東太郎山  1300.7m     大峯山    1327.3m    太郎山  1164.3m    
      
  
  2004.11.20 


   晴れ     単独     上田市上田地区からの林道を使う        行動時間 :不明



  登山記録・写真ともに紛失、記憶に頼る。(2008.4.10再作文)



 上田市での仕事が入り、出向く事になった。夕方からの作業であり、それまでの間、時間つぶしにゴソゴソと歩く事にした。上田で知名度の高い山と言えば太郎山である。上信越道を通りながら、いつも見上げていた山である。とりあえずここを登る事として、その東側にある東太郎山も気になった。さらには太郎山と尾根続きの大峯山も行けそうだ。結局この3座狙いで現地に向かう。

 上信越道を上田菅平インターで降りて、18号バイパスの山口交差点から山手に入る。太郎山の道標が目に入るようになり、裏登山口の方へどんどん詰めてゆく。平日であるが、ちらほらと入山している方が居られ、駐車スペースには2台置かれていた。最初に東太郎山を狙うべく、さらに奥に進む。この道はダート林道で、あまり状態が良いとは言えない。東太郎山から南西に派生している尾根を乗越、しばらくで通行出来なくなった。確か岩が崩落していた為であった様に記憶する。ここまで来られれば御の字で、先ほどの尾根の乗越地点に戻り、駐車をする。ここは数台置けるようにスペースが確保されていた。

 植林地の尾根を登ってゆくのだが、ここは非常に棘が多い。前を見ているというか、その棘を避けるのに下を見ている時間が長かった。藪だと思って雨具を履いていたのだが、その雨具には沢山の引っかき傷が付いていった。時折ピンク色のマーキングがあり、尾根上にしばらく続いていた。途中で南からの尾根に合わさると、また違うマーキングが現れた。地面には杭が立てられ、境界を示しているようであった。付近には猪の存在を示す土坑の跡がかなり見られる。その掘り返した穴で歩き辛いほどであった。山としては活性化されていいのであろうが、本当に土に空気が入りフカフカの場所になっていた。猪にとってはよほど美味しい物がある場所なのであろう。

 北に進む尾根が北東に向くと山頂も近い。一つ手前にニセピークがあり、それを越えてゆくと本峰がある。植生も気になるのは歩き出し前半くらいで、上にあがってしまえば下草は薄い。三角点の脇には棒が立てられ絶縁テープが巻かれていた。樹林の中の山頂なので展望はない。実は東太郎山に入ったのは、この時が初めてでない。以前に北側の真田村の方とマツタケ採りに、真田村大庭地区からの林道を東太郎山の方へ入ったことがある。地形図を見るといい感じに林道は東側尾根の方まで登り上げており、それを伝えばかなり楽に踏めると見ていた。この時は中腹で良い香りにまみれてマツタケ採りに勤しんでいたのだが、間違いなくマツタケ山であり北側は許可がないと入れない。となると今回のルートしかないと思ったのであった。下山は往路を戻る。やはり最後の棘の尾根がいやらしかった。

 次に林道を裏登山口のところまで戻り、登山道に入る。このルート途中には湧き水で有名な場所があるようであるが、全く目に入らなかった。すばらしく良い登山道で、歩道と言うより車道であった。上にある太郎神社の為の管理用道路にも思えた。その登山道に従い登りあげ、太郎山の北側の鞍部に到着する。ここはやや開けた所で、休憩には丁度いい。

 先に大峯山を狙うべく、尾根を伝う。公式な道は無い様だが、草が蔓延る所はあるもののしっかり踏み跡はあり、気持ちの良い尾根歩きであった。ただアップダウンが多く、足に堪えるコースであった。途中送電線を潜るのだが、大峯山へはこの送電線の巡視路を辿るコースもあるようである。山頂に到着すると、立派な祠が待ち構えていた。マイナーピークにしては立派過ぎる山頂で、三角点の脇には国土地理院の標柱が立ち、山頂としての欲しいアイテムを全て揃えている様な場所であった。少し靄ってはいたものの、坂城町側の展望があり、居心地の良い山頂であった。トランシーバーを握ると上信越道を走るトラッカーが相手をしてくれた。往路を戻る。

 太郎山裏登山道とのコルまで戻り、ここから登山道は太郎山を東にトラバースするように道が切られている。見るからに大回りなので、直登するべく尾根に乗り、南に登って行く。ここもかなり歩かれているようで踏み跡は濃い。葉の落ちきった明るい広葉樹の中を登って行くと、山頂の方で人の声がしていた。空が開け山頂部の平坦地に立つと、そこには女性が二人居られて下山する所であった。向こうも気がついたようであったが、変な所から私が出てきたので怪しいと思ったのか何も会話はなく、そのまま行ってしまった。幸いに静かになった山頂を一人独占。景色としては先ほどの大峯山とそう変わらず、靄のかかったぼんやりとした眺望であった。広い山頂で、児童生徒向けの遠足登山には打って付けの場所に見えた。

 下山は太郎山神社に寄ろうかと思ったが、仕事の時間も迫り、往路に辿った最短コースで降りてゆく。

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