高嶺 2779m    赤薙沢ノ頭   2553m     早川尾根ノ頭   2463m 
   
2006.9.9(土)   


  曇り(ガス)   単独    行動時間:11H15M(バス1H、タクシー25M、待ち時間を含む)



・芦安駐車場5:10→(60M)→@広河原6:10〜50→(26M)→・北沢峠7:16→(6M)→A長衛小屋7:22→(97M)→B粟沢

山8:59→ (49M)→Cアサヨ峰9:48〜9:59→(29M)→Dミヨシノ頭10:28→(57M)→E早川尾根ノ頭11:25〜32→(5M

→F早川尾根小屋11:35→(13M)→G広河原峠11:48→(38M)→H赤薙沢ノ頭12:26〜29→(8M)→I白鳳峠12:37→

50M)→J高嶺13:27〜34→(28M)→K白鳳峠14:02→(78M)→L白鳳峠登山口15:20→(15M)→M広河原15:35〜

16:00→(25M)→・芦安駐車場16:25

  

hirogawara.jpg cyoei.jpg awasawa.jpg  awasawaasayo.jpg
@広河原。以前はここにマイカーを停めたのが懐かしい。 A長衛小屋。テン場には20張り以上のカラフルな花が咲いていた。 B粟沢山。前回は2000年の9月2日登頂だから、ちょうど6年ぶり。 粟沢山側からアサヨ峰方面。ガスが濃くなってきている。
asayo.jpg miyoshi.jpg hayakawa.jpg koya.jpg
Cアサヨ峰。ここから尾根を間違えてしまった。 Dミヨシノ頭。ピークらしいピークでない。通過点のような・・・。 E早川尾根ノ頭。ここも目立たないピーク。さりげなく三角点鎮座。 F静かな早川尾根小屋。
hirogawaratouge.jpg akanagi.jpg  hakuhoutouge.jpg takamine.jpg
G広河原峠 H赤薙沢ノ頭付近。白鳳峠と広河原峠を示している。  I白鳳峠。真っ直ぐ高嶺へ向かう。 J高嶺山頂。標識が三角点の上に置かれていた。
takaminehigashi.jpg takaminekaratouge.jpg  hakuhouhutatabi.jpg  gezandou.jpg 
J高嶺からアカヌケ沢ノ頭方面。 K高嶺から赤薙沢ノ頭方面。 K白鳳峠再び。左に下る。 ゴーロの中に道が続く。 
 go-ro.jpg tozanguchi.jpg     
途中にあった標識。判読不能。  L白鳳峠登山口     

  

 家を1:18出発、芦安の市営駐車場に4:15到着。トイレの横の最適地に駐車し、すぐに準備をして並ぶ。広河原まで1000円。タクシーが1100円であった。時間になるとバスが来るのだが、5台ほどに全ての待合の人が乗れるのだった。ここの待合のシステムは、あまり早い遅いは関係ないようである。5:10バスが出る。夜叉神で10分ほど停車。そして広河原に6:10到着。ここでもすぐに北沢峠に行く列に並ぶ。並んでから荷を置いて、750円の切符を購入する。ここでもあまり早い遅いは関係ないようで、ほとんどの人が始発のバスに乗ることが出来た。

 7:16北沢峠に到着、沢山の準備をするハイカーで大賑わいであった。長衛小屋方面に来た道を戻り、分岐から下ってゆく。すぐにテン場が見えてきて色とりどりのテントが目に写る。何年ぶりだろうか、この場所にテントを張ったのが昨日の事のようであった。小屋の前を通り登山道に入る7:22。ほとんどの人が甲斐駒に向かう中、一人栗沢山を目指す。ここも以前を思い出すように登ってゆく。道は記憶通りに斜面を登っていった。前回はこのルートの下降に使ったが、継続は力なり、登りに使えるほどに体力がついた。尾根に出て、右に進むと岩のゴツゴツしたルートになる。霧雨が強く雨具を着込む。濡れた岩を慎重にクリアーし、8:59栗沢山到着。ここでの儀式は済んでいるので、そのまま東に進む。

 この辺りも大きな岩の通過が多い。そしてルートが今ひとつはっきりしない所もある。ガスが出ていたのでかなり慎重になっていた。時折日が差したりして、ガスの中からアサヨ峰が顔を出す。ガスは歩くのには嫌なものだが、止まって見る分にはいいものである。景色が荘厳な感じがするのであった。

