トサカ 2047m      牛首   2086m     笠盛山   2072m      
      
    2005.7.17   


   晴れのち曇り    単独       行動時間 :10H13M


 @大平牧場上登山口4:15→(59M)→A月見岩5:14→(47M)→B乾徳山6:01→(49M)→C笠盛山6:50→(41M)→D黒金山7:31〜33→(39M)→E牛首8:12〜47→(35M)→F黒金山再び9:22→(34M)→G大ダオ9:56→(20M)→Hトサカ10:16〜45→(95M)→C笠盛山帰り12:20→(40M)→I下山道分岐13:00→(57M)→J高原ヒュッテ13:57〜58→(30M)→K下山14:28
 

tozanguchi.jpg  ougidaira.jpg  tukimiiwa.jpg  hashigo.jpg 
@大平牧場上、乾徳山登山口。 扇平 A月見岩。 梯子場。
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途中から振り返り富士山。 鎖場 鎖場 B乾徳山。
kasamori.jpg  kuruganebunnki.jpg  kuroganeyama.jpg  kuroganekara.jpg 
C笠盛山 黒金山下分岐(だいぶ手ブレ) D黒金山。 D黒金山から西滑頭側。 
kuroganekarakokushi.jpg  taxtupitunoato.jpg  ushikubishita.jpg  ma-kingu.jpg 
D黒金山から国師ヶ岳  D以前はここに達筆標識が付けられていた。その名残の木ネジのみが残る。  牛首を手前にして。  E牛首山頂。シャクナゲが多い。 
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F黒金山帰り。三角点。  G大ダオ通過。  Hトサカ山頂部。登山道から少しだけ逸れる。  黒金山下分岐。標識が沢山付いている。 
toraba-su.jpg  takahara.jpg  takaharanaibu.jpg  gezan.jpg 
I下山道への分岐。  J高原ヒュッテ。  Jヒュッテ内部。オリジナルストーブがある。  K登山口近くの路肩に駐車。 



 山梨に行く時はいつも迷う。山行の場所は決められたものの、現地までのアプローチルートを雁坂トンネルにしようか、はたまた野辺山経由にしようか。有料と無料の差があるのだが、710円を払って雁坂を通過したほうが断然早いと言うわけでもない。微妙なので迷うのであった。


 家を1時出発し、雁坂トンネルを3時通過、地図を見ながら大平牧場への道を探すが、よく判らず右往左往する。結局昔の記憶を辿り国道から鋭角に入る登り坂を進む。ここが正解であった。何年ぶりかに訪れたのだが林道はほとんど昔のままであった。牧場施設の前を通過し、さらに林道を行く事にした。前回は下の駐車場に500円を払って停めたのだが、今回は上に行ってみる。荒れた林道を道なりに進む。途中の右カーブのところから道満尾根への道がある。さらに進むと左側に登山口が現れた。しかし付近の余地には石が置かれ駐車出来ないようになっていた。歩き出しには少し早い感じがし、さらに先に車を進めた。酷い道である。林道入り口の標識が再び現れ、その先の檜尾沢の水線手前で引き返した。登山口付近を右往左往しながら、やや上の余地に車を寄せ停めた。


 4:15歩き出す。最初の木の階段は以前は無かったので最近のものだろう。廃林道に出て九十九折に登ってゆく。この林道は高原ヒュッテ建設のためにつけたものと判った。それと昔は放牧をしていたために使ったのだろう。途中に出ている水も冷たくて美味い。ヒュッテに行く道を左に見て山道に入る。歩きやすいなだらかな道を行くと扇平に出た5:12。振り返ると雲の上に富士山が顔を出していた。月見岩の分岐から下ると高原ヒュッテの方に行くのだが、踏み跡の様子から多くの人はここを通ってくるのだろう。林道から山道に入る分岐があいまいなのである。分岐表記でヒュッテ側は読み取れるが、乾徳山が判読不可能なのであった。


 月見岩から先が、少し急峻になってくる。木の根を踏みながら歩くところもある。そして鎖場の登場である。最初の鎖場は、鎖が無くとも通過可能。最後直下の3Mほどがなかなかの場所である。鎖にしがみついたら体が振られて、思わず膝を強打してしまった。ここを登り切ると乾徳山であった。まだ夜が明けきってないような天気だが、展望はまずまず。日中はここは大賑わいなはず、さすがにこの時間だと静かで独占できるのだった。ゆっくりとはしていられず先に進む。岩場のアップダウンを繰り返し、トラバース道の分岐を経て樹林帯に入る。再び岩場が出るが、ここからの乾徳山の眺めはいい。樹林帯の中は少し明瞭さに欠けるが、いくつものマーキングがあるので心配は要らない。

