東沢岳  2497m     東餓鬼岳  2490.3m       

 
 2005.7.09   


    曇りのち雨   単独    中房温泉から   行動時間:9H37M   


@温泉橋駐車場5:45→(12M)→A中房温泉5:57→(22M)→Bつり橋6:19→(59M)→C北燕沢出合7:18→(40M)→D西大ホラ沢7:58→(53M)→E東沢乗越8:51→(44M)→F東沢岳9:35〜44→(63M)→G東餓鬼岳10:47〜11:19→(66M)→F東沢岳12:25→(26M)→E東沢乗越12:51→(31M)→D西大ホラ沢13:22→(32M)→C北燕沢出合13:54→(56M)→Hつり橋14:50→(18M)→I白滝の湯15:08→(6M)→A中房温泉15:14→(10M)→J温泉橋駐車場15:24


yamanezumi.jpg  nakahusaonsen.jpg  tozanguchi.jpg  yakiyama.jpg 
@駐車場には、山ねずみ氏のスーパーカーが置いてあった。 A中房温泉。ここも秘湯の宿になっている。 A温泉前の東沢乗越への道標。 「焼山」と言う展望の山が出来たようである。
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暗い樹林帯の中を行く。白滝の湯との分岐。 途中のつり橋。 堰堤の上の様子。登山道の形は皆無。 朽ちた滑りやすい橋もある。
kitatubakurozawa.jpg  hashigo.jpg  enteiru-to.jpg  ru-to.jpg 
C北燕沢出合。 堰堤にかけられた梯子は水流により使えず。 右岸側を登る。 赤ペンキがルートを示しているのだが・・・。
nishioohorasawa.jpg  higashizawanoxtukoshi.jpg  higashizawasancyou.jpg higashizawakaragaki.jpg
D西大ホラ沢出合。 E東沢乗越。 F東沢岳山頂。 F東沢岳から餓鬼岳方面。
higashizawakarahigashigaki.jpg  tocyuukarahigashizawa.jpg  higashigaki.jpg  sankakuten.jpg 
F東沢岳から東餓鬼岳方面。 東餓鬼岳に向かう途中から東沢岳。 G東餓鬼岳山頂。 G三角点。
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G大岩に風化による水受けが出来ていた。 G奇岩も見られる。 藪の中にタオルが落ちていた。最近のものである。 沢沿いの登山道(道形は無い)の様子。
tiribashihosyuu.jpg  huro.jpg  hurocyuui.jpg  cyuusyajyou.jpg
H燕山荘の方が、雨の中につり橋の修繕をしていた。この方に清水岳への情報をもらう。 I中房温泉 白滝の湯。混浴露天風呂。 I無断で入る方が多いのか、注意書きが書いてある。 J駐車場到着。 


  

 前夜にワインをたらふく飲んだら予定通りに起きられず、起床は2:30であった。迷犬の散歩を済ませ3:00車を走らせる。2時間半で中房温泉に到着。大混雑化と思ったが、案外少なく駐車場には15台ほど止まっているだけであった。その中に、始めて見るのだが「山ねずみ」氏の車もあった。見るからに凄い車である。山頂にプラスチック板を残す心情が、この車から垣間見られた。

 

 5:47歩き出す。ここを歩くのは何年ぶりだろう。中房温泉手前の売店には、常駐案内人が居て、行き先を聞いてアドバイスをしていた。これから行く東沢は橋が流されて無くなっているそうだ。5:57初めて中房温泉の旅館を見た。秘湯の宿の提灯がぶる下がり、辺りからは硫黄の臭いがしていた。登山口は、旅館前のポストの脇であった。もし暗い中だったら判らなかったかもしれない。工事現場用の足場が組んであり、そこに鉄板が張られていた。すると勢い良く犬が飛び出してきた。温泉の飼い犬のようである。大型犬なので、リードを付けないで居る事はまずいだろう。飛び出さないようなしつけがされているのならいいのだが。足場を下り、今度は旅館施設の脇を通り沢の上に出る。道が分かれるが左に進むと道標が見える。そこに焼山登山口とあるのだが、何処を指しているのか判らない。白滝の湯というのもあるようだ。調査は帰りとする。

 

 6:01分岐からいよいよ登山道が始まる。道は平坦で歩きやすい。歩き出してすぐに左側に赤い屋根の休憩舎のようなものが見える。その奥にも東屋のようなものがあり、おそらく白滝の湯であろうと察知した。どんどん歩いてゆく。右下20mほどに沢の流れがある。思いのほか高度が上がらない。

