三田原山 2360m 大倉山 2171m 黒沢岳 2212.4m 弥八山 1927.4m
笹ヶ峰 1544.6m
2005.4.24
晴れ 単独 笹ヶ峰ロッジより 行動時間 :10H51M
黒沢橋上部 | 富士見平の南東付近の黒沢。 | 途中から火打岳 | 三田原山北西から後立山。 |
三田原山北西から北東側。 | @三田原山。 | @三田原山から妙高。 | @三田原山から火打。 |
三田原山の雪庇。 | @標識。 | @赤倉山への稜線。 | @三田原山から神道山。 |
大倉山への稜線。 | 尾根上の標識看板。 | 大倉山から三田原山。左は妙高。 | 大倉山から神奈山。 |
B最終到達地点から神奈山。 | C黒沢ヒュッテ。 | C作業中であった。 | 黒沢池から黒沢岳。 |
D黒沢岳から南。 | D黒沢岳から北。 | D黒沢岳から天狗原山側。 | E弥八山から黒沢岳方面。 |
E弥八山から南東側。 | E弥八山から黒姫山。 | F笹ヶ峰。 | F笹ヶ峰から弥八山。 |
G黒沢橋まで下る。 | G除雪最終地点。 |
家を3:00出発。上信越道に乗り妙高高原でインターを降りる。集落を過ぎると林道は雪の回廊となっていた。対向車が居ると嫌な狭さであった。現地入りするが登山口のところの駐車場には1台しか入っておらず、皆情報を持っていないという事だろうか。
用意を固め5:05出発。明るくなり足元は見やすい。スキーのトレースに従いながら高度を上げる。黒沢を渡るところはそのまま右に進み源頭を目指した。ところどころ流れが見えており、少し冷や冷やするが、なんとかトレースを追いながら通過し黒沢池の南端に出る。ここから東に斜面を駆け上がる。付近は沈み込みが大きくカンジキを付ける。沈むと沈まないでは大違いで、体力の消耗も違う。適当に歩きやすい場所を行くのだが、目標物が特に無くやや広い地形なのであまりいいルート取りではなかった感じであった。
8:33三田原山登頂。雪庇が東に張り出しており、覗くと高度感が味わえる。赤倉方面を見ると、どうも行けそうである。少し進むが、全体の予定もあり途中で引き返し、計画通りの工程で行く事にした。東に手が届く距離に妙高山が聳える。でも大きく降下しないと行けなく、これこそ近くて遠い山である。少し休憩して大倉山を目指す。この日は天候に恵まれコースが一目瞭然である。これがガスっていたら難儀しただろう。大きな尾根があり、一つ間違えたらそれこそ大間違えとなる。
少しアップダウンはあったが難なく大倉山登頂9:47。三田原山はかなり高い場所に見える。さてこの先どうしようか考える。神奈山も見通し距離で地図を見ると50分ほどで行けそうである。時計を見て往復2時間と見て足を進ませた。途中黒沢の乗越を通過。夏道が顔を出している場所もあり意気揚々と足を進めるが、振り向くとかなり高度を下げている。時計を見ても予想以上に時間がかかっている。迷いながらも高度を下げてゆくと雪庇が大きく張り出した尾根に出た。それを避けようと左に巻いたのだが、正解ルートは直進であった。この時点で進行を諦めた10:38。振り返りトレースを拾いながら登り返す。辺りにガスがかかり、やはり判断は正しかったのかと思った。
登り返しは辛い。もうこの時点で歩き出しから5時間経過している。疲労も出てきており小休止が増える。稜線に赤いマーキングがあり、おそらく夏道はここからトラバースしているのと判断した。残雪期においてトラバースのリスクは大きい。まじめに稜線を歩いた方が歩き易いのである。がしかし疲れてくると是が非でもショートカットがしたい。欲望を抑えられずに足を進める。案の定、雪はふかふかで歩きにくい。根性でツボ足を続ける。すると右下の茂みに人が動くのが見えた。その先にはドーム型の小屋が見えて、これが黒沢ヒュッテであった。一番近づいたところで作業者と会話をする11:40。さてここから黒沢岳に行くのだが、どこから取り付けばいいのか判らぬまま足を進めて黒沢池の上に乗ってしまった。斜面を見るといくつものシュプールが刻まれている。スキーを履いていたなら気持ちいいだろう。
南の尾根に乗るべく、西側に進み斜面に取り付く。それこそ牛歩状態で高度を上げてゆく。さすがに足が進まない。少し歩いては両膝を落とし休憩。そんな繰り返しであった。久しぶりのロングコースであるので、これはこれで楽しみな事なのだが、少しブランクがあいてしまった。上を見上げると人が居るのが判った。近くなるとと10数人確認でき、さらには犬も居た。犬は歩いて上がったのでなく持ち上げたようであった。他人の行動に物申すつもりは無いが、この行為は犬にとっても人間にとってもどうなのだろう。彼らを横目に山頂を目指し、12:59黒沢岳登頂。ちょうど長野からの単独のスキーヤーが居て少し話す。板を見るとスキートラーブで、御仁はこの板を5年前に買ったという。かなりの先駆者である。13:17下山。この先はどうしようか迷ったが下山路は笹ヶ峰経由とした。尾根を右に進み、弥八山を目指す。尾根の雪は大きくこんもりと盛り上がりアップダウンのきつい行程となった。これではスキーは辛い。どうりでスキーのトレースが無いはずである。
14:17弥八山登頂。大きく雪庇が北に飛び出し、崩れないか心配であったが最頂部に這い上がる。振り返るとうねった尾根が良く見える。さてあとはここから北に進む。尾根は一部急峻で、滑落の危険性がある。アイゼンに履き替えるのが無難であったが、後ろ向きにキックしながら下って通過。危険箇所はこの一箇所だけであった。尾根も判りやすく。笹ヶ峰も見えていたので、途中の分岐も判りやすかった。実際は複雑に尾根が分かれていたのである。今回は高度計が活躍した。地形図と高度計を見ながら尾根の判断が出来た。最低鞍部まで下り、二つほどコブを登るとそこが笹ヶ峰であった。木が茂ると全く展望の無い山となる。標識も無く面白みの無い山である。下山は夏道を辿らずに、一番黒沢に近い尾根を下った。下ってゆくと、獣の糞が目に付くようになった。木が毟られた様な場所もあり、少し緊張をする。上り返しを避けて、途中から右の樹林帯に入る。そこにはスノーモービルの跡があり、こんなところにも入ってきているのかと・・・。しばらく行くと林道の上に出て、下を見下ろすと帰り仕度をしているハイカーがいた。この付近にトレースは無く、林道を詰めてどこかに登ってきたのであろう。藪を駆け下り橋の袂に下山。あとは除雪された林道をテクテクと歩き笹ヶ峰の駐車場に戻る。15:56駐車場到着。既に1台になっていた。ちょうど黒沢岳に居たパーティーが下ってきていた。久しぶりに充実した登行をした感がある。
16:00帰路につく。途中スキー場から登り残した赤倉山を眺めた。どうも東からの林道から行った方が良いように見える。この次の課題である。長野松代まで下道で走り、家には19時に到着。次ぐ日は雪目で大いに悩まされた。反省する事がいっぱいである。
軌跡を残していない頃であり、図示コースは不正確な所もあります。