霊仙寺山 1875m
2006.1.21(土)
快晴 途中まで同行者あり スキー 行動時間:5H07M
@飯綱リゾートからゲレンデを登り始める。 | Aリフト頂上部からゲレンデ。 | A志賀高原方面。 | リフト頂上より上側の様子。 |
B霊仙寺山頂上 | B飯綱山を望む。 | B高妻山遠望。 | B長野方面遠望。 |
B日本海を望む。 | 途中に石碑が顔を出していた。 | C宴会中。久しぶりの山でのラーメン。 | Dリフト最上部よりゲレンデ |
珍しく某会社の会長から声が掛かった。どこかスキー山行に連れて行ってくれとの事であった。VIPからのお声がけに、事前に予定していた山は諦め、パソコンを叩き、地図を眺め、飯綱の横の霊仙寺山に決めた。
5:00に集合し、高速を長野方面に向かう。季節柄、走行する車のほとんどがスキーヤーのようであった。長野ICで高速を降り、ナビに従い飯綱高原へ向かう。途中コンビニで朝食にと「オヤキ」を買うのだが、これがまた美味しい。ながら運転をしながら、しばしで飯綱リゾートに着いてしまった。ゲレンデはまだ雪慣らしをしている最中で、どう見てもリフトは動きそうに無かった。2時間で7:00に着いてしまった。様子を聞くと8:30からスタートらしい。これじゃ待てない。作業員らしい一人の若者に、“歩いていいか”と聞くとダメだと言う。諦めず、その後から来た役職のような方に聞くと、“上がって良い”という。なんでも聞いてみるものである。
さて用意が出来、登山届けを出そうとするが、10分間の朝礼があると言う。これまた待てないので無届のままシール歩行をスタートする。硬く締まった雪は歩きやすく。どんどん高度を上げる。会長も最初は調子がいいようである。少し遅れても巻き返せる自信はあるようであった。
相変わらず斜度は緩やかで予想以上のペースで上に上がってゆく。それも第2リフト駅を過ぎた辺りから急峻になった。一気に会長のスピードは落ち苦しそうであった。見るからにこれ以上は無理そうであった。それでもゆっくりと上がってきていた。9:24リフト頂上に到着。会長を待つ。待つこと10分やっと到着した。そこから休憩するので、かなりの時間が経過した。山手側を見ると一人分のトレースが登って行っていた。これは喜ばしい事であった。ラッセルを覚悟していただけに何よりの事である。さらにこの日は快晴。予報では関東は雪、思いもよらぬ天気に、気持ち良さも倍増した。風もほとんど無いのであった。
会長とは山頂まで同行予定であったが、疲労が色濃く別行動に切り替えた。リフト頂上駅からは少し樹林帯の中を通る。ほとんどはカンバの木であった。ここをトレースを使いながら上がってゆく。なかなか急な斜面で、先ほどの休憩時の温度変化のせいだろうか、シールに雪が付くようになり、板が非常に重くなった。さらに滑る。ズリズリとしながらも何とか腕力を使い這い上がる。樹林帯を抜けると白い斜面が待っていた。滑ったら気持良さそうな斜面である。ここもトレースに乗り登ってゆく。すると右の方から一人上がって来た人が居た。何処から来たのであろうか。登山道を忠実に来たのかもしれない。かなり接近したが、いつしか20mほど後ろに離れた。トレースの主らしい人も滑り降りて来た。もう山頂を踏んだのだろうか。信じられない速さである。でもこの答えはあっさり出た。歩いて行く先でトレースは途絶えた。御仁は山頂に行ってっていないのであった。となると本日一番乗りもありえる。歩く足にも再び力が漲った。雪を踏みしめ。斜面の歩きやすいところを行く、あまり右にずれるとややこしい。少し飯綱側を気にして歩く。すると人工的な石碑があった。自然ではありえないような立ち方をしているので間違いないようだ。この先は5分と掛からなかった。なだらかなところを一登りで山頂であった10:56。360度の展望である。戸隠、高妻、妙高、飯綱、志賀高原、全ての方向に対してすばらしい眺望であった。シールを外してすぐさま下山の準備をする。
そうこうしていると先ほどのスキーヤーが登り返してきた。凄い体力である。さらにヘルメットを被った人も上がってきて、“トレースありがとうございました”と礼を言われた。広い山頂だが、私を含め厳つい男が3人になった。居心地が少し悪くなったので、そそくさと後にした11:08。がしかし、私は下手糞なスキーヤーなので上手く滑れない。どうしてもターンが切れない。ずり落ちるように下ってゆく。折角の雪原に汚い字を書いているようで忍びないのだが、どうしようもないのであった。
11:35宴会場所に到着。すでに会長は湯を沸かしていた。ビールと饅頭、みかんにバナナで祝宴となる。久しぶりにラーメンなどを食べた。山でラーメンなどいつ以来だろうか。歓談しながら時が過ぎる。そして12:30下る。会長が板を下にデポしてきた事もあり、ペースを合わせるためにもスキーを持って下った。12:33リフト頂上到着。ここからは板を履いて滑るのだか、斜度がきつく、さらにはアイスバーンが出ていてかなり辛い滑りになった。何とか緩斜面まで降りたらこっちのもんだった。気持ち良く滑りながらどんどん高度を下げる。斜度がちょうど良く、なんとも言えない気持ち良さであった。下手糞には下手糞の似合う斜面があるのである。
13:01下山完了。すぐに下山報告をパトロール隊にして車に戻る。帰りは須坂中野から高速に乗り、15:20家に到着した。