弥山 1974m    石鎚山  1982m     南尖峰  1982m        
      
    2005.11.19  


   雪    同行者あり  土小屋側から    行動時間 :4H39M
                  




 @国民宿舎下駐車場7:23→(M)→A国民宿舎脇登山口7:27→(M)→B土小屋からの道と合流7:31→(35M)→C休憩場8:06→(58M)→D二の鎖小屋下9:04→(32M)→E弥山9:36→(1M)→・石鎚山9:47→(M)→・南尖峰9:55→(20M)→E弥山10:15→(99M)→FBの分岐11:54→(3M)→G国民宿舎11:57〜59→(3M)→H駐車場12:02



cyuusyajyou.jpg  tozanguchi.jpg  gouryuu.jpg  jyuhyou.jpg 
@国民宿舎下駐車場 A国民宿舎奥の登山口。 B土小屋からの道と合流(分岐)。 樹氷の様子。かなりの大木もモンスター化しつつあった。
kyuukei.jpg  ninokusari.jpg  kusari.jpg  cyoujyou.bmp
Cベンチのある休憩所。ほぼ中間点。 D二の鎖小屋下。 E弥山の鎖 E珍しく本人登場。
sansou.jpg  ojizousama.jpg  torii.jpg  minamisenpouhe.jpg 
E白石小屋。当然開いていない。 E南側にあったお地蔵さん。 E山頂の鳥居はこんな感じ。寒さが伝わるだろうか。 E天狗岳側に突っ込む。(帰りに撮影) 
ebi.jpg  kokuminsyukusyabunki.jpg  kokuminisyukusya.jpg  gezan.jpg 
エビの尻尾は大きいのは4センチほどに。 F国民宿舎への分岐。 G国民宿舎石鎚。 H駐車場到着。 



 前夜20時に出発し、上信越道、長野道、中央道、名神道、山陽道、高松道と経由する。途中淡路島に向かう分岐折れてしまい、往路の淡路島経由は予定外であった。さらに四国に入ってから料金所があり、終点までに高速の深夜割引が途絶えてしまうことになり、これも残念であった。畳み掛けるようにミスをして、ここから鳴門ICへ行くべきだったのを、道がつながっているのでそのまま高松道に流れてしまった。これも大回りになり汚点となる。そうこうしながら伊予西条ICに着き192号線で寒風山トンネルを目指す。途中工事中の箇所が多く、以前訪れた時と変わった印象があった。トンネルは5キロほどあり、あからさまに変わっていた。トンネルを抜け、案内板に従い左鋭角に曲がる。そしてくねくねと林道を登って行くと、懐かしい茶屋があった。そこには見覚えのあるトンネルが口をあけていた。トンネル入り口には通行止めの看板があり、補助看板を読むと、どうやら台風の影響で道が数箇所崩落したようであった。


 瓶ヶ森林道に入ると、トンネル群などは懐かしい以前の記憶を思い出させてくれた。辺りはガスがかかり視界が無い、木々には霧氷が着き、場所によっては樹氷というべき所もあった。路面がだんだん白くなり、慎重にハンドルを握る。降雪は全く想定外であった。先に行く車の轍があるので、行ける気がするが、無ければ意気消沈してしまうような状況であった。しばらく行くと先に行っていた車がチェーンを着けていた。これは恐ろしいことになった。さらに行くとカメラ団体なのだろう。路肩に数台停まっていた。その先で、1台とすれ違っただけで、車の気配は無くなった。ナビを見ながら行くと、この瓶ヶ森林道沿いにいくつもの山が見えるが、この時点ではすべて登ってやろうなどと考えていた。三叉路のロータリーに着き、ここが本来の登山口であった。そのまま国民宿舎の方へ車を向け、途中から上り坂を登ってゆくと、そこに宿泊施設があった。相変わらず辺りは真っ白で、国民宿舎の前に登山口を示す案内があった。注意書きに施設利用者以外駐車禁止の表示があり、車道まで降りて、広くなった路肩に駐車した。すでに予定していた出発時間は過ぎ、時計は6:30を指していた。


