中ノ頭山 1665.5m   不逢山  1562m   金掘山 1610m      破風山   1674m 

 黒岳    1792.7m    府駒山   1562.4    釈迦ヶ岳 
1641m   黒打ノ頭  1474.4m
      
  
  2004.11.13 


   くもり     単独     水ヶ沢林道入口を基点に周回        行動時間 :不明



  登山記録・写真ともに紛失、記憶に頼る。(2008.5.15再作文)



 (やや記憶薄な山行で、細かい表記は全くありません。ルート情報も不確かです。ご了承の程を。) 

 2月14日、雪を踏みながら十二ヶ岳周辺を節刀ヶ岳まで歩いた。今回はその東側に連なる稜線を歩き、黒岳からは北に派生する尾根を辿る事にした。

 暗いうちに到着し、水ヶ沢林道のすずらん峠への登山道入口付近に停めた。ヘッドライトで歩き出す。すすらん峠への登山口を左に見ながらダート林道を上がって行く。この林道は上に行くほどに状態が良くなっているような林道であった。本来はこちらの稜線だけ歩くのなら、この林道を車で登りあげてしまったのだが、今回は周回予定なので歩きあげねばならない。綺麗な道になればなるほど、ちょっとしたジレンマを感じる。

 新道峠手前にして林道は終わり、そこから山道になる。しっかり道標もあり、安心して繋がってゆける。すぐに新道峠になり、そこから西に向かう。目指すは節刀ヶ岳手前の金堀山。良く歩かれた一級の道であり、この付近は特に説明は要らないだろう。中ノ頭山は、山名板は「中藤山」となっていた。エアリアもそう表記してあるので、従ったのだろう。次の不逢山は、通過点のような場所であった。大石峠に下りこみ、峠に降り立つ。寂れた静かな場所でススキが繁茂し、その中に十字に道が合わさり、時代劇で見るような峠の様子であった。ここにザックをデポして空荷で西に進む。金堀山はエアリアでは1608高点で標高をとっているが、山名事典ではその南西側の1610高点で標高をとっている。山名板のかかる1608高点をパスして、その先の高みまで足を進める。トランシーバーを握ると高崎の雄CVP氏が付近の山から声を出していた。往路を戻り、大石峠でザックを再び背負い、新道峠まで戻る。

 新道峠から東側も良い道が続く。観光客が増えてきたのか、南の河口湖側からはエンジン音が聞こえてくるようになった。破風山にも、この稜線にある一連の標識が立ち、山頂を示していた。東進して行く。すずらん峠を通過し、黒岳は今日の予定の最高峰であり、この先の勾配は、これまでよりはきつくなる。付近の山に対しては、この黒岳はメジャーな山であり、少しハイカーと行き会うかと思ったが、それは無く、静かな山頂が待っていた。ただ、これまでに山頂に比べ、やや標識類が賑やかであった。頭を赤く塗られた一等点が鎮座していた。

 黒岳から北に向かう道は、これまでの道に対し、やや歩かれ方が少ないような感じに思えるようであった。勿体無いほどに高度を落としてゆく感じで日向坂峠に向かう。峠に着くと乗用車が一台路肩に停められ、どこかに入られているようであった。ここから狙うとなると黒岳が順当だが、すれ違いは無かった。ここから下ってしまえば車まですぐなのだが、まだまだ先を目指す。峠を跨ぎ再び山道を行く。緩やかな道の先にピラミダルな釈迦ヶ岳がある。そしてその手前に前衛峰的に府駒山が従えている。その府駒山を越えると、釈迦ヶ岳の急峻地形が待っている。これまでは落ち葉を踏みつける登山道であったが、ここは岩に乗りながら登下行をする。山頂はその急峻な分、展望が良いわけで、今日の行動の中で一番好展望の場所であった。

 釈迦が岳の南西側に三角点峰があるが、ここは無名峰になっており、この西側に黒打ノ頭がある。下降点に立ち、行くか行くまいか迷ったが、今回を逃すと1座のために3時間ほど使わねばならなくなる。この機に踏んでおく事にした。ただ秋の夕暮れは早く、だんだんと日も傾いてきており、足早の行動となる。この無名峰からの西側は地形図には破線があるが、エアリアは道を示していない。どんなものかと入ってみると、確かにエアリアが示さない理由も判る。やや不明瞭な場所がある。ただこれはこれまでの道が良すぎた為にそう思えるのであって、他のエリアに当て込むと、道があるとされる場所である。アップダウンがいくつもあり、黒打ノ頭に到着した時は、ホッとするほどであった。現地の山名表記は「神座山」となっており、なんとも神々しい名前である。東側の釈迦に対して神の座とは、名付けた方が信心深い方だったのか。ここを最後に釈迦ヶ岳西側の無名峰まで戻り、芦川側に下ってゆく。

 下りだからと楽に思っていたが、上の方は靴のつま先が痛くなるほどに急峻で岩場も多い。高度を落としコンクリート舗装路になるが、この舗装路もわりと長い。この林道の入口にはチェーンゲートがあり(確か)車は入れないようになっていた。水ヶ沢林道に降り立ち舗装路を東に上がってゆく。だらだらと長い登り勾配で、その横を作業車やマイカーが通り抜けて行く。気が弱くなり、親指を立てて腕を上げようかと何度も思ったが、ぐっと堪える。最近はヒッチハイクなどの習慣は退化してしまっているので、腕を上げることに対し、無意味さもあるからでもあった。とぼとぼと登って行き車に到着。

 地図を良く見直すと入山を大石川からにすれば良かったわけで、ちょっと勿体無い事をした。登山計画を練る時間が短く、地図をろくに見ていないのがバレバレである。

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