黒沢山 2051m 天狗岩 1964m 金松寺山 1625m
2006.07.22(土)
晴れ時々曇り(ガス) 単独 天狗岩まで道あり 行動時間:9H38M
往路
・金松寺林道ゲート手前4:13→(1M)→@ゲート4:14→(31M)→A林道終点(巡視路入口)4:45→(29M)→B巡視路との分岐5:14→(38M)→C巻き道との分岐5:52→(13M)→D金松寺山6:05〜17→(64M)→E天狗岩7:21〜28→(53M)→F1994ピーク8:21〜25→(74M)→G黒沢山9:39
復路
G黒沢山10:18→(67M)→F1994ピーク11:25→(70M)→H金松寺山西側分岐12:35→(47M)→I林道終点13:22→(28M)→J山の神前の駐車スペース13:50
@金松寺林道のゲート。この50mほど下に車を停めた。 | A林道終点。巡視路が始まる。 | A草の生い茂る巡視路 | 途中にこんな木の橋もある。 |
鹿避け?のゲート。ガスっていて粒子が反射。 | B巡視路から逸れ、登山道に入る。 | C金松寺山直前分岐。 | D金松寺山山頂。赤く塗られた点に古い標識が寄せ掛けられている。 |
E天狗岩山頂 | E方位展望案内図 | 天狗岩から黒沢山 | 天狗岩から小嵩沢山の尾根を望む。 |
F1994ピーク。腰上くらいの笹の様子。 | 歩きやすい尾根もある。 | G黒沢山。撮影側やや右手に三角点がある。 | G三角点。この真上に赤い布が縛ってある。 |
H金松寺山西側分岐。右へ行くと山頂。左がトラバースルート。帰路は左に。 | 途中から松本市内の展望。 | I林道終点(巡視路入口) Aの絵と同じ。 | Jゲート下の駐車スペース。右の斜面に山の神がある。 |
家を1:30に出る。佐久までは快調に進み、三才山トンネルを越えて松本に出て、有料トンネルで158号線へ向かう。波田町の梓川高校を過ぎて右折をして梓川を渡り、田屋の集落に入る。丁字路を左に進み、次は右へ。道なりに進むと金松寺林道に入る事が出来る。水源地なのかそれらしい施設が右側に立っていた。林道と言えどコンクリート舗装路で走りやすい。道は幅の広い橋のところで丁字路となり、その先は、右側がゲート、左がロープで止められていた。適当な余地を探すのだが、少し下がった山の神があるところが6台くらいのスペースがあった。バナナを食べて仕度をする。心配していた雨はなく、沢の横で濁流の音がしていた。
4:13スタート。ゲートの左側を抜けて歩いてゆく。道は掘れている所はほとんど無く、状態は良かった。ゲートに鍵がしていなかったので、そのまま開けて入る事も出来たのだが・・・。途中に作業小屋もあった。現在も使われているものなのか、荒れている感じは無く、ライトで覗くと中もすっきりしていた。地図を見ながら林道終点の箇所を探る。その林道終点は、大きなヘヤピンを経て、次のヘヤピンの先であった。終点箇所には適当な駐車スペースは無く、もし車で入ったとしたら余裕の無い路肩駐車になるだろう。
4:45林道終点。ここから巡視路が始まる。最初は10段ほどの階段を上がり、その先はなだらかなゆったりとした登山道が始まる。この道は、巡視路として作られたのか、登山道が先なのか定かではない。途中に獣避けのゲートがある。杉の樹林帯の中には広範囲に網が張られており、獣から木を守っているようであった。登山道上のそれらの門扉(ゲート)は計3箇所もあった。そして金松寺山の直下に来て猿と遭遇した。何匹居るのか、子連れでもあり、警戒しながら歩いてゆく。笛や鈴を鳴らしても、さほど逃げる様子は無く、木の上から眺められているような状況であった。辺りからは、猿特有の糞の匂いがしていた。足早に通過する。そして、トラバース道と山頂に行く道の分岐点に来る5:52。文字の見えない標識なのだが、向かう方向から山頂だと判る。左に進路を取り駆け上がる。
6:05金松寺山頂到着。意外にもベンチなど木製の休憩具が備え付けられていた。しかし、それらに手が加えられているのに反して山頂標識などが無いのであった。ここからは、木々の間から天狗岩が見える。少し腹を満たし緩やかに下って行く。すぐにトラバース道との合流する6:22。この先も緩やかで、相変わらず道はいい。途中から斜面が急になるが、それを避けるように九十九折になっていた。途中に黒い大きな糞があった。色艶からして、そんなに時間が経過してないように見え、周囲を気にしながら足を進める。夏の花も綺麗に咲き乱れていて、木々の緑、空の青、そして花の色と、まぶしいくらいだった。この日の天気予報は外れ、良い天気なのであった。
7:21天狗岳山頂到着。山頂にはステンレス製の方位盤があった。さらに山頂の石組みの所には、各神様を祭った石碑が置いてあった。少し休憩し、この先の予定を探る。地図を見て残り距離の把握、方位、ナビ、各アイテムのチェックをした。7:28黒沢山に向けて歩き出す。西方向に踏み跡があるので少しそれに伝ったが、目的の尾根の方向とは違うので、3分ほど歩き再び戻る事にした。しかし、山頂に戻り再び道を探したがそれらしい跡が見当たらない。結局、先ほど薄い植生を進み、途中からトラバース(右へ)をして北の鞍部を目指した。笹が濡れて滑りやすい。もしや山頂よりかなり前(天狗岩側)から黒沢山に行く道もあるのではなかろうか、地図を見るとそのように読み取れる。笹の中を泳ぎながら下ってゆく。足にまとわり付くような笹でとても歩きずらい。猿が再び目の前に現れた。この時もあまり逃げる様子が無い。人馴れしているのか否か。どっちなんだろう。警戒しないと言う事は馴れているのか?