 笠盛山到着6:50。人が3人も居ればいっぱいになるような広さである。ここから岩と樹林のミックスした尾根を行く。苔むした道はネイチャーウォーキングと言う名がぴったりの場所であった。途中ワイヤーが足元にいくつも張られた工事現場が現れる。東側斜面の工事をしているようであった。7:26大ダオと黒金山への分岐。そのまままっすぐ進み黒金山に這い上がる。展望も抜群。以前山梨百名山の標柱に付いていた達筆標識はもう無くなっていた。ペンチマンにやられてしまったのかもしれない。標柱に木ネジのみが残っていた。少し休憩し牛首を目指す。


 最初はなだらかな道でのんびりと歩ける。少し倒木もあり、避けながら歩くと目の前が空けてくる。笹原の中に分岐があり笛吹温泉郷の方へ道が降りていた。今ではここを歩く人がいるのだろうか。ここから登山道を少し登る。すると右側に赤テープがあった。もう少し登った方が楽そうだったので、牛首を狙うにあたって登山道の一番高いところまで行く。そこには錆びた標識が付いていた。牛首側の斜面を見ると薄い踏み跡があった。それを辿る。最初はいいが、次第に石楠花が現れる。かき分けながら行くのだが非常に疲れる。右に左に避けながら行くと、最後尾根上のところに道形らしき掘られた跡があった。それを辿って行くがすぐに消えてしまい、しばらくで赤いリボンのかかった空間に出た。ここが牛首の山頂らしかった。その先も行ってみたが、藪で同じような場所であった。少し戻り高度計を見つつ最高点にリボンを付けた8:12。

 交信にてこずり長い休憩となった。さて下りだがしばらくは往路に沿ったが、途中で判らなくなり適当に歩く。こんな距離なら問題ないが、この植生で長いルートだったらマーキングは必要だろう。少し甘く見ていたので反省である。登山道に飛び出し、来た道を戻る。往路に少し疲れがあったが、ここに来て普段の調子に戻ってきた。

 9:22黒金山再び到着。そのまま木の階段を下り、分岐から大ダオを目指す。感覚的に少し左(南)にずれるので、道があっているのか不安になるが、標識も多く安心して歩ける。しかしながら踏み跡は薄く、標識が無ければ心細い場所であろう。かなり下ってからもう一度登りとなり再び下る。だんだんと笹原が見え出すと、道は判りずらくなる。9:56大ダワ分岐。昔の様子は判らぬが、今ではほとんど歩かれない道であろう。そのうちに廃道となってしまうのだろうか。そのまま向かい側の高みを目指す。


 笹原の道は倒木などもあり、歩きずらいが黄色のテープが導いてくれた。10:16トサカの分岐。この辺りのルートは不明瞭なためかロープで導かれていた。登山道を少し逸れた場所にトサカの最高点はあった。辺りは鹿の糞がかなり多い。しかし木々への鹿の食害の影響は無いようで、他に食べ物が豊富なのだろう。しばらく休み10:45下山。来た道を戻るだけなので、あとは体力勝負。大ダオ10:57。登りあげて黒金直下11:46。稜線をアップダウンしながら戻り、トラバース道分岐13:00。ここから単純なトラバースかと思ったら、急降下で足元は滑りやすい岩が多々あった。自ずとスピードダウン。いつになったら横に歩き出すのかと思ったら最後の最後だけであった。小屋が近くなると、広い場所も出てきて夜であったら道を失いかねない場所であった。

 13:57高原ヒュッテ到着。一人のハイカーが休憩をしていた。中を覗くとまーまーきれいな方であった。少し登り調子に歩いて行くと、朝来た道と出合う。九十九折の林道をショートカットし、水場に到着。体の汗を洗い流す。冷たく水量もあり気持ちが良い。さっぱりしたところでもうひとがんばり。途中から登山道でなく林道の方を歩いてみた。途中で下に赤い車が見えたので、他にも車をあげてきた人が居たのかと思ったら、塩山郵便局と書かれた軽四であった。長い時間放置されたようで、それこそ廃車状態であった。さらに下ってゆくと朝に通過した林道に出た。14:28登山終了。メジャーな山であるが、静かな山歩きが出来た。


 帰りは大弛峠を通ろうと旧牧丘地区を走って行った。途中、鼓川温泉が目に入り500円で入湯。このあと大弛峠を越えて行く。久しぶりに越えるが長野側は相変わらずの悪路であった。さらに内山峠では夕立に遭い、時期はずれの雹が降ってきた。

 19:00家に到着。

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