丸山(砂払いの頭) 2317m
2006.4.22(土)
晴れ 単独 残雪 行動時間:7H02M
@廻目平駐車場。前夜からのテン泊の方がちらほら。 | A八丁平への分岐。 | B中間点 | C金峰山小屋。かなり新しい。 |
C小屋から千代の吹上げ方面 | C小屋から金峰側。朝日に輝く。 | C小屋から八ヶ岳方面。 | D千代の吹上げから丸山方面。 |
E丸山山頂。ダケカンバにオレンジのテープが巻いてある。 | E通過点のようなピークにつき道標が立っている。 | F金峰山 | F五丈石と南アルプス |
F金峰山から八ヶ岳。手前には大日岩などが見えている。 | F富士山 | F金峰山から大弛峠側。 | F上から小屋への尾根。中央やや右に小屋が見える。 |
家を4:00出発し、現地の金峰山荘に6:00到着。山荘前のいつも締まっているゲートは何故か開いていた(帰りにはちゃんと払わされたが)。大日広場には3台ほどしか車が無く閑散としていた。隅の方にテントが2張り有るのだが、おそらく岩屋だろう。
装備をして出発6:10。少し林道を進むと左側のテント場にも4張り。まだ4月なのに岩屋も始動開始のようだ。林道をずんずん詰めてゆく。ゲートの所にエンジ色のランクルがあった。おそらく山小屋の主人の車だろう。砂防堰堤を越えて、その先で道が絞られる。左に細い道を行くと、再び広くなり山道となる。この先は凍てついてかなり滑りやすい。左に沢が流れ、登山道にも水の流れがいく方からもあり、厚い氷が覆っていた。足の置き場を選びながら、木々に捕まりながら体を持ち上げる。
2302高点付近なのか「中間地点」と書かれた表示があった。