松ネッコ  2110m       中双里    2110m     フシノソリ   1730m

 石ッコツ   1640m     夕日アタリ   1592.2m             
      
 2005.5.3  


   快晴   単独   三鷹市施設前から    行動時間 :6H25M


 
 @三鷹市施設付近8:05→(36M)→A稜線に乗る8:41→(12M)→B送電線鉄塔分岐8:53→(55M)→C松ネッコ9:48→(16M)→・中双里10:04〜08→(17M)→D松ネッコ再び10:25〜29→(51M)→E萱ダワの峠付近11:20→(22M)→Fフシノソリ11:42〜55→(19M)→G1657.5三角点12:14→(33M)→H石ッコツ13:47〜54→(26M)→I夕日アタリ13:20〜41→(49M)→K到着14:30



mitakashi.jpg  rindouma-kingu.jpg  ryousenniagaru.jpg  soudensentextutoubunki.jpg 
@三鷹市の施設手前の林道前から入山。(写真は三鷹市の施設) 林道途中に数箇所このような赤ペンキのマーキングがあった。 A稜線に上がった所から中双里方面を望む。 B送電線鉄塔への分岐。
matunextuko.jpg  matunextuko2.jpg  tocyuukaranakasouri.jpg  taiga-ro-pu.jpg
C松ネッコ。古い杭が残っていた。 D松ネッコ再び。東(小川山)側の様子。 途中から中双里。 見ずらいが、中央を真横にタイガーロープが流してある。
textutou.jpg  ooiwa.jpg  hushinosori.jpg  touge.jpg 
鉄塔の近くを通過。 途中に奇岩がある。 鉄塔の場所からフシノソリを望む。 E萱ダワ付近
rindousyuuten.jpg  kumanoori.jpg  hushinosorikarahigashi.jpg  hushinosorihigashikara.jpg 
林道終点。二本のポールを基点に踏み跡が先に続く。 林道終点の先に熊捕獲用の檻があった。 Fフシノソリから東。伐採されていて展望がいい。 Fフシノソリを東から見る。
tocyuunosankakuten.jpg  ishixtukotu.jpg  ishixtukotukara.jpg  ishixtukotukarakita.jpg 
G1657.5三角点。 H石ッコツ。狭い山頂に岩がある。 H石ッコツから八ヶ岳。  E石ッコツから北。
yuuhiatari.jpg  shixtuchi.jpg  taiboku.jpg  rindou.jpg 
F夕日アタリ。南側は伐採された痕があった。 斜面が緩むと湿地帯になる。  途中に見栄えのする巨木があった。  林道に乗る。 
deguchi.jpg  barike-do.jpg  animarukira-.jpg  toucyaku.jpg 
林道の途中には廃車が。  獣用の高圧電線が畑を守るように張り巡らされている。 アニマルキラー。太陽光だけで蓄電しているのではないのだろうが・・・。  駐車の様子。 


 

 ネコブ山に行くつもりで装備していたのだが、今回も出そびれてしまった。しょうがないので予ねてからの近場の量産地域に入る。川上村に入り地図を見ながらどこから入ろうか思案する。小川牧場から入ろうと役場を過ぎ体育館のところから山道に入る。入ったはいいが道が入り組んでいて、どこが正解なのか判らない。何とか牧場の方へ入ったのだがゲートされていて中には入れなかった。中はキャンパーで賑やかであった。これじゃ牧場内の通過は無理なので、少し西にずれて登れそうな場所を探ってみたが、行くところ行くところ獣のバリケードがされていて山に入れない状況であった。やむなく信州峠方面から入る事とした。

 再び役場前を通過して信州峠に向かい、三鷹市の施設の看板に従いながら左折する。ここは高登谷山の時に訪れているので、勝手知ったる場所であった。車道を上り詰めて行くとどうもおかしい。エアリアでは車道より右手に施設があることになっているが、現地は左である。南沢の池まで戻って確認するが訳が判らない。はっきりと確認したわけではないのだが、池の北側を通る林道が萱ダワに繋がる林道だろう。一度ここから歩き出そうとしたが、今ひとつすっきりしなかったので、三鷹市の施設前の広見に車を止め、通行止めの未舗装林道から入山した。

 歩きやすい道を行くとカーブの所に大岩があり、そこに赤ペンキで矢印が書いてあった。間違いなく山屋の為のもののようで、こんな場所にマーキングとは不思議であった。それに従い行くと、その先で大きく右(西)に道が行き離れてしまうようで、やや左側の谷を選んでそのまま詰めた。ここでナビを出し松ネッコとフシノソリの場所を見ると双方とも1.2キロほどを表示した。おおよその場所は把握できたが、思っていた萱ダワとは離れてしまっていた。斜面を駆け上がりとりあえずの稜線に上がった。谷を挟んで中双里(エアリアでは大双里)が見える。上にあがると予想外に多量のマーキングが現れた。それもご丁寧に5m間隔ほどである。それほど難しいエリアなのか。慎重に進んでゆくと、岩に矢印が書いてあった。その先には送電線の鉄塔があり、どう理解して良いのか判らなかった。登山の為のものなのか電力開発のものなのか。鉄塔と違う山手の方へ進む。道はけっして広くない。少しかき分け進むような感じである。途中顕著なピークが2つほどあり、そこに上がるとかろうじて展望がある。何せマーキングが多い。途中から赤と黄色のマーキングがピンク色に代わり、これまたこまめについていた。反感を覚えると言うのではなく、これは帰りにだいぶ重宝させてもらった。付いていなければ絶対に迷ったからであった。少し傾斜が緩やかになり地形図通りの地形を行く。

