毘沙門岳    1385.5m          
      
 2005.3.12   


   雪   同行者あり   白鳥スキー場より    行動時間 :3H49M


 
 @白鳥スキー場8:27→(30M)→Aリフト途中駅8:57→(74M)→B毘沙門岳10:11〜57→(49M)→Cリフト頂上駅帰り11:46〜12:10→(6M)→D駐車場12:16



shirotorisuki-jyou.jpg  ixtukou.jpg  cyoujyoueki.jpg  ryousen.jpg 
@強風が収まり、やっと動き出す。 我が師匠一行が登る。 A下段リフト頂上駅 雪庇が大きく張り出した尾根。
zenkei.jpg  tocyuukitagawa.jpg  hyoushiki.jpg  hyoushiki2.jpg
途中から毘沙門岳を望む。 途中から振り返る。 B毘沙門岳山頂。エビの尻尾が1.5センチほど。 下降途中にあった夏道の道標。
bunki.jpg  kaerizennkei.jpg  cyoujyouekikaeri.jpg  sannomine.jpg 
下谷林道への下降点。 少し雪が収まり毘沙門岳の全景が見えた。 Cスキー場頂上駅到着。 D駐車場から別山遠望。 



 家を21:00出発し、白山中居神社奥の駐車場には3:30到着に到着した。雪道のロングドライブはさすがに疲れ果てた。この日は、福井のD氏との野伏ヶ岳への同行登山の予定であった。D氏は何を隠そう私の山の師匠でもある。現地はあいにく嵐のような天気であった。ある程度の悪天でも突っ込むD氏だが、この時ばかりは無理と判断するであろうと思われた。すぐさま携帯に連絡すると、到着までもうしばらく掛かるようで、しばし仮眠の時間をとる。しかしながら車を揺らす暴風に目を瞑っているのがやっとであった。


 6:00 D氏がなかなか現れないので、スキー場方面に少し車を走らせる。途中、中居神社の前で2台の車と擦れ違う。そして石徹白スキー場の前で待っているとやっとD氏ご夫妻が現れた。久しぶりの対面でお互いに笑顔がこぼれる。話を聞くと他の参加者も来ているらしい。とすると先ほどの中居神社前の車がそうだったようだ。神社の駐車場に行ってみるとやはり先ほど見た人が同行者であった。300名山としての野伏ヶ岳を踏みに来たらしい。しかしこの天気、迷う事無く野伏山行は中止となった。私は既に野伏ヶ岳は踏んでいるので、目指していたのは薙刀山と日岸山。いずれにせよここから白山側に入るのはリスクが高く中止とした。神社の駐車場には、我々の他に埼玉から単独行で出向いてきた人がおり、決行と元気に息巻いていたがどうなったことか。御仁はマイナス気温の中、外で裸になって着替えていた。このくらいの雪、たいしたことがないと言うモーションのようであったが、我々は既に中止を決めた。一人でラッセルせねばならない御仁の内心は、本音はいかがだったのだろうか。

 我々は白鳥スキー場に移し、ここから毘沙門岳を狙う事にした。スキー場からは夏道もあり、時間的な部分からも適当と判断をした。しかしながらリフトも動かないような天候の中、スキー場ロッジ内で我慢比べのような時間を過ごす。1時間以上の停滞を強いられ、なんとか天候も回復傾向になりスキーヤーも外に動き出した。それを見て準備に掛かる。


 8:27 スキー場のリフト下を歩き出す。下の方は当然なだらかなのだが、途中から急峻となりキックターンを繰り返す。コース内を登ればそれほど急ではないのだが、コース内を堂々と登るのは忍びなく端の方を登って来た。リフトの頂上駅に着くと、ここから本格的な山歩きとなる。荒れた天候なので視界が得られないのだが、稜線の向こうに薄っすらと大きな頂が見える。これが目的の毘沙門岳である。稜線の雪庇が大きく、崩さぬように注意しながらアップダウンをこなす。途中、地形図上の1201高点は進路方向が変わる所であり、視界の無い時は要注意となる。進路を南にとり30mほど下り、再びアップダウンの稜線を行く。風がいぜんと強く、歩行に際し厳しい状況であった。途中から杉の植林帯を右に見ながら今度は急登が始まる。このあたりの雪は、シール効果は抜群でぐんぐんと上ってゆく。吹きさらしの場所は雪面が凍っており、ここではクトーを付けると登坂力抜群であった。


 10:11 山頂到着。何も無いだらっとした山頂で、北側の木に山名を記す標識が付けられていた。元来展望の無い山なのか、降雪の為に見えないのかは良く判らなかった。東側に降り、風を避け休憩とする。私は持ち上げた梅酒を出し、皆さんが持ち上げてくれた物をいただき腹を満たす。風雪という負荷がある中、供に苦労して登ってきた事を思うと短時間の登行であるが感慨深い。登行中止でもしょうがないような天候の中、1座でも踏めたのはありがたいことである。

 下山となるが、どれだけ待っても後発の仲間の一人が上がってこない。もしやとも思ったが、下山後2分くらいの場所で行き会った。話を聞くと、スキーで登れず途中でデポしてつぼ足で上がって来ていた。板を履いたほうは沈まなかったであろうが、ここら辺は個人の判断であり、最終的には山頂まで到達しているのであるから結果オーライとなる。ただパーティーと言う事を考えると、微妙な部分である。山頂から戻って来るのをしばらく待っていたが、寒くてじっとしていられないので下ることにする。最低鞍部まで降りると少し風も和らぎ、ここでしばらく待つことにした。師匠のD氏は、風雪の巻く中に先ほどの場所で待っていたのであった。確かにこの場所は重要な場所で、トレースも消えてしまうような状況の中、ルートどりが微妙な場所であった。リーダーとしての氏の身を削った行動に感服であった。姿を確認して足を進める。天気が悪いが他にも登行者がおり、スノーボーダーの姿も見られた。

 11:46リフト頂上駅到着。ここでやっとシールをはずす。途中稜線はアップダウンが多く、ほとんどシールでの登下行なのであった。皆が揃うのをしばし待ち、一気に滑走。下まではあっという間であった。下に降りると日差しが射すほどに天気が回復し、朝の天候が嘘のようであった。白山側を見ると、願教寺山や、その奥に白山別山まで見えるほどになっていた。

 帰りに皆で白鳥の道の駅に行き、休憩室の一角を陣取り1時間ほど団欒。そして14:00に白鳥を出て下道で朝日まで走り、そこから高速に。家に到着したのは日を跨いだ01:00であった。行き帰りとも妙高通過は大荒れであった。

chizu1.jpg

chizu2.jpg

 

                                          戻る