 6:19つり橋を渡り対岸へ行く。ここからもしばらく低いところを歩く。その先に補助の梯子があるのだが、かなり歪んで危ない状況になっていた。途中に堰堤が見え、そこから鋭角に山に入ってゆく。ここはただ単に高巻きである。地図に記載のあるベンチは、ブナ平と言われる所にあった。この辺りも平坦で、時計の高度計は1800位から上下しているだけで、なかなかそれから上に行かなかった。堰堤を二つ三つ見ながら沢の中を縫ってゆく。渡渉箇所が多く、適当な場所を探しては対岸へ行く。一箇所ワイヤーが張られた難しい箇所があったが、木の上を平均台に乗るように渡った。この先にも堰堤が出てきてその右には梯子がかかっている。通常なら梯子を登るのだろうが、水の流れが梯子を覆い、ルートは左側になっていた。土石流というべきか、かなりの流木や石が散乱している。堰堤さえも壊しているところもあった。

 

 奥馬羅尾根と書かれた渡渉点に来た。「おいしいみず」と書かれたテプラも貼ってある。一口飲んだが、水の美味しさとは難しいものである。ここから急登が始まり、一山越えるような感じで越すと、再び下りになる。下り着いたところが北燕沢出合であった。今度はかなりガレた場所の通過をして沢に下りる。しばらく行くと西大ホラ沢出合と書かれた標柱がある。ここから東沢乗越まで、長い登りが待っていた。フキなども多く、九十九折の道脇には山菜や草花が多い。途中で一人のハイカーと行き会った。

 

 8:51やっと東沢乗越到着。道は常念側の方がモシャモシャしている感じであった。東沢岳に向かう。樹林帯の中で2パーティーとすれ違う。特に難しいことは無く9:35東沢岳到着。道は昔は山頂を通っていたのだろうが、現在は「×」がしてあった。360度の写真を撮りまくる。やはり高いところは見栄えがする。さてこれから東餓鬼岳へ向かうのだが、この時は簡単に行けるものと思っていた。

 道形がハイマツの下にある。何とか辿っていくが、思ったより簡単ではない、歩きやすい場所をなどと右斜面にずれたら飛んだ事になった。ハイマツ地獄である。こんな時は最頂部を歩くべきである。予想以上に難儀しながら結局1時間かかってしまった。10:47東餓鬼岳山頂。それでも来た甲斐があり、すばらしい山頂であった。周囲に大岩があり、それらの造形美もすばらしい。三角点も鎮座していた。さてこのあと清水岳に行くべきか戻るべきか考えた。行けるものなら行きたいのであるが、距離と時間と尾根の様子と、全く読めない。それでも行く事に決めて少し下って行く。すぐにハイマツとの格闘になった。ほとんど進まない状態に、これではまず到達できないと、引き返す事にした。引き返すにしても難儀で、ほんのわずかな距離だが、再び山頂に戻るのに泣きそうなほどであった。東餓鬼から戻る途中にはタオルが落ちていた。それには2003年のバレーボールの印字がされていた。私が言うのもなんであるが、物好きが居るもんである。12:25東沢再び。辺りはガスに覆われ、少し風も冷たくなった。あとは下るだけである。下るだけといっても途中に高巻きがあるのであまり喜べない。

 

 12:51東沢乗越。いつも通りつま先が痛く、横向きに降りる。靴紐を縛りなおせばいいのだが・・・。西大ホラ沢、北燕沢、馬羅尾根下と順調に下ってゆく。何箇所かの渡渉は、下りの方が楽であった。まー登りでのデータが役に立っているのかも。堰堤も越え、つり橋のところに来たら、橋の中央で何かが動いていた。良く見ると補修をしているようであった。この人に、東餓鬼〜清水の情報を聞くと、予想外の返答がきた。簡単に行けると。あれが簡単なのか。勝手に勘ぐるが、最近歩いていないのではなかろうか。東沢岳から東餓鬼岳間と同じようには無理である。最初のハイマツさえクリアーすれば良かったのか。聞いたとてもう行く事は無いだろう。つり橋を渡ればあとは平坦な道が続く。

 白滝の湯には夫婦連れが入っていて、丁度着替え中であった。雨具を脱いで入ろうかと思ったら、次の人が来てしまった。残念だがまた次回であった。下の方には「日帰り」は不可との表示があったが、ここではOKの様子であった。15:14中房温泉。駐車場は15:24であった。今日も思う存分に歩いた。風呂にも入らず車を走らせ、家には18時頃到着した。

 (軌跡データ紛失につき、正確な軌跡表示ではありません)

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