 9:48アサヨ峰到着。恥ずかしながら。ここから完全に尾根を違えてしまった。栗沢の方から来ると、林道側に降りる尾根が一直線上に結ぶ事が出来る。てっきりこれが縦走路だと思い込んで踏み入れてしまったが、どうにも道が見出せずに戻った9:59。栗沢山の方からだと90度左に曲がるようにコースがあるのであった。道を修正し、一気に下ってゆく。シラビソの中の急下降であった。ミヨシノ頭は通過点のような標柱の無いピークであった10:28。ここからもどんどん高度を下げる。付近にホシガラスが沢山生息していた。その多さの証拠に好物のハイマツの実が沢山散乱していた。ホシガラスは季節により生息高度を変化させる鳥であるが、食料の関係なのだろう。

 11:25登山道の中央に三角点が埋まっていた。ここが早川尾根ノ頭であった。ここからほんの少しで早川尾根小屋であった。小屋のベンチには3人の男が談笑をしていた。客なのかアルバイトなのか。薬缶が沢山虫干しされていた。下に降りて水を飲む。登山道は小屋のすぐ横を通過して林の中に消えていった。一人、小屋の中からむさくるしい男が出てきたので、彼が小屋主だったのかもしれない。ここからは登山道上に針葉樹の枯葉が積層され、ふわふわとした道が続いていた。勾配も緩やかでアップダウンも楽であった。バスの時間が気になりだし、乗れるのか、乗れない状況も想定して方向性を見出していた。答えは、がむしゃらにがんばるしかなかった。

 11:48広河原峠。ここから下れたらどんなに楽か・・・。やはりどんな時も楽な事は頭に浮かぶものである。いずれにせよ遅れることは出来ないので、ひたすら地面を見てがんばるのみであった。エアリアのコースタイムの足し算では、最終のバスに間に合わないからであった。ギヤを入れ替えて峠から40分ほどで赤薙沢ノ頭に登り上げる。この調子ならバスの時間には問題はないのだが・・・持続できるのか。ガスはかかったままで、その中でもさっと開けた瞬間にカメラを構える。折角登りあげたのを再び下り、12:36白鳳峠。この時間なら何とか滑り込める。ザックをデポしようかと思ったが、日々訓練、そのまま背負って駆け上がる。樹林帯を抜けるとゴーロの道になり、あまり道形がはっきりしない、いったん肩の部分まで上がると、今度は急峻な岩部の登りになる。途中で二人のハイカーにすれ違う。ペースを落とすことなく一気に駆け上がる。

 13:27高嶺到着。標柱と三角点が鎮座しており、さらに20mほど先にもピークが見えていた。晴れればここからオベリスクが綺麗なんだろう。この日は全く視界がなく遠望が利かない。いつもなら最終到達地点でのんびりするのだが、先を考えるとそうもしていられない。下って行ったハイカーを追うように下山開始13:34。はやる気持ちとは裏腹に急勾配はブレーキとなった。14:02白鳳峠に再び到着。熱った身体に冷たい水を流し込み、一気に下る。始めは広い谷をゴーロが埋め尽くしており、気持ちの良い景色が広がる。道はしっかり付いていて外す事は無い。快調に高度を下げてゆく。ゴーロが終わると樹林帯になり、ここから急下降が始まる。どうもエアリアのコースとはやや違っている事も判った(個人的な感覚)。途中、ロープが流してあるところもあり、金属の梯子が付けられている。感じとしては、足尾の庚申山を思い出すようなルートであった。途中で先ほどの一人を抜かし、そのまま惰性で下ってゆく。沢(川)の音が大きくなると次第に道が見えてきた。15:20入山口到着。

 舗装路を軽快に下ってゆくと、長いように見ていた林道は、あっけなく終わった。ゲートのところの湧き水で顔を洗い、バス停のテントのところへ向かう。行ってみるとタクシーの運転手が乗員(客)の勧誘をしていた。100円の差なので話に乗ることにした15:35。だが、タクシーはなかなか発車せず、不思議に思っていたのだが、16時の門限(通行規制)があるらしかった。時間になるとタクシーは発車した。バスに比べると倍ほどのスピードで下ってゆく。芦安の駐車場には16:25に到着。すぐに靴を脱いで、車を走らせ、途中にある駒場の温泉に寄る。500円で冷泉もあり気持ちの良い風呂であった。さっと汗を落としたら帰路につく17:00。家には20:00到着。

chizu.jpg

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