竜喰山 2011.8m 大常木山 1962m 飛龍山 2077m 前飛龍 1954m
2005.12.10
快晴 単独 残雪 行動時間 :11H12M
@三ノ瀬登山口 | 左が将監峠へ、右が小屋へ。 | A将監峠(しょうげんとうげ) | B竜喰山(りゅうばみやま) |
B達筆標識がある。渋い! | B竜喰山三角点。 | C大常木山(おおつねぎやま) | C大常木山から竜喰山。 |
C大常木山から飛龍山。 | C大常木山から東仙波方面。 | Ckumoが鎮座している。 | D登山道に出た。 |
E飛龍権現分岐 | E飛龍権現の祠。 | F飛龍山(ひりゅうさん)最高点2077m。通過点のような場所。 | F飛龍山三角点峰2069.1m。山梨百名山の標柱が立つ。 |
F飛龍山三角点 | G前飛龍山頂。展望は無い。 | G薄っすら奥に見えるのが、飛龍山。 | 禿岩への分岐標識。 |
H禿岩から西側 | H禿岩から前飛龍。 | 登山道途中から大常木山。 | I将監小屋への分岐。左に行く。 |
J将監小屋。夕暮れになり寒々としている。 | K小屋の水場。 | K登山口の前の「みはらし」 | L車道脇の余地到着。 |
家を1:30出発。雁坂経由で行く事にする。柳沢峠から先は凍っているところも多く、慎重にソロソロと行く。三ノ瀬の民宿の駐車場に停めようと思ったのだが、登山者用のスペースがロープで仕切られて入ることが出来ない。しょうがないので前回と同じ路肩に停めた。外は風が強く、社内で装備をした。
5:40スタート。車道を下って行き登山口から林道を登って行く。前の記憶を辿るように林道を進む。なんとなく覚えている部分と、全く思い出せない地形もある。さほど年数が経過していないのに情けないものだ。前回利用した尾根道に入る分岐に来る6:14。これらを左に見て、ただただ林道を行く。すると工事現場のようなところに出て、車の轍も足跡もそこで消えていた。小さなユンボがあり、三角点峰のほうへ道を開いているようである。林道の残雪の上にキャタピラーのような痕があった。付近でどんな作業をしているのやら。踏み跡が無くなるので地図を再確認。間違いは無いようだ。
しばらく林道を行く。水場をいくつか左に見てしばらくで将監峠と将監小屋への分岐に出た。小屋方面は下がってしまっているので、左の峠方面に進んだ。道は明瞭で判りやすい。峠を近くにしてブリザードのように雪が舞っていた。地形的なものなのか、天気からくるものか。でも小屋がだいぶ下にあるということは、頻繁にこの風があるようである。峠からトラバース道を辿る7:32。
適当な場所から左の斜面に取り付かねばならないので左側を気にしながら歩いてゆく。途中、鹿道なのか一本上がっていたが、まだ早いと見過ごした。もうソロソロだろうと稜線との最短距離の場所で駆け上がる。かなり急峻で右には鹿避けのネットが張られていた。稜線へは10分ほどで上がったが、風が強く状態が厳しい。さらに、足元がとても滑りやすく、グリップせずに難儀する。両腕を使い駆け上がる。2つほどピークを越え、そして最後の最高部に上がるとそこに三角点と標識があった。竜喰山山頂8:28。
コースタイム的にはまあまあいい時間である。山頂は展望が無く薄暗い。達筆標識が渋く鎮座していた。少し汚れていたので、落ちていたのを何方かが掛けてくれたようであった。踏み跡に従い大常木山方面に行く。踏み跡と言っても明瞭ではない。尾根を外さないように頂点を歩いてゆく。展望が良いので不安材料は無い。だらだらと下り、鞍部から登りあげる。少し岩と石楠花がミックスしたようなところも出てくる。途中から岩中心になり少しだけ緊張感が増す。