 すぐに装備をしだすと、後から福井ナンバーのクラウンが現れた。観光客かと思ったら登山者で、3人(女性一人)は見るからにロートルであったのだが、これが人は見かけによらぬもの、達者な人達なのであった。7:23スタート。樹氷を見ながら上がって行く。登山口は国民宿舎の奥にあり、入り口の看板も無く目立たない感じがした。道は歩きやすく、緩やかに上がって行くと主稜線の道と合流した7:31。少しぬかるんだところもあるが広い道が通っている。先を急ぐ。尾根を左にしながらトラバースするように道がつけられている。地形により寒暖に差があるのだろう。雪のあるところと無いところが極端であった。整備された梯子(橋)の所はとても滑りやすく慎重に通過した。同行者もかなり慎重で、スピードはのんびりとしたものだった。途中に休憩地があり、そこでワンピッチ8:06。

 この先も同じような地形で、行き着いた先は、鳥居のある二の鎖のところであった9:04。木の階段を上がると両側に小屋があり、どうもここで泊まれるらしい。かなり老朽化しており、泊まること自体恐ろしい感じもしたが、口を慎もう。この先で登山道は鎖場とエスケープルートと分かれる。鉄のエキスパンドメタルを張った登路になり、歩きやすい。しかし辺りは相変わらず真っ白で厳冬期の世界であった。風があまり無いのが幸いだったが、何せ寒い。途中でカメラマンが降りてきた。天候が良くならないので降りてきたらしい。しばらくしてもう一人降りてきた。そうこうしていると小屋が目の前に現れ、そこが弥山であった9:36。

 大岩に太い鎖が巻かれていて圧巻であった。山頂は西の方から巻くように行く。山頂に社があり白く凍っていた。そのすぐ下の社には、カメラマンが天狗岳の方向にカメラを向けて天候の回復を待っていた。話を聞くと、この時期すばらしい写真が撮れるのだそうだ。小さな被写体になる事を告げ、天狗岩側に足を向ける。そんなにすばらしいのならと、自前のカメラも同行者に預け、幾許かの期待をして歩き出す。最初の鎖は凍てついて、フリースのグローブは張り付いて取れなくなった。大岩を掴みながら慎重に足を置くところを選ぶ。被写体になるとは言ったものの、落ちる絵など撮られてはたまらない。気は焦るがそれを押し殺すようにゆっくりと足を進める。まあガスで見えないのだが・・・。そして祠のある天狗岩到着。岩のほとんどが凍っていてガリガリのツルツルであった。軽アイゼンしかないので、それを付けるが、無いよりましなものの、あまり効果が無く、本当に細心の注意が必要であった。まるでここは厳冬期の北アルプスかと思ってしまうほどであった。南尖峰は止めようかとも思ったが、ここまで来て・・・。馬鹿は死ななきゃ治らないとはこの事である。

 やせた稜線は本当に怖く、なぜにこんな事をしているのかと自問自答であった。土があるところは少々は良いが、岩部のほとんどが凍て付いていた。そして9:55南尖峰到着。弥山の同行者に無線連絡して、すぐに戻る。往復はたかが40分だったのだが、非常に長い40分であった。安堵感からか、珍しく自分が被写体になり記念撮影をした(私は、自分はほとんど撮らないのである)。

 弥山山頂を後にする。すると先ほどの福井のパーティーが上がって来た。挨拶を交わし下る。下るに従いすれ違う人も増えてきた。装備もさまざまで、軽装の人が多い中、自分らは重装備であった。ゆっくりと滑らないように行く。するとトラバース道の途中で、先ほどの福井のパーティーが追いついたのであった。これは予想外で、早い、暫く先行したが、追ってくる。只者では無い様であった。途中の休憩場所で昼食とし、先を譲った。そこには、山頂に居たカメラマンも居てラジオを聞きながら昼食を摂っていた。この先はさほど怖い場所も無く、安心して歩けた。大勢に踏まれた道は固く絞まって滑りやすかったが、まーまー百名山の登山道というべき道であった。分岐を下り国民宿舎に着くと、すでにそこに福井ナンバーの車が上がって来ていた。同行者は売店でバッチを買い、車に戻る12:02。

 chizu1.jpg

 chizu2.jpg

 chizu3.jpg

                                 戻る