車坂山  2050m         
      
    2005.1.3 


   曇り     単独   和美峠付近から      行動時間 :不明



  登山記録・写真ともに紛失、記憶に頼る。(2008.2.21 再作文)


 
 前日は西側の地蔵峠に上がり、小烏帽子を踏んだ。そして今回が、浅間山最後の登り残しの車坂山となる。と言っても登山と言うより散策程度で踏めてしまうので、一番負荷のかかる厳冬期での計画とした。

 スキーヤーの車に混ざり94号線を地蔵峠に向けて進んでゆく。標高が高くなるとと、車の後に面白いように雪煙が上がる様になった。前夜の新雪でフカフカなのであった。安全が確認出きる広い所では、カウンターをあてながらレーサー紛いにコーナーを曲がってゆく。車坂峠に到着し、売店の北側に駐車をする。ここは自由に駐車と言うよりは、売店で買い物をするという事を前提にしているような空気が感じられた。除雪をしている従業員の目がそれらを言っているようだった。

 ホテル前バス停からトーミの頭側へと歩いて行く。今日は南からの吹き上げの風が冷たい。やはり2000mの場所であり、下界とは違う寒さがある。本日の一番登山者のようで、新雪無垢に足跡を残しながら行く。ゆっくりと汗をかかぬ程度に足を出してゆく。車坂山付近は、登山道から逸れないように杭とロープで仕切られているのだが、最高点を踏むには少し逸れないとならない。無積雪期なら怒られてしまうが、この時期なら咎められることは無いだろう。少し南に逸れて最高点を踏む。トラーシーバーで声を出すと、眼下の小諸のご夫妻が相手をしてくれた。正月からご夫妻で無線とは仲睦まじく楽しそうであった。小諸側の展望は良いのだが、流石に真正面からの風を受け、次第にトランシーバーを持つ手も悴んでいた。5分ほどの滞在で往路を戻る。

 バス停までの帰り道、単独行の方と擦れ違う。おそらく行き先はトーミの頭か黒斑山なのだろうが、上はもっと寒いだろうと思ってしまった。こちらは車坂山のみの軟弱ハイカー、登山者と言うより散策者の気分であった。

 駐車場に戻ると、まだそこでは従業員が作業をしていた。目を合さぬようにそそくさと車に乗り込み、駐車場を後にする。他に公的な駐車場があればそこに停めたのだが、無いので仕方が無い。“俺は悪くない 俺は悪くない”と心でつぶやきながらチェリーパークラインを下って行ったのだった。

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