黒内山  1112m         
      
    2005.1.4 


   晴れ   単独    鳥居峠から     行動時間 :不明



  登山記録・写真ともに紛失、記憶に頼る。(2008.2.20 再作文)


 
 稲含山も甘楽町と下仁田町の双方から林道が整備され、車が容易に上まで持ち上げられるようになった。その昔は下に置いてせっせと上がったのを懐かしく思う。この黒内山は、現在の稲含山登山口となる鳥居峠の北にあり、登山対象の山ではない。とは言うもののエアリアにはしっかり山名が記されており、全く無名と言うわけではないようだ。元日から3日が経過した。現地林道は積雪はあるであろうが、元日に稲含山でご来光を見る方も多いはずで、その轍を期待して出向く事にする。

 甘楽町秋畑地区から細い山道になる。凍っている所が多く、どきどきしながらの運転である。林道に雪がしっかり乗ってしまえばグリップするので、辺りが白くなると少し安心して走れるようになった。予想通りに上に向かう轍があり、それに伝って登ってゆく。轍を外れるとハンドル操作がし難い雪質であった。鳥居峠付くと駐車スペース用に整地してある所があり、そこに突っ込む。既に4台の車があり、その全ての方が稲含山に入っているであろうと思われた。準備をしていると斜面から楽しそうな話し声が聞こえてきていた。

 林道を跨ぎ北側の尾根を行く。見ると歩いている人(獣)は多いのか、稜線に生えている木の根っ子のところが踏まれてツヤツヤしている所もあった。軽く下り、緩やかに登りあげてゆく。広葉樹が多く、落ち葉をサクサクと踏みしめながら行く。エアリアからだと送電線の越した先が黒内山となっているので、下を気にしつつ、空を見ながら歩いて行く。時折マーキングもあり、人の気配のする尾根道であった。最初の山頂と思しきピークには大きな岩があり、それを右に見ながら進路が東寄りになる。送電線を頭上に潜り、その先のだらっとしたところが山頂であった。東を見ると植林地のようで、付近の杉の木には等間隔でマーキングが付いていた。尾根上には道もあり、東に下りて行っていた。途中で林道に降りる道なのか、それとも尾根通しで三角点峰まで行くのか。

 トランシーバーを握り声を出すと、山に囲まれた山村の方と繋がった。自宅の固定機からだとめったに外部と交信できない立地条件らしく、喜んで居られた。そこまで言われると、こちらも悪い気がしない。30分ほど長話をしてしまっていた。帰りに確認したのだが、送電線の下辺りから北に向かう道形もあった。これは鉄塔に対する巡視路なのかもしれない。尾根を戻ってゆくと、相変わらず稲含山頂付近から声がしている。賑やかそうなのだが、現地に居たら煩いだろうなーなんて思ってしまうのであった。

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