高山   1667.5m              
      
    2004.9.18


   曇り    単独   竜頭橋から反時計回り       行動時間 :不明



  登山記録・写真ともに紛失、記憶に頼る。(2008.9.4 再作文)



 山王峠から太郎山をピストンし、少し時間に余裕があったのでもう一座と高山を歩くことにした。と言っても既に日は傾き、夕暮れとなっていた。戦場ヶ原や竜頭の滝付近には、まだまだ観光客が沢山居て、そんな人の多さが決行を後押ししていたとも言える。

 竜頭滝の駐車スペースに車を突っ込み地図を眺める。エアリアからはここを起点に周回コースが選べ、時計回り反時計回り共にほぼ同じコースタイムであり、最後に下りきる形として反時計回りでの周回とした。地獄川の左岸の散策道を観光客の流れに混ざって北に進み、途中石楠花橋を渡って小田代原への道に入る。先ほどまでの賑やかさが一転して静かな散策の様相となる。目指す高山が左前方に見え、周囲は高原らしいシラカンバなどの広葉樹が目に入る。背の低い笹の中に切られた道を伝ってだんだんと樹林の中に入ってゆく。

 小さな尾根のような場所へ西に向うように登り上げ、そこから主峰に向って東に進む。この辺りは少しスマートでない道のつけ方のように思えた。この先で中禅寺湖への下降点があり、踏み跡が降りて行っていた。高山へ向う道の状態は良く、下草で足が濡れることも無かった。日が傾いた樹林の中はやや暗く、急ぎ足で山頂を目指す。

 高山の山頂には大きな標識が建てられ、南側の展望の良い場所となっていた。鹿の食害なのか、周辺の笹は殆ど無いような状態になっていた。すぐにトランシバーを握り儀式となる。交信をしていると竜頭滝からのハイカーが一人上がってきた。夕暮れハイカーは私だけではないようであった。周辺をカメラに収め、あとは日没との勝負。背中にはヘッドランプはあるものの残り距離からすれば使用せずとも降りられるだろうとふんだ。下山。

 山頂から東に伸びるルートも良く踏まれ往路側の道とそん色ないほどであった。と言うことは一見西側の道が歩かれないように思えていたが、裏を返せば良く歩かれている事となる。コースタイムからみても周回が容易と言う部分からだと推察できる。やや急ぎ足でなだらかな尾根を下ってゆく。流石にすれ違う人は居らず、静山山行であった。ただ車道が近づいてくると、戦場ヶ原か湯元からの帰省のエンジン音が聞こえだし、第一級の観光地を感じる。

 竜頭山の家の前に降り立ち、竜頭の橋の欄干から下流に続く流れを見下ろす。本当は竜頭の滝本体を見たいところであったが、辺りは暗さを増し、帰路に着けと言わんばかりであった。駐車場は、到着時には空きスペースを探すのに難儀した場所であるが、この時間になるとがら空き状態で、我が車がポツンと残るのみであった。

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