大常木山の頂に立つ9:32。久しぶりに見るkumoがそこにあった。展望も良く、少し腰を下ろして食事を取った。先ほどの竜喰山からほぼ1時間。この先の予定を気にしながら地図を見る。次は、飛龍を直登するかどうかだが、この雪の状態だと登山道を辿った方が無難のようである。9:43下る。地形図を見ると少し岩部があるようである。慎重にコース取りをしてゆく。途中、藪の中で鹿が跳ねていた。向こうも思わぬ客にびっくりしただろう。おおよそ見当を付けて下ったのだが、尾根を外してしまい右方向にずれてしまった。こうなると登山道へ行くしかなく、そのまま高度を下げる。
10:02登山道に出る。道に乗るとホッとするもので、今までの緊張感は無くなった。しかしここからが長かった。地図を見ても長いのだが、先ほど目の前に見えていただけに長く感じた。途中禿岩の分岐があり、その先で飛龍権現と書かれた分岐があった。権現様は現在は小さな石の祠があるだけであった10:57。踏み跡が乱れた斜面をマーキングに従い登って行く。最初のピークから3つ目のピークが最高点であり、ここは展望が無い11:20。その先へ行くと三角点があり山梨の標柱があった11:22。ここからは東側の展望は良い。最高点まで戻り、この先の予定を決める。予想は三ノ山まで1.5時間。この時間から往復すると分岐に戻るのが15時。それから前飛龍を往復してくると16時になり、下山は真っ暗である。当初はそんな予定でもいいかとも思ったが、雪の歩行は予想以上に疲れ、気力が続かない状況であった。とりあえず前飛龍へ行こうと11:50下る。
分岐から先はしばらく下り一辺倒である。途中でこの日初めての登行者と行き会う。飛龍までのピストンのようである。最低鞍部で擦れ違い、こちらはここから登り上げ。二つ目のピークが最高点で、展望は無い12:29。12時を越してしまった。自分の中の折り返し時間である。夏場は2時くらい、冬場は12時がおおよその折り返し時間である。
再び飛龍山に向けて歩き出す。足も疲れが溜まり、高く上がらない。三度分岐に来ると、丁度先ほどの人たちが降りてきた13:21.少し長話をしていたらすっかり下山ムードになった。御仁らは熊谷から来たらしい。トラバース道は当然のように起伏している。雪が無ければいいのだが、乗っている分かなり気を使う。途中でアイゼンを着けたのだが、すぐにダンゴが出来るようになった。下駄を履いたような状況に、何度も雪を払いのけるがイタチゴッコであった。外せばいいのだが、この先も下り勾配があり、そのために無理していた。長い長いトラバースである。左の先に小屋らしい施設が見えてきた。見えたとてまだまだ遠い。一度休憩を入れて、再び歩く。
15:29なにか読めない文字表記の分岐があった。もう間違いない、これが小屋へ行く分岐であろう。迷うことなく下ってゆく。15:37始めて見る将監小屋である。多くの場所で耳や目にした小屋が目の前にあった。既に小屋番も下山してしまったようで、冬季小屋なども無いようであった。小屋の横から太い水が出ていた。玄関前には休憩舎があり、趣は良い。もうここまで来れば林道を下るのみ。あとはどのくらいに降りられるかである。明るいうちに降りられればいいが・・・。ストライドを伸ばしながら闊歩してゆく。作業現場まで来ると、車が上がったような跡があった。よくも凍てついた道を上がったものと感心する。今日将監峠まで歩いた人は私一人しか居ないようであった。途中の尾根道側に足跡があっが、登山者は二人か三人だけだったようだ。
16:46民宿みはらし前まで下山。薄っすらと夕暮れが始まっていた。やはりあそこでの判断は正解であった。暗い中での下山は、精神的に疲れるものである。16:52車に到着。
路面を注意しながら家路に向かう。作場平では下山者が車に乗る仕度をしていた。笠取山に上がったのだろう。柳沢峠を過ぎて、大菩薩の湯に入ろうか迷ったが、結局そのままハンドルを握った。雁坂トンネルへ710円を払い、秩父を経由して帰る。帰宅は20:30。近いようだが、どうしてもアプローチに3時間半はかかってしまう場所である。