赤倉山 2141m 三ッ山 1031m
2006.3.25(土)
快晴 単独 スキー(途中デポ) 行動時間:6H09M
@リフトを一本乗り、二本目リフトに下る所。スキーが無い場合は、この間が不自然になるだろう。距離が長い。 | Aリフト頂上から上。昔はここもゲレンデだったようである。 | B林道に出る。見えているのは前山。 | 途中にあったリボン。好事家が居るようである。 |
気持ちよい尾根が続く。 | 途中から野尻湖方面を望む。 | こちらは高妻山。 | 右に小さく見えるのが妙高山。相変わらずなだらかである。 |
前の写真から後ろを振り返る。 | 大きな雪庇も出来ている。 | C左の写真の最頂部。この先の下降が急で、ここでスキーをデポした。 | 途中から妙高を望む。 |
頂上まで300m手前。やや難易度が高くなってくる。 | 右下に南地獄谷の噴気が聞こえ、周囲は硫黄臭が強い。 | D赤倉山山頂。 | D赤倉山から黒姫山 |
D赤倉山から登って来た方向。 | E赤倉山から三田原山への稜線。こちらも手強そう。 | Eカンバの木に「NO」と彫ってあった。これこそNOである。痛そうである。 | 山頂から下山。直下から振り返った写真。 |
途中から稜線の様子。気持ちよく滑り降りられる。 | E旧ゲレンデ。下から撮影。 | F三ッ山。山ではなく、棚のような地形であった。山頂は広い。 | G駐車場から赤倉山を望む。一番左の高みが登って来た赤倉山。 |
8:30リフトが動き出す。一本乗って少し下る。その距離は歩くには長い感じがする。スキーを履いているからいいが、もし歩行でリフト利用であるならば、ちと嫌な部分である。2本目のクワッドに乗る。そして現在運行しているリフト最上部に到着8:53。気持ち良い旧コース内を歩き上げる。なだらかでとても快調に足が進む。リフトを探したが無いようなので撤去したようである。
9:17予定していた林道出合に来る。ここから林道が前山方面に続いている。今は雪の下だが、道形は良く判る。ここから道を横断しそのまま延長上の尾根に取り付く。ここもなだらかで歩きやすい。景色も次第に良くなり、高度感も出てくる。左を見ると高妻山や黒姫山が良く見える。途中立ち木に白いリボンが付いていた。どうやら歩く人も居るらしい。好事家は何処にも居るものである。
10:10スキーを履いて居たのだが、急に滑落傾向になった。表層雪崩のような感じ。危ないのでスキーをザックにくくりつけて歩き出す。こうなると荷が重いが足取りは軽い。残雪は丁度良い硬さなのであった。ぐんぐんマイペースに高度を上げる。そして最初の2018高点に立つ。ここからは右に雪庇の張り出した尾根を行く。キックステップで少し柔らかくなった雪を蹴りつける。この日は日差しが強く、雪も早くに腐りやすいようであった。そしてだんだんと右側から硫黄臭が臭ってくる。こんなところで火山性ガスに巻き込まれたらなんと思うほどに臭っていた。
地形は次第にややこしい箇所も出てきた。かなり急峻になり、途中のピークでスキーが邪魔なのでデポをした。ここからガクンと尾根が抜けており右側のトラバース。雪が柔らかく、ずぼっと踏み抜く。ほんの10mほどの緊張感。ここを抜けると再び登り。途中ナイフリッジの箇所が3m、さらに頂上直下にもう一つ。地図とナビを見ながら位置確認。そして11:45山頂到着。三角点は雪の下となっていた。ダケカンバに大きく「no」と彫られていた。私はこの手のものが大嫌いである。無駄な労力である。腰を下ろし、しばし休憩。展望を楽しみつつシャッターを切る。少し寒いが許容範囲である。麓のスキー場の音が聞こえる中、妙高に登山しているのか、数名の声がする。何処に居るのか見当もつかない。さらには、南地獄谷の噴気がシューと音を立てていた。かなり今日は安定した天気である。本当にのんびりとくつろいでいた。
12:21下山。自分のトレースを辿りながら降りる。ちょっとの時間の差なのだが、大部緩んできている。踏み抜く事は無いが、傾斜が急な所は、流れる所が多かった。それでも下りは下り、やはり楽である。でも、緩んだ雪のところを這い上がる時は、足がかりが無く、かなり難儀した。登りあげるとスキーをデポしてあり、回収。そこから大きな尾根が2018ピークまで落ちている。スキーを履いても良かったが、登り返しが一箇所あるので履かずに降りる。
そして2018ピーク。スキーを滑走モードにして滑る。いつもながらそんなに長い距離は滑れない。すぐに疲れてしまう。でもすばらしいバーンで気持ちが良い。それなりのシュプールを描きながら高度を下げる。最高である。滑っては転びの繰り返し。足が辛い。いつもなぜだろう。筋力が無いのか。スキーに向いていないのか。林道まであっという間に降りてきた。さらにここからは緩斜面のバーン。なんとも幸せな滑走が出来る。一気にスキー場内に降り立った。そして右側の樹林帯ゾーンを木々をすり抜けながら滑る。これがまた快感である。なんとも言えない気持ち良さ。一気にここが好きになってしまった。今日の短い板の選択は正しいと言えよう。延々と樹林帯コースが滑れるであった。
途中から三ッ山を狙い、ナビを見ながら滑って行く。三角点峰のある場所はだだっ広い平地で、山頂とは言いがたい場所であった13:49。少しここでも休憩し、スキー場への修正ルートを模索する。何処を降りれば登り返しが無いか・・・。適当に急斜面を降りて行く。もう足に踏ん張りが利かず、だらだらと重力に任せる。杉の植林帯の中を過ぎ、前にコテージが見えてきた。何処だろう。高度を見ると、もう下に居るようであった。左にずれるとスキー場内に入った。横に横にずれながら朝のスタートポイントに戻る。14:35下山完了。振り返ると樹林の向こうに白い妙高の頂が見える。感無量。
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