五老峰  880m    鷹ノ巣山   767m       
      
    2005.3.6   


   曇り   前日降雪    行動時間 :不明



 登山記録・写真ともに紛失、記憶に頼る。(2008.1.9 再作文)



 前日は珍しく降雪があり、西上州の辺り一帯が白く雪化粧をした。その雪化粧をした山々をどこかの高みで望みたいと思い地図を見るとこれらの山が目に入った。


 現地に着くと適当な駐車スペースが無く、住吉橋の分校跡地の余地に停め、雪の乗った舗装路を歩いてゆく。しばらくして右側に公会堂があり、そこに上がるように緩やかなスロープを登ってゆく。公会堂の裏手にも山にへばりつくように民家があった。庭先では鶏や兎を飼っている家もある。沢に沿うような道を進むと、段々畑が奥に続き、現在でもしっかり作物が作られている状態であった。歩いてゆくほどに体感するのだが、結構傾斜がきつい。その傾斜の中でいつも上り下りして作業をしているのは老人であろうし、生活のためではあろうが大変さが窺えた。

 道はしっかりしているが、前日の雪で酷くもぐる。途中に木の分岐標識がある(記述内容記憶なし)。地図からして真っ直ぐが焼山峠で左が鷹ノ巣山側の道で間違いないようである。ここから植林帯の中を行く。斜面に付けられた九十九折を行くと、登りあげた場所は鷹ノ巣山の北側で、5分ほど南に進むと山頂であった。ここからは底瀬地区側の展望が良い。降雪後であり、狙ったとおりに墨絵のような展望であった。山頂にはルーマニアの国旗のような色を配した旗があり、祭りか何かを意味しているようでもあった。西側にも踏み跡が下りており、丁度工事中のような様子も窺えた。

 さて次は五老峰を目指す。 先ほどの登りあげた分岐を経て黒滝山の方へ向かう。幕岩から続く尾根に上りあげると、ここに一つ岩峰ピークがある。ピークを越えないと五老峰へ行けないのだが、直線的に越えてゆくは厳しい岩であった。山腹にはいくつもの石仏が見える。忍びなく挨拶しながら北側をトラバースするのだが、雪が乗っているために5mほどだが危険箇所がある。そして岩を巻いてしまえば、あとは歩きやすい尾根道であった。

 山頂は思いのほか雑木が多く視界を邪魔をする。それでも黒滝山不動寺側を見ると、深い谷が見え、反対を振り向くと、以前に少し迷った富士浅間山が見えた。全てが雪を纏い綺麗に見えている。トランシーバーで声を出すと前橋の重鎮が声を掛けてくれた。往路を戻る。

 もう少しで公会堂という所で、民家の庭先を見ると老人が何かの作業をしていた。あまり見たことの無い絵図らと思ったら、兎を解体している所であった。足から吊るされた兎が老人によって見事に捌かれてゆくのだが、見方を変えれば可愛そうな光景でもある。しかしこの家では昔からこうしてきた事であり、作業者本人にはそんな意識は無いだろう。肉などスーパーでと思ってしまうのだが、ここから老人がスーパーに行くよりは庭先の兎を食用にした方が楽なのであろう。スーパーに並ぶ肉の大本を辿れば、全てに同じ光景があるわけで、これが可哀想とか思っている事は矛盾している事なのかもしれない。5分ほど立ち止まって作業を見させていただいた。

 公会堂まで降りると、主要道路上で村の消防団が出初式のような放水をしていた。と思ったら、道路上の降雪を放水銃で溶かしている風景であった。地域総出で男衆が出ての作業のようであった。横のつながりが希薄な都会と比べ、団結力の差を見た感じであった。背中にそれらの熱気を感じつつ車道を降りて行く。

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