御在所岳  1212m     国見岳  1170m     水晶岳  954.1m  

  金山     906m      羽鳥峰    860m     猫岳  1058m    釈迦ヶ岳  1092.2m     

 
 2005.6.3〜4   


   晴れ   単独    朝明渓谷を基点に夜行周回   行動時間:11H01M   


@朝明渓谷駐車場17:40→(19M)→A水車小屋間違い17:59→(2M)→B分岐18:01→(40M)→C根の平峠18:41→(56M)→D国見岳19:37〜42→(11M)→E国見峠19:53→(14M)→F山上公園20:07〜40→(18M)→G御在所岳20:58〜21:12→(77M)→H根の平峠再び22:29→(25M)→I水晶岳22:54〜23:02→(30M)→J金山23:32〜37→(34M)→K羽鳥峰峠0:11→(24M)→L羽鳥峰0:36〜45→(37M)→M猫岳1:22〜26→(27M)→N釈迦ヶ岳1:53 〜2:00→(161M )→O朝明渓谷駐車場4:41


asaakekeikoku.jpg  suisyagoya.jpg  kakuretabunnkihyoushiki.jpg  ganbare.jpg 
@朝明渓谷駐車場。他に車は無く・・・。 A分岐を曲がり損ねて水車小屋まで来てしまう。 B分岐表示が隠れていて見えない。 ガンバレ
nenotairatouge.jpg  haraidohenobunki.jpg  kunimidake.jpg  kunimidakehoui.jpg 
C根の平峠。 ハライドへの分岐。 D国見岳。 D国見岳の方位盤。
kunimitouge.jpg  9.jpg  kouenncyoujyou.jpg  gozaisyodakecyoxtuka.jpg 
E国見峠。 9合目表示。 F山上公園にこの標高が書いてある。最初、ここが山頂だと誤解してしまった。 御在所岳直下。
gozaisyodake.jpg  gozaisyoixtutouten.jpg  nenotairatougehutatabi.jpg suisyou.jpg
G御在所岳。 G一等点。 H根の平峠再び。 I水晶岳
suisyousankaku.jpg  nakatouge.jpg  kanayama.jpg  kanayamavog.jpg 
I水晶岳三角点。 中峠。 J金山。 JVOG氏の標識。
hatominetouge.jpg  kerun.jpg  hatominetougechizu.jpg  hatocyoxtuka.jpg 
K羽鳥峰峠。 K羽鳥峰峠の大きなケルン。 K御影石の地図。 L羽鳥峰下の標識。
nekoiwa.jpg  nekodake.jpg  nekodakevog.jpg  syakagatake.jpg
猫岩。 M猫岳。綺麗なレタリングである。 MVOG氏の標識。 N釈迦ヶ岳の標識。
syakagatakesannkaku.jpg  kakoutennbunki.jpg  rindou.jpg  cyuusyajyou.jpg 
N釈迦ヶ岳三角点。  庵座谷への下降点付近の標識。  県道762号線に出る。(色:補正)  O駐車場に戻る。夜が明けた。 


 
 出張で四日市に出向く事になった。週末と言う事もあり山装備も積み込んで出発となる。こうなるとどちらが主なのだか判らなくなる。まー間違いなく仕事は二の次になっているのではあるが・・・。


 四日市市内で16:00仕事を終え、登山口の朝明渓谷に向け走る。途中のコンビニで簡単に買い込み現地へ向かう。地図を見ながらなるべく沢山歩けるようにループコースを選ぶのだが、基点にするのはここしかなかった。朝明渓谷の駐車場は閑散としており、看板には有料駐車場の文字が見える。少し車を奥に進ませるも適当な余地は無く、再び戻り広い駐車場にポツンと停めた。

 17:40歩き出す。先ほど車で進んでいるのでおおよその道は把握できていた。天気は良く半袖で丁度良い。ずんずんと進んで行き、水車小屋の先の九十九折を行くと「中峠」を示している案内標識が目に入った。どうも来過ぎてしまった様だ。思い出すと一つ左に道が入っていたようだ。戻ってみるとそこには標識はあるものの、木に隠れていて見えない状況であった。少し川に下るとそこには立派な石の道標があった。でもこれでは本線から見えない。間違うわけである。軌道修正し林道を歩いてゆくと、すぐにガードレールがバリケードのように道を塞いでいた。この先は車の進入は出来ない事になる。あまり歩かれないのか、道が不明瞭な場所もある。沢沿いにある道であるが、楽にルートファインディング出切るとは言い切れない。沢を2度3度渡り、終始沢の音を聞きながら登ってゆく。だんだんと日が落ちて樹林帯の中ではヘッドランプが欲しい状況であった。


