蝶々深山  1836m     樺ノ丘   1832m      殿城山   1800m


  山彦ノ南ノ耳    1838m     山彦ノ北ノ耳   1829m
   大笹峰  1807.3m


  男女倉山   1776m
 
 
         
    2004.9.26 


   晴れ    同行者あり    八島山荘から       行動時間 :不明



  登山記録・写真ともに紛失、記憶に頼る。(2008.8.29 再作文)


 
 雨の中の「亡国の集い」から夜明けを向え、猛者諸氏と霧が峰の山を登ることとなった。皆だいぶアルコールを摂取したようであり、動きの緩慢さからその様子が伺えた。八島湿原の入口である八島山荘の駐車場に移動し、ここを起点に山行開始。

 少しスロースタートだった為に、木道の上は老若男女のハイカーで賑やかになりつつあった。湿原を北側から巻ききるとそこが釜ヶ池のキャンプ場であり、利用者のみここまでマイカーが入れられる。テントの花とまではいかないが、数えられるほどの利用している方も見られた。家族連れもおり、残念ながら昨晩の雨ではテントの中で篭りっきりだっただろう。そんなことを思いながら物見石経由で蝶々深山(ちょうちょうみやま)に登って行く。低い笹原の中の道を行くと赤ペンキを塗られた物見岩がある。周辺に何もないだけにこの岩はよく目立つ。周辺には地形図やエアリアに載らない踏み跡も多く、この草原を縦横無尽に通過している形跡もある。それらが途中で封鎖されていたりもするのだが、昔はここで放牧でもあったということなのかも知れない。蝶々深山は以前に踏んでいるので山頂は素通りとなる。この山頂も標柱だけポツンと立つ山頂で、周辺の広さがそう思わせるのか、さびしい山頂に思えるのであった。

 東に進み車山方面に進む。その車山が近くなるとハイカーの多さがひときわ目立つようになる。やはり百名山信仰は永遠に続くのかもしれない。車山乗越から北に上がり樺ノ丘(かんばのおか)に登頂。と言ってもここは完全に通過点であり山頂を示す標柱もない。そのまま北に進むと姫木平への下降点があり、道標がその方向を示していた。右に進路をとる。これまでは草原歩きのような感じであったが、こちらの道に入り込むと少しだけ登山を意識させるような道となる。さらにはあまり歩かれていない感じもあり霧が峰の表と裏を感じたりもした。山頂直下で分岐となりここにも道標がしっかり立っている。左に道を進むと暫くで殿城山に到着する。樹木が生い茂り展望は全くなく、その為に人気は無い山となっているのか・・・。往路を戻り、樺ノ丘の北側の分岐から西進してゆく。やや霞んだ天気だがそこそこの展望はあり、気持ちよい草原歩きが続く。

 山彦ノ南の耳。このネーミングも興味をそそる。名前そのままではあるが北にある山彦ノ北ノ耳とで双耳峰をなしており、霧が峰において車山に次いでの第二高峰となる。山頂には風合いのある標識がポツンと立ち、書かれている丸ゴシック調のレタリングが愛らしい。周辺の登山道はやや石がごろごろとしている所があるが、幅も広く気持ちよい事に変わりがない。山彦ノ北ノ耳を通過して男女倉山(ぜぶらやま)への道を左(西)に見て、右(東)に大笹峰を目指す。

 大笹峰はブランシュたかやまスキー場の最頂部でもあり、スキー場山頂施設が目標物となる。この稜線は秋を感じさせる高山植物を多く感じた。だらっと下りだらっと登り上げる感じで大笹峰山頂に到着。山頂施設の中には自販機もあり、どうしてもこのようなものがあると中に入りたくなるものであるが、流石にこの時期は扉は閉じられたままであった。三角点を写真に収め、しばし皆の足が揃うまでここで小休止。秋風に吹かれながらエコーバレースキー場を挟んで、先ほど居た殿城山側を遠望する。霧が峰と言うとなだらかな印象であるが、ここから見る霧が峰はやや彫りの深い無骨な感じに見えた。踵を返し八島湿原側に向う。

 山彦ノ北ノ耳北側の分岐から最後の目的地の男女倉山を目指す。先ほどの大笹山からの延長線上でもあり、このあたりも野草の植生は濃く、愛でながら足を進めてゆく。時折道標もあり山頂側を示していた。そこそこ長い時間歩いてきたので足もしんどくなってきた。最後の登りをあごを出しながら上がりきると広い男女倉山の山頂に到着。やや朽ちた標識が倒れた上体でケルンにもたれ掛かっていた。この山頂からは男女倉越を経由して北に降りる道があるのだが、その方向を示す道標もあった。ただ踏み跡の様子からあまり歩かれていないようにも見えた。今回は数人のパーティー行動であり、少々いたずら心も旺盛となる。朽ちた道標にいたずら書き(モラルの範囲)をして下山となる。

 キャンプが近くなると柵などが見え出し、やはりここで放牧されていたことが見て取れた。周辺は笹原であり、馬は笹を食べるものの牛は笹を食べるのか、そんなことを思いつつキャンプ場に到着。そして湿原の北側の木道を伝って行くと、大学生風のパーティーが多く、賑やかに湿原のほとりで歓談している風景があった。駐車場に戻り、次は富士見台方面に移動する。

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