小秀山 1982m   

2006.10.8(日)   


 曇り(強風〜暴風)    同行者(喘息)    行動時間:7H32M


登り 
@二の谷登山口7:10→(21M)→A和合の滝7:31→(14M)→B展望台7:45→(8M)→C小屋7:53→(25M)→D夫婦滝

8:18→(32M)→E稜線9:50→(28M)→Fかぶと岩10:18→(8M)→G第一高点10:26→(44M)→H小秀山11:10

※稜線まで非常にゆっくり歩いています。

下り
H小秀山11:26→(54M)→Fかぶと岩12:20→(16M)→I三の谷下降点12:36 →(31M)→J林道出合14:07→(35M

→ K乙女渓谷キャンプ場管理棟14:42        


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@乙女渓谷キャンプ場管理棟
右脇の歩道を行き橋を渡る。
渓谷に造られた木道の様子。
非常に滑りやすい。
渓谷の様子。巧みな作道の様子が判ると思う。 A和合の滝
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本道を離れ展望台にあがる。このような表示があるものの、実際滝をここから見ると、かなり小さく見える。 Cこのような小屋がある。外観は簡素な感じだが・・・右へ。 内部はこのように美しい。出来てまだ日が経っていないのだろう。この美しさが保てるよう利用側も大事に使って欲しいと願う。 D滝を目の前にする。落差もあり、かなりいい滝である。滝の見方は、上から雫の一粒を追うように何度も縦に見るのである。
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E稜線にあがる。 Fかぶと岩から加子母の集落を望む。 G第一高点。 H小秀山。視界は1キロ圏内。今ひとつであった。
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第一高点からかぶと岩側を望む。付近の紅葉の様子。  I三の谷への下降点。  J林道に降り立つすぐ手前にこのような作業舎が建つ。作りこそ古いが、いい小屋であった。 J三の谷登山口。登りは右へ行き、小屋の前を通過して斜面に取付く。下山方向は手前側。

  

 家を2:00出発。この日はほとんど車通りがなく、不思議なくらいであった。52号線まで進行方向側に車はなかった。野辺山では「秋の収穫祭」という牛乳飲み放題のイベントをやっていた。茅野のコンビニで食料を仕入れ、杖突峠を越えて高遠に下りる。伊那に出たら。真っ直ぐ進み権兵衛トンネルを目指す。361号線は最初少し狭いのだが奥に行くに従い道幅は広くなる。その先でトンネル群が口を開けている。短時間で19号に到達した。これは冬も使えるのかどうか。19号までで3.5時間ほど経過した。ここから中山道を南下してゆく。速度取り締まり装置も多いので要注意である。道の駅「大桑」で小休止、どこに行くハイカーなのか、重装備をパッキングしていた。弥栄橋で19号と別れ256号に乗り、すぐに3号県道に入る。これが最短ルートである。帰りはここを間違えて、まともに256号を辿ったのだが、かなり狭いルートであった。

 

 付知町に入り、この辺りから道の駅が沢山確認できた。加子母村に入ると、目指す林道も近い、合併して中津川になり、目指すキャンプ場の名前が違っていた。大杉地蔵尊、乙女渓谷の標識を見て257号線を離れる。集落に入り水車のある居酒屋を左に見たら、その先を右に進む。そして暫らくでキャンプ場に到着する。終始舗装された綺麗な道であった7:00。5時間もかかってしまった。

 

 7:10歩き出す。二の谷から入る事にした。入り口が判らなかったのだが、中央管理棟の脇を進むと橋があり沢を渡る。ここが登山口になり、案内表示もあった。これなら車道の付近に案内が欲しい。道は整備された木の階段状の道となった。夏には気持ちよいであろうと思われる。沢の上を歩いている感じである。ただ、いつもかも濡れているようで、滑りやすい。滑り防止のために滑り止めのテープが張ってあるのだが、それでも前日の雨は足元を滑りやすくしていた。