 18:41根の平峠到着。登り上げた所より、少し北側に標柱はあった。ここから南に向かう。深く掘られた尾根道を進んでゆく。笹が左右から張り出していているところもある。尾根上の道なので間違う事はないが。あまり管理がされて居ないようで明瞭ではない。少し夜露も付きだし、復路の事が気にかかる。途中大きな岩が点在する。日がある時ならこれが目立つのだろうがもう暗闇の中である。

 19:37国見岳到着。4つほど標識があり、関西圏の標識文化が垣間見られる。少し休憩し先を急ぐ。石門の分岐のところでどちらへ行けば良いか判らなくなった。石門に行ってみると下にも踏み跡が進んでいる。だがこちらではおかしいので逆の道を行った。この道もルートが笹の中に消えるところもあり微妙な道であった。しばらく辿ると国見峠に着いた19:53。もうヘッドライト無くして進めない。国見峠からはザレタところや深く掘られた谷状の場所もあった。水場なのか沢を跨ぎ、登り上げるとそこには舗装された車道があった。立っている看板には9合目と書いてあった20:06。この9合目のの看板が惑わしの看板であった。9合目とあれば登り上げれば頂上だと思うのが普通である。その通りに高みを目指して歩き上げた。すると広場のようなところに来て、そこには御在所山1212mと書かれた大きな標識があった。他にも山頂のような方位施設や東屋、展望所などもあり、100%本峰山頂だと思い込んだ。1点だけ気にかかるのが、いくら探しても三角点が無いのである。20分くらい探しただろか、ふと案内看板を見ると三角点のある山頂はまだ先である事が判った。急いで車道を歩いてゆく。ロープウェーの駅は煌々と明かりが点き、さらには山頂宿舎のような場所にも明かりが点いていた。それらに気を使いながら歩いてゆく。終始舗装された道である。表示に従い階段を登り上げ、やっと1等点のある御在所山に到着した20:58。こちらの山頂も先ほどの施設から明かりは丸見えである。あまりライトをちらちらさせたら怒られそうなので早々に下山となる。


 先ほどの9合目標識のところから登山道に入り、来た道を進んでゆく。国見岳を付近から夜露が完全にズボンを濡らし始めていた。雨具を履けばいいのは判っているが、気温も高くどうしようか判断に困っていた。面倒くささもあり結局そのまま歩き続けた。根ノ平峠に到着22:29。夜明けにはまだ4時間以上ある。暗いうちに車に辿り着けるのではなどと思ったりした。峠から北の道は、管理がされていて笹の伐採の跡が見られる。鹿が多いのだろうか、ゴソゴソと動く音もする。途中分岐があり、そこから水晶岳まで5分と書いてある。ほぼ水平な道を辿ると、山頂には何か青い建屋があった。三角点と山頂標識もある22:54。

 次に中峠まで降り登り返す。右側には朝明の施設の明かりが見える。13:32金山。ふと奥の方を見るとVOG氏の標識があった。トランシーバーを握ると名古屋のSOX氏が声を掛けてくれた。長話の後、山頂を後にする。羽鳥峰に向かう途中、ヘッドライトが電池切れを起した。取り替えようと電池を出した時、向かいの笹原の中から大きな唸り声が聞こえた。急いで鈴を鳴らすが、どうもこちらの居場所が判らないのか寄って来ているようにも聞こえた。手元が焦り電池交換が思うように出来ない。焦れば焦るほど電池が入らない。困ったものである。それでもライトが点くとすぐさま笹原を照らし威嚇する。相手もウーウーと唸り声も聞こえた。何の動物なのか、猪と判断するのが妥当かもしれない。怖さもあり足早にその場を通過する。


 日が変わり0:11羽鳥峠到着。ここから見上げたところにハトのようなシルエットの岩が見えた。登りあげてみると石が積まれてコンクリートで固められたケルンのようなものであった。暗くて全容が判らないのだが、ここがハト峰ではないようである。踏み跡に従い北に下る。すると踏み跡は藪の中に消えていった。どうもおかしいので峠まで戻る事にした。戻って地図を広げ、よくよく道の作りを眺めた。方向は合っているが、どこかちょっとした事が違うようだ。すると先ほど登ったケルンのピークにトラバースするように道が見えた。これだと辿ると正解であった。でもこの先が白いザレ地形でルートがどこにあるのか見えない。途中からヘッドライトのハロゲンがご機嫌斜めで遠くが照らせない。七つ道具のうちの一つが落ちても山行には大きく影響がでる。このあたりは良い勉強である。道は左(西)端を進んだところの延長にあった。先ほど藪に消えた道もこことかなり近いところにあった様なので、どこかで繋がっているのだろう。事典の示す羽鳥峰の山頂は登山道上のようであるが、現地はパッとしない場所であった。ここからはなだらか道がしばらく続き、途中から急登の道が出てくる。相変わらず獣のガサゴソという音がする。相手も驚いているのであろう。途中猫岩という標識があり、その先に猫岳のピークがあった1:23。ここにもVOG氏の標識があった。あとはどんどん登るだけであった。しかし、相変わらず何かが動いている。かなり大きな動きの音に心臓をバクバクさせながら歩いて行く。


