薬師岳  1420.1m       地蔵岳   1483m        夕日岳   1526.1m       
      
   
  2004.10.31 


   くもり       単独       細尾峠から        行動時間 :不明



  登山記録・写真ともに紛失、記憶に頼る。(2008.5.28 再作文)




 週初め、情けない事にぎっくり腰になった。何をしても痛く、地表面すれすれを這いずるように生活をしていた。勤労意欲が旺盛な?この私が仕事を休むほどに酷かった。当然の事ながら山の事など考える余地も無かった。それが週末に向かうと、自然治癒によりだんだんと痛みが引いてきた。 現金なもので、すぐに山の計画を練りだす。常々腰痛はあるのだが、いざザックを背負うと不思議と治るのである。登山が一番の腰痛の治療になるわけであり、この状態で登れる山、起伏の少ないリハビリコースを探す。車の運転もしんどい中、あまり遠い所は厳しい。そんな中、日光エリアに適当な場所が目にとまった。標高差も適当で、ハイキングコースとして一級の道もある。のんびりと景色を眺められれば良いが、おそらくは腰に全神経が集注するであろう。荒療法に出向く。

 ジワッという重さを腰の辺りに感じながら細尾峠に着く。そしてそれこそ“ドッコイショ”とザックを背負う。そして手には杖が欠かせない。そこまでしてなぜに・・・と自分でも思いたくなるのだが、馬鹿と煙は何がしの部類である。低い笹の繁茂した登山道を行く。一級の道であり、良く踏まれて状態もいい。騙し騙し足を出してゆく。ピリピリと神経に触れる痛みを伴い、不恰好な歩行姿勢でもある。

 早いのか遅いのか判らぬが、30分ほどで薬師岳に到着。ここは展望のある山頂で、東側が開けていた(確か)。トランシーバーを握り儀式を済ませ、すぐに南進してゆく。アップダウンをいくつかこなして行くと、次第に体が順応してきているのが判る。要するに腰の痛みが引いてきているのであった。やはり治療には登山が良いのは間違いないようである。相変わらずいい道で、ハイキングと言う言葉が似合う道であった。三ッ目分岐では、夕日岳は後回しにして先に地蔵岳に向かう。

 地蔵岳の山頂には祠があり、樹木に遮られ視界こそ無いが、落ち着いた居心地の良い場所であった。無事ここまで来れた事を祠に挨拶し、儀式をしてから往路を戻る。そして先ほどの三ッ目分岐から夕日岳に向かう。軽く下り、ちょっとした岩の場所を通過し、ひと登りで山頂に着く。「夕日」と言う名前から西側が開けていても良いように思うが、ネーミングと山頂の様子は合致せず、あまり展望の良い場所ではなかった。それでも今日の予定の最終目的地、紅葉を愛でつつやや長い休憩を取って往路を戻った。

 細尾峠に着いた頃には、完全に腰の調子が良くなった。少しは違和感があるもののほぼ完治であった。こうなると欲が出る。次に近くの備前楯山に向け、車を走らせた。

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