 ねじれ滝、和合の滝などを見ながらルートを進む。風が強く、大きな音をたてていた。嫌な雰囲気であった。7:45展望台があり、そこに上がり夫婦滝を遠望する。二つの滝は稜線の上部から落ちているように見える。登山道に戻ると、ここから少し山道になるが、すぐに元の木の道に戻り、7:53休憩舎に到着。外観は派手さはないが、中は素晴らしい綺麗さで、寝転びたいような衝動にかられた。登山道からも滝がちらちらと見えるようになってきた。道は極めて急峻で、尚且つ滑る。足に筋力の要る登行が続いた。8:18男滝に到着。少し周囲の木々が色付き、落差と水量もあり、見応えのある滝であった。

 

 ひと登りで滝の上に出るのだが、ルート上に大きな岩があったのだが、それが揺るいでいた。そしてこれを同行者が落としてしまった。”ラク”と叫び下を気にする。覗き込むが何も無かったようであった。もし下に人が居たら死んでいただろう。重さは40キロくらいの岩であった。水の流れを渡り、稜線に出たような感じで細いルートを進む。この先で2箇所、滑りやすい岩場を登る。下りは厄介な所と見ながら通過。老夫婦が前に居て足踏みしていたが、親切に道を譲ってくれた。

 9:50やっと「二の谷」を上部から示す標識が現れた。ここから左に道が付いていたが、三の谷に行くのかどうかは判らない。それでもやっとホッとできる瞬間であった。登山道らしい登山道であり、快調に進む。先ほどの合流点から50mほどの所に三の谷の下降点があった。行き会うハイカーに情報を聞くと、ほとんどの人が下りは三の谷を勧めていた。先ほどの岩場があるからだろう。

 10:18かぶと岩直下。右に展望ルートと真っ直ぐが直登ルートで、タイガーロープをひきながら直登ルートを腕力で上がる。登りあげると大展望が待っていた。だが、風が凄まじい。立っているのがやっとである。雨具を着込み防寒体制。既にここで3時間経過。予定ではもう着いている時間である。少し急ぐ、緩やかな尾根歩きになり、その為ぬかるんだ場所が多い。第一高点10:26 第二高点10:55。紅葉が思ったほど進んでおらず、まばらな感じであった。

 11:10ちょうど4時間で小秀山到着。御岳方面は何も見えず、展望に関しては少し残念な感じだが、山頂を踏めた事に大満。風上を背にして山頂の南側の縁に腰掛けビールを飲む。パンとおにぎり、ダンゴなどを食べて、無事儀式も終了し11:35下山。歩かないと寒くて居られなかった。

 12:04第一高点通過。コース脇にあるモミジがとても美しいオレンジ色をしていた。12:20かぶと岩は展望コースを辿る。チェーンを流した場所もあるが、たいして危険度は無かった。12:36三の谷の下降点。さてこの先が未知のルートになるのだが、どんな足元の様子か心配であった。九十九折が続く。斜度は緩く歩きやすい。時折、尾根を真っ直ぐ降りる昔の登山道が見えるが、今は通行止めにしてあるようであった。どこまでこの道が続くのかと気になっていたが、結局最後までなだらかな道で、14:07作業小屋のある三の谷コースの登山口に到着。ここから林道を歩く。思いのほか林道は長く、ゲートのところには新潟ナンバーのワゴンが停まっていた。14:42 キャンプ場に戻り、山行は終わった。初めから三の谷を登ればよかったのか、これは判らないが、でも後々の為には二の谷の選択は間違っていないだろう。

 

 次の目的地の下呂温泉に向かう。始めての有名温泉地である。乙女渓谷から17キロほどであった。行ってみると3連休の影響か、人でごった返していた。駐車場が判らず右往左往して、何とかパーキングに突っ込む。近くの白鷺の湯に浸かる300円。疲れもあり気持ちよい入浴になった。無色透明の湯は体に沁みた。帰路、加子母の道の駅により、トマトソフトを食べる。トマトの味がしっかりする美味しい物であった。来た道を辿るように戻り、伊那市内でラーメンを食べる。途中で給油を怠り、燃料が無くなり冷や冷やもので佐久に到達。23時までやっているセルフに飛び込み首の皮一枚で繋がった22:20。家には23:10に到着。出発から21時間10分遊んだ事になる。長い一日であった。
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赤破線:登り
青破線:下り

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