保基谷岳   1540m       
      
    2005.2.20   


   小雪    単独   東側稜線より    行動時間 :不明



 登山記録・写真ともに紛失、記憶に頼る。(2008.1.11 再作文)



 大松山を降りて、次は保基谷岳を狙う。無積雪期なら林道を伝い北側からほんの僅かなアプローチで踏めてしまうのだが、この時期に林道が辿れるかどうか。とりあえず向かってみた。すると県道34号長野菅平線は丁度峠の所で雪が高く積まれ、長野市側には進めないようになっていた。 こうなると2者選択となり、林道を歩いて夏道を辿って行くルート、そして稜線沿いに行くルートのどちらかを選ばねばならなくなった。この峠付近から見る南斜面は、まるでスキー場がそこにあるようななだらかな景色であった。有無も言わさず景色が後者を選択させる。

 雪が高く積まれているのは、この付近の除雪の雪捨て場的に利用されているようで、高さは3mほどに達していた。それを乗り越え、スキーを履いて林道を進んでゆく。すぐに保基谷岳の北を巻く林道の入口分岐があるが、右に見つつ真っ直ぐに進む。その先で大きな作業小屋なども右に見つつさらに進む。地形図を見ると実線が稜線近くまで入っており、このまま谷を詰めるような格好で上を目指す選択も出来た。その道を少し辿り、適当な場所から斜面に取付き尾根歩きに切り替える。植生は薄く、雑木林の尾根は歩きやすかった。ただ雪が柔らかく、かなり潜る。歩いて行く北東からの尾根を登りあげたところが1480m高点となるが、ここは北側を巻き込むように進路を西に変える。するとこの稜線には防火帯のような広い切り開きがあった。どうも夏道がこちらからもあるようで、気持ちよい尾根歩きになった。ある程度なだらかなのだが、なだらかの中にアップダウンがあり、帰りも登り返しは避けられない尾根であった。

 防火帯のような様相は続かず、尾根の頂部を伝ってゆくと再び雑木林が密生しだす。地形図を見ると尾根の南側に破線ルートがあり、どこからかそちらへ向かわねばならなかったようだが、この時期は尾根の頂部を辿るしかない。かなり密生している場所もあり、1540m高点の保基谷岳最高点もそうであった。三角点を探そうとそのまま先に進むと、レンガを積んだ場所に行き着いた。この時期に訪れる人は皆無なのかトレースは全く無い。どうも行き過ぎたようで戻るが、この時はいまひとつ三角点を拝みたい欲求が無く、帰路も探す事無く最高点まで戻る。日の入らないような山頂部であまり居心地は良くない。トランシーバーを握りそそくさと儀式を済ませ、トレースを伝って降りてゆく。

 少し滑れるようなルート取りはしたものの、あまりスキーにはならなかった。それにしても1480高点の東側斜面はすばらしく気持ちが良い。ほとんど踏み入れる人が居ない事もあるが、スノーシューでの軽いトレッキングに最適の場所であった。最後が気持ち良いと全体的この山が良かった印象にもなる。保基谷岳に東側からアプローチする人は少ないようだが、雪が乗れば結構に良いルートかもしれない。もっとも地形図に夏道もあるから雪が消えればしっかりしたルートがあるのかもしれないが・・・。ここを最後に帰路につく。

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