松ネッコ到着。全く展望が無い。マーキングは小川山の方へ繋がっていた。おそらくは県境稜線縦走グループが付けたものだろう。全てをデポして中双里の方へ向かう。kumo氏から情報を貰ったとおりに状態がいい。岩峰だと思っていたがこれまでの道と遜色は無い状況であった。ふと懐のカメラを弄ると感触が無い。ザックをデポした時に天蓋の上に置いたのを思い出した。ここからの展望を撮れないのはかなり勿体無いのであるが、もう山頂側に8割は進んでしまった。しょうがなく大展望は脳裏に残す事にした。山頂に着くと、足が地に着いていないような、ここだけ浮き上がっているような感じさえする場所であった。表現が上手く出来ないが、海に飛び出た半島の先に居るような居心地であった。松ネッコまで足を運んだならば、ここは絶対に寄った方がいいだろう。儀式のみで往路を戻る。こちらは主稜線に付けられていたマーキングの類は無かった。

 松ネッコからは下りなので進度は早い。マーキングに助けられていると言う事もある。送電線鉄塔の手前の岩峰まで来ると往路では気が付かなかったタイガーロープが流してあった。登山対象に昔に付けられたものとして間違いないようである。でも見事に千切れていた。あんなものが容易く千切れるのだろうか、目を疑った。ここから鉄塔までの間に大きな石があり、だるま大使のような風貌で鎮座していた(写真)。鉄塔のところは草つきの広い場所になっていた。この辺りは、マーキングもペンキタイプが多くなる。登山道はここから巡視路に変わり、ずんずんと高度を下げる。下の方に林道が見えているのだが、これが本来利用しようとしていた道であった。ここにきてなんとなく位置関係が把握できた。車道に下りると、入り口には「東京電力」の白い標柱が立っていた。進路をそのまま直進しようかと思ったが、車道を詰めてみる事にした。道は峠状になり、最後は白い鉄柱が行き止まりを示していた。その東側に大きな熊捕獲用の檻があった。使った事があったのだろうか。それにしてもクマの痕跡が少ないエリアである。

林道終点から西に道をとる。なんとも歩きやすい道が続く。がしかしそれもつかの間、笹の道となる。膝ほどの笹なのでたいしたことは無いのだが、倒木や枯れ木が中に混ざっているのでけっこうに足を上げて歩かないとならない。赤い太いビニールテープが目立つようになる。これらはおそらく山梨の県境走破隊のマーキングであろう。フシノソリ到着。西側が植林地で切り開かれており、意外に展望がいい。切り株に腰を下ろして小休止となった。この先の進路で尾根を西側に間違え、10分ほどのロスタイム。北へ向かわねばならないのであった。現地では確かにその方向にマーキングは進んでいた。県境稜線に戻るべくトラバースをするのだが、大きな谷に阻まれ、やっとのことで修正完了。少し複雑に地形が曲がっており、天候が悪くもしナビが無ければこんなに容易には進めなかっただろう。ほとんどが笹原を歩く。

 石ッコツの最後はその名の通り大岩が点在し、それを乗り越え行くのだが、山頂にも奇岩があり、容易にその上に登る事が出来た。予想以上に順調に時間が経過している。あと残すは1座。この先も点在するマーキングを拾いながら進み、信州峠を手前にして、枝尾根を北に入る。この辺りは東側斜面も歩きやすいのでショートカットが可能であった。夕日アタリ山頂は、松が倒れて山頂部を覆っていた。そしてその下に三角点があった。三角点に腰を下ろして小休止。ここはほとんど展望は無い。

下山は、途中まで来た道を戻る事も考えたが、北東に進み車道に降りてしまう事にした。東に斜面を下ると、途中に多量のダイレクトメールの束が落ちていた。内容も確認したがこの場では伏せておく。何の為だろうか。谷間まで降りるとそこは湿地になっていて苔むした感じが気持ちよい。今日は長靴を履いていたのでそんな中を闊歩して進む。少し下ってゆくと道形が現れた。空き缶などのゴミも多く見られるようになる。今ではほとんど利用されない道のようであった。そして行き着いた先は、畑の脇のところであった。壊れそうな橋を渡ると、そこには獣避けの電線が引かれて見るからに電気が通っているようであった。困った事に中に入れない。触ればビビビとくるだろうし・・・。しばらくフェンスに沿って行くと地表面と線との隙間が大きなところがあった。そこをくぐり畑に出る。畑では農作業をしている人が居たのだが、変な所から出てきたので不思議に思っただろう。車道まで5分ほど歩き、あとは舗装路を登って行った。

 14:30車に到着。公式には道の無い場所であるが、稜線などはマーキングなどにより人の気配が感じられる場所であった。

chizu1.jpg

chizu2.jpg

chizu3.jpg

chizu4.jpg
 

 

                                          戻る