1994高点までが長かったこと。歩いても歩いても届かない感じであった。天狗岩までが予想外に良い道だったので、そう思ってしまったのかもしれない。時折掘られた道形のような跡が見えるが、人間の開いた道なのかはっきりしない。喘ぐ事1時間。8:21に1994ピーク到着。ここは広いピークで帰りのためにマーキングをした。少し休憩をして先に進む。付近の笹は、足に纏わりつき、進度が落ちた。この進度なら積雪期と変わらないのでは、などと思ったほどだった。少し行くと傾斜はなだらかなになり割と歩きやすいが、これがもっと急峻だったら、この辺りでギブアップしているかもしれなかった。実際、帰りはもうここを通りたくないと思い、金比良山の下山路を思い浮かべながら歩いていたのだった。
二重山稜のような場所もあり、マーキングが必要な所もあった。1955高点は60度くらい左に進路をとる。ここを下ると笹の植生が薄くなる。やや西側を選ぶと楽に歩けた。笹がまとわり付かないのがこんなに楽かと思うほどに・・・。何せ足が上がらない、体力不足である。大きな倒木が目の前に現れた。どう越えようか迷い、一本は乗り越え、一本は潜った。すると目の前に赤布が表れた。その先に青い標識も。
9:39黒沢山到着。鬱蒼とした山頂で視界は無い。虫が多くスプレーを何度も体に噴霧した。しばらく休憩。休憩がてらに北側を調査する。三角点より北側の方が高く感じたからであった。北側に行っても尾根通しの道は無く、三角点付近からも東に降りる道は見つからなかった。ここで考える。往路を戻るか、藪尾根を東に下るかである。歩いて来た道は長いが様子が判っている。それに車に戻れる。東に下ると、判らない地形を降りねばならないのと距離的にタクシーを呼ばねばならないだろう。結局、来た道を戻る事にした。この日は凍らせたポカリを持参した。美味しく飲めたのはいいのだが、その冷たさから体力が驚き弱ってしまっているようにも感じた。短いコースならいいのだろうがロングコースでの使用は、私の場合は良くないようであった。三角点を探したが、倒木の手前、赤布の下にそれはあった。どれだけの人の目に触れたのか、草の中にひっそりと鎮座していた。
10:18長い休憩のあと出発する。たしかMLQは天狗岩までを80分くらいで歩いている。流石に速い。下りとは言え、そんなに往路と復路で差が無いはず。とすると雪の上の自分のトレースを辿り歩きやすかったと言う事なのか。笹の植生が始まると相変わらず足に笹がまとわり付いた。それでもスピードは速く、一度歩いている慣れなのか。1994ピーク11:25通過。ここからが問題だった。天狗から適当に下ってきたので、どこを上り返そうか思案していた。歩いている道は、なんとなく掘れたような跡があり、天狗岩の北側を嘗めるように続いている感じもする。少し歩きやすかったのでトラバースをしてピークを通らず天狗岩の東の登山ルートに出ることにした。しかし、最初は良かったのだが、途中で笹に阻まれた。それでも行くしかなくつっ込むも、密生した笹に少し山頂側に登り返す。すると道形らしい跡がスーッと左に伸びていた。それを辿る。完全に笹に埋もれている所もあるが、道幅はある。昔の道なのか。足場がしっかりしているだけでこれまでと同じ藪漕ぎには変わりない。12:07登山道に出る。腰を下ろして休憩。もうここまでくれば登山道を歩くのみ。なだらかな道をのんびりと下ってゆく。暑くなってきたので蛇も何度か見る。目の前に金松寺山が近づいてくる。
12:35金松寺山への道を右に見て、左のトラバース道に行く。この道も極めてなだらか。ピクニック気分である。途中に水場がある。確かに水が湧き出しているのだが、通常の水場のようでなく、たまり水の中に水が湧き出している状態で、飲む気にはなれなかった。その水場を右に見ながら行くと、すぐに往路で登った分岐に来た12:44。ここを通過すると本日初めて人に出逢った。人の良さそうな単独行者で、金松寺山のみが目的らしかった。あとはどんどん登山道を下る。樹林帯の中の沢で汗を少し落とす。冷たさが気もちいい。顔を洗うとかなりリフレッシュ出来た。
13:22林道に出る。暑い。遮るものが無く夏の暑さがそこにあった。一歩でも早く暑さから逃げたいと林道を大股で闊歩する。登山の帰りの林道は、いつも足の裏が熱く焼けそうな感じもするのであるが、登山道を歩いている時はこれらは起こらないので、緊張から解き放たれるとなるのかもしれない。まーとどのつまりは歩き過ぎなのであろう。13:50ゲート到着。山の神の前まで行き、頭を下げ今日の登山を終える。暑さのあまり横の沢で泳ぎたいくらいであったが、流れが強過ぎであった。
帰りの温泉を探すも近隣に無く、鹿教湯温泉まで戻り「かんぽの宿」に入った。特に特徴のある湯ではないが、汗が落とせるだけでもありがたかった。すぐ近くに頻繁に寄る蕎麦屋(奈賀井:上田のおお西で修行した店主)もあったが、後ろ髪を引かれる思いで寄らずに通過。17:45家に到着。
赤:往路
青:復路
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