広古屋山  1484.4m     
      
2006.1.14(土)   


   曇り  残雪   単独     行動時間 :2H44M


 @取り付き7:19→(70M)→A稜線8:29→(2M)→B矢沢峠8:31→(33M)→C広古屋山9:04〜17→(18M)→・矢沢峠9:35→(28M)→D下山10:03



rokata.jpg  ryousen.jpg  yazawa.jpg  sancyou.jpg 
@取付き点前の路肩 A稜線に上がる。藪の濃いところを上がってきてしまった。 B矢沢峠。予想外にも立派な標識があった。 C山頂。中央の木にビニール袋が縛られ、中に紙が入っていた。おそらく記帳の類だろう。
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C山頂の東側尾根。 C山頂に転がる観測台。 C山頂から西側。こちら側から歩いてきた。 C山頂から北側。
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C三角点を掘り出したところ。2等点。  C山頂を後に。  矢沢峠までの稜線の様子。なだらかで歩きやすい。  D地形図の破線(登山道)付近なのだが、登山道としての道形は良く判らない。 

 

 

 今日はスロースタートで家を出る。夜が白み始めてきたので急いで現地に向かう。このエリアは、半月ほど前のミホガハラの時に一度来ているので、おおよその検討はついていた。


 現地に7:10到着。ヘアピンカーブが終わった所に、林道の距離表示が書かれた標柱がある。その路肩に停めた。雪は前回訪れた時から増えていないようであった。登山口をプロットしてきたので、おおよそのは入り口は判っていた。7:19出発。すぐに斜面に取り付く。雪の下に岩がゴロゴロしていて歩きずらい。谷を左に見ながら行くのだが、目の前で雪崩が頻繁に起きていた。この日は気温が高く雪崩注意報が出ていた。地図の破線は谷を通っているのだが、どうにも道が見出せず、谷を外れて歩く事にした。ここからが苦難の始まりであった。最初は急斜面を滑らないように注意しながら何とか登っていたが、次第に笹が生い茂るようになり、それはもう酷い状態になった。ここまで予想は出来ていなかった。簡単に短時間に踏めると思って居たのだが、全くの正反対で、時間を気にしながら登らざる終えなくなった。最悪、途中で諦めなければならないような状況にもなった。まー行くところまで行こうと決め、笹を分けるが、両腕が疲れ、足も脹脛が張る。最悪のパターンである。県境稜線の凄さはいろんな所で体験したが、ここもやはり県境であった。


 やっとの事で空が開ける8:29。この短い距離を1時間も悪戦苦闘した事になる。さて出た場所は少し矢沢峠より西に来ていた。広古屋山を狙って歩いて行く。少し長野側に足を進めると、今までの笹の密生とは大違いで、植林帯と雑木林のなだらかな斜面が広がっていた。すると稜線の鞍部に「矢沢峠」と書かれた標識があった8:31。ここが登山口への下降点となるのだが、下を覗いてもやはり道形は良く判らなかった。ここの標識は、帰りの目印としては十分すぎる標識であった。

 足を進めると、なんとトレースがある。こんなマイナーな山にこんな時期に・・・。これらはそのまんま自分に返ってくる言葉なのだが・・・。トレースは歩きやすいところを進んでいる。適当に気の向くまま歩いているようであった。しかしそれが途中で消えた。なぜピークまで行っていないのか不思議でならなかった。
猟師なら判るが、両側にはストックの跡もあった。もう少しで山頂なのに・・・。足跡がなくなった先からは切り開きがあるような感じの尾根となった。マーキングも見えるようになり、人の気配がする場所であった。

 
9:04山頂到着。大山峠側にもマーキングが続いていた。この山は何処から入るのが正解なのだろうか。余地峠などを含めると5ルートほどが見出せるが、言えるのは南牧側からは楽ではない。どうも長野側の大日向から矢沢に沿って上がるのが一番いいのではないだろうか。山頂の中心の木にはビニール袋が紐で縛られていて、その中に紙が入っていた。あえて開けなかったが、記帳の紙だろう。確かこのエリアのどこかの山で見たような気がする。軽井沢付近の山だったか・・・。付近の写真を写し、下山となる9:17。

 トレースを拾いながら行く。少し地形が広いので迷うような事もあるように感じた。9:35矢沢峠。さてこの先の道が何も見出せない。道形が全く無い。しょうがないので谷を降りることに決め、掘れた部分を下ってゆく。笹が密生して居るので、それを両腕で掴み、ブレーキに使った。さらに下ると右(東)に大きな谷が降りていた。ここに合流すべく、ルートを探しながら下ってゆく。危険度は低いが滑れば20〜30mは滑りそうな場所で、そこを慎重に行く。谷に下りると時折水の流れがある。雪解けなのか湧き出しているのかは判らなかった。地形図を見ると足の下が登山道があるようなのだが、まったくもってそれらしい感じが無い。雪の下の状態が悪く、すぐに転びそうになる。気持は焦るがゆっくりと下る。だんだん林道も見えだし、最後は谷に対して左岸の尾根側に這い上がり下ってゆく。そして10:03林道に下りた。

 機会があったら、雪が完全に無くなった時にもう一度訪れてみたい。峠標識の立派さに対しての登山道の不鮮明さが、自分の中で納得できないのであった。


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