 分岐に着たが、各方面への指示が今ひとつ不明瞭である。昔はしっかりしていたのだろうが年月がそうさせたのか。釈迦ヶ岳の方へ行く。分岐から5分ほどで山頂到着1:53。ここも多くの標識が淫らにぶら下がっていた。風が強くなってきて肌寒い。儀式を急ぎ山頂を後にする。この先の分岐から庵座谷に下るべく進んで行った。最初に出てきた広見に下に行く踏み跡があった。石にバツと書かれていて何かを意味しているようだったが、入ってみて判ったが行ってはいけないとの意味であった。途中で道は消えていたのだった。先ほどの場所まで戻り、登山道をもう少し行くと、そこにしっかりとした庵座谷を示す道標があった。


 今回の山行は、ここの下りが一番神経を使った。細かく解説したいがどこまで出来る事か。最初にタイガーロープを使ったガレた下りがある。それか2〜3箇所あった。これがエアリアの言う危険地帯だろう。スリップに注意しながら進んでゆく。「2/6」と、登山口から山頂までをを6等分した場合の位置が書かれていた。途中から沢歩きとなる。この辺りがとても判りづらい。時折赤テープと白いビニールテープがあるが、足元が不安定な箇所が多い。道標もほとんど無いに等しい。これを昼間でも問題なく歩けるのか。この先のポイントは庵座の大滝であった。滝の上流で道は左岸に移っているようである。上手く徒渉が出来るのか。沢の音が激しくなる事も注意しつつ道を模索して行った。生憎ヘッドランプの電池残量が少なく、明かりが弱いのも問題である。付近の様子が読み取れないのである。少しガスも立ち込めていた。なんとも悪条件が重なっている。

 道を探しながら、右へ左へ沢を下ってゆく。そして右岸のとんでもなく滑りやすいところを降りる羽目になった。他に道はないか2度ほど登り上げて確かめたがどうも無い。そこにはタイガーロープの輪がありルートなのだとは判るのだが、なんとも危な過ぎて本道と理解出来なかった。しかし心を決めてここを下ると、30mほど下に再びタイガーロープが現れた。合っていたのである。しかし滝はどこ何か。これも大問題であった。すると「3/6」と標識があった。とすると滝の上の様だ。地図から判断するに左岸に行かねばならない。左岸側に寄ってよく見ると道があった。トラバーするように道がつけられ、出たところは小さな沢であった。これで再び迷った。先ほどの事があるので下れば良いのかと慎重に沢を下って行く。しかし途中でどうにももう進めなくなった。戻ろうかとしたその時、滑落しドボンと半身水没。ズボンはビショビショ。靴も浸水し、この後の山行が思いやられる。靴を脱ぎ靴下を絞る。いつもならそのまま履いているのだが、今回ばかりは我慢ならなかった。大きな流れの音がするので、その方を見るとそこに滝があった。暗くてよくは見えないが、間違いなく滝である。これが「庵座の大滝」であろう。小さな沢は滝のすぐ横を降りていたのである。再び滑った沢を登り返すと、トラバースルートの延長にタイガーロープが垂れていた。ライトのせいにしてはいけないが全く気がつかなかった。そこを辿ると、もう間違えそうな場所は無かった。

 時計を見るともう4時である。普通なら明るくなる頃だが、ここは谷の中でありもうしばらくは暗いだろう。そんな中で、下の方を見るとパアッと明るい場所に出た。一瞬駐車場かと思ったが、そこは堰堤のある所であった。堰堤を左岸から巻いて下のキャンプ場に出た。本来はここから朝明渓谷の駐車場に出なければならないのだが、だだっ広くて良く判らない。キャンプ場内には朝明停留所への道標があり、悩む事無くそれを辿る事にした。下りきった場所は駐車場より500mほど下であった。車道を登り上げ駐車場に戻る4:41。予定通り周回を終えた。このあと藤原岳の登山口に向かう。

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