山王帽子山   2077m       ハガタテノ頭   2050m        太郎山   2367m       
      
   
  2004.9.18 


   くもり       単独       山王峠からピストン        行動時間 :不明



  登山記録・写真ともに紛失、記憶に頼る。(2008.9.23 再作文)



 久しぶりに日光へ足を向けることにした。少し紅葉には早いのだが、その紅葉時期に出向いたのでは渋滞となり身動きが出来ない。少しオフシーズンを狙っていたわけである。

 第二いろは坂を登り上げ、ガスの垂れ込めた中禅寺湖畔を西進し、菖蒲が浜から戦場ヶ原へと向う。前夜からのモービルキャンパーもちらほら見られ、清々しい日光の朝の風景があった。光徳入口から奥鬼怒林道へと向うが、特に規制は無く、すんなりと山王峠に辿り着いた。少し林道を北側にドライブしてから再び峠に戻り、登山口付近の狭い余地に車を寄せる。ここの駐車スペースが狭く、南にある光徳牧場のスペースは広い。と言うことは、本来なら下に停めて歩きあげろということなのだろう。すぐに準備をする。

 道標に従い、低い笹の中に切られた一級の道を辿ってゆく。なにか物悲しい雰囲気があるのだが、付近の植生がそう感じさせるようであった。山腹の登りから尾根上に変わると、右(南)側が開け、左(北)側に針葉樹林を見ながらの歩行がこの先づっと続く。

 山王帽子山到着。達筆標識があり、嬉しい場所となるのだが、いまひとつ居心地が良くない。ここもこれまで同様に中禅寺湖側が開け鬼怒川側を樹林に阻まれる。トランシーバーを握りしばし休憩。この先も一級の道が続く。時折笹が被さっているが足許の道形はしっかりとしていた。 どんどん高度を下げる。幸いにもあまり展望が良くないので、目指す太郎山への高低差が目視できていなかった。アップダウンの多い場所は視覚的に見えないほうが嬉しいのであった。ハガタテ薙への下降点を過ぎて、その先にハガタテノ頭があるのだが、この山を気にして登る人は稀であろう。通過点的ピークであり肩のような場所となっていた。

 太郎山へは登り一辺倒となる。メジャールートでありながら今日は誰とも会わぬ静山山行であった。小太郎山を過ぎると少し屈曲したやせ尾根があり、北からの風が吹き上げてきていた。この先の太郎山への稜線は緩やかに北側にカーブしており、西風を袋にしている状態になり、風が溜まりやすいのではないかと思った。

 エアリアのコースタイムの8掛けくらいだったか、太郎山に到着する。山頂にある祠に挨拶をし、大岩に腰掛けながらのんびりとトランシバーを握る。スピーカーからは、関東一円から東北方面の声が入ってきていた。そして持ち上げたアンパンを齧り朝食とした。この先周回ルートも取れるのだが、山王峠下に車を置いた関係で往路を戻る事となる。

 帰りはハガタテ薙への下降点の東側で単独の男性とすれ違った。言葉を交わすと、そのハガタテ薙を登って来たとの事。少し荒れた情報を聞いていたのだが、通過は可能のようだった。ただ現地分岐には通行止めの表示がされていた。のんびりと山王帽子山まで登り上げ山王峠に向けて下りこむ。すると6名ほどのパーティーが登りあげてきていた。少し遅いスタートのようだがどこまで行くのだろうか、そんなことを思いつつ登山口に到着。登山口近くの駐車余地は埋め尽くされ、もう停められる余地は無くなっていた。

 ハンドルを握り戦場ヶ原へと降りてくる。時計は16時に近いがもう1座歩けそうなので、竜頭の滝の駐車場へ車を入れ、高山に寄ってゆく。

chizu1.jpg

chizu2.jpg

                                     戻る