かに付近から見る山容は「鐘」に譬えた方がふさわしい感じがした。北側に展望があり、雨に濡れた枯山水的展望があった。トランシーバーを握り儀式に入ると、低山ではあるが関東平野からの声がよく聞こえていた。往路を戻る。

 山頂から尾根を戻る途中、そのまま北側に進む踏み跡もあった。北側を走る林道に降りられるのだろうが、実はこの日はエアリアマップしか持っておらず、ギャンブルはせず忠実に往路を戻った。終始雨の降る中であり、気持ち杉の香りも強く感じられた山行であった。駐車場に戻ると、釣客の姿は既に無かった・・・。

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