大島山 2143m 本高森山 1889.8m 前高森山 1646m
2005.5.28
晴れ 単独 高森カントリークラブ側より 行動時間 : 7H08M
@登山口。良く判る道標が付いている。 | A前高森山への分岐。 | B本高森山。いくつもの標識が林立する。 | B三角点が顔を出している。 |
本高森山の先、ガレ地を右に見る。 | C里美平通過。 | C里美平から本高森山。 | C里美平の笹原。登山道が先に伸びる。 |
途中から安平路側。 | D幸の丘通過。 | E大島山山頂。山名表示は何も無い。 | E大島山から念丈岳側。 |
E大島山の基石。三角点ではない。 | E大島山から本高森山側。 | 大島山、山頂直下の白いザレ。 | F浅井窪通過。 |
本高森山以東はハイキング路のような登山道。 | G前高森山への分岐再び(帰り)。 | H前高森山。三角点は登山道上の北西にある。 | I吉田山への分岐。 |
途中の展望場から松川町を見下ろす。 | J登山口西側の駐車スペース。 |
出発前に少し仮眠を取っていたら寝過ごしてしまった。もう少し早くに出ねば日帰りで袴越山(2239m)まで届かない。当初、安平路側から袴越山を狙う計画をしていたのであった。そんなこんなで運転途中で予定の切り替えを決めた。2時頃家を出たのだが、疲れが酷いのか途中で何度も仮眠をとった。結局現地入りするのに4時間ほど費やしてしまった。松川町入りし登山口を探すのだが、急遽決めたので下準備がゼロ。一か八かでゴルフ場の林道を詰めたら、これが運良く大正解。一発で登山口までたどり着けた。
6:00登山口から入る。登山口は明瞭に標識が付けられ迷う事は無い。緩やかな登りが続き、途中で半信半疑になった。どこかでダムからの道と合流するはずだ、こんな簡単に登れていいものか。自問自答しながら淡々と歩いてゆく。マツボックリがたくさんあるなーと思いながら歩いていたら、今度はクマの糞のようなものがたくさん目に入るようになった。嫌に緑色をしているのである。これが何なのか判別不能であった。笹の生い茂る場所で獣が動く音がした。鈴を鳴らそうかとも思ったが、静けさを貫いた。道はだんだんと勾配がついてきた。コース上に本高森山までを10として残り数が書かれていた。これは高度ではなく距離をベースに書かれているようであった。空は青空、たまに熱風が吹き、相反してさわやかな風も吹く。右に谷を見ながらおおよその現在地を把握する。
前高森山への分岐辺りにも緑色の糞が多い。臭いが強いのですぐに判るのである。終始尾根通しのルートである。途中西側が開け、麓の方を眺める事が出来る。一度展望の良い所に出ると松川町の大展望があった。ここからしばしで本高森山の山頂であった。広い山頂で、腰を下ろしていなり寿司を食べる。地図を見ながらこの先の予定を立てる。ここまで2時間。残りもあと2時間として4時間。下りも4時間と仮定して8時間。そこそこの時間になってしまう。まーしょうがないだろう。休憩後、地図を見ながら先に進もうとするが、その方向に切り開きが無い。よく見ると西の方に回りこむように道がつけられていた。道に乗ってしまえばあとはスカイラインである。アップダウンこそあるが快適である。広い笹の丘には里美平と名づけられ、そこを登った場所は幸の丘であった。これらは昔からあった名前なのか、最近付けられたのか。
空がだんだん曇り空になり、木曽駒方面の展望も怪しくなっていた。最後は笹の斜面を九十九折に駆け上がり、大島山の山頂に着く。山頂に標識らしいものは無く、少し戸惑ったがナビがここを示していた。山頂北側のブルーシートが目を引き、その中を見ると切り開きの道具がデポしてあるのであった。先にも道は続き、延長した先に念丈岳が見えていた。その左に袴越山があった。稜線はいくらか白く。今日ならまだ残雪を利用出来たかもと、少々残念な思いであった。まーいづれにせよしょうがない。腰を下ろして気持ちよい空気を堪能。至福の時である。良い写真をと思っていたが、だんだんとガスが濃くなり展望は無くなった。下山となる。
山頂直下のガレ場は白く輝き綺麗であった。本高森山まで戻れば誰か居るかと思ったが、ここまでに行き会う人は無し。まだまだマイナーピークなのだろうか。途中往路にゴソゴソと音がした箇所で再び音がした。それも無数。少し慎重になり周囲を伺う。するとそれらは猿と判る。クマなら臆病だが猿は性質が悪い。鈴を鳴らして下ってゆく。どれだけ周囲にいるのか。登山道が摘み取った草だらけであった。それと往路でも多いと思った糞が、物凄い量になっていた。そう、往路疑問に残った糞は猿の糞なのであった。自ずと避けながら行くのだが、柔らかいそれらは草に付いていたようで、少しズボンに付いてしまい、少量なのだが凄まじく臭い。拭いても何しても臭いは取れず諦める。
11:53前高森山への分岐再び。ここから前高森を目指す。最初は急登だがあとは緩やかに登ってゆく。山頂には本高森山と同じタイプの標識が付けられていた。道は山頂で行き止まりとなっていて他に派生している道は無かった。展望も無く儀式をして踵を返す。分岐からはただただ下るのみ。緩やかな登山道を快適に闊歩し下ってゆく。13:08林道に降り立ち、本日の山行を終える。
車に乗り込むのだが、なんとも臭う。これほどにサルの糞が臭いものとは思わなかった。家までの4時間の間、この臭気との格闘であった。嗚咽感までとは行かないが、頭が痛くなるような臭さであった。窓を開けながら走ったので、おかげさまで眠気も起こらず家に到着した。今回を教訓に、サルの糞は「触らざる」「踏まざる」「嗅がざる」を決め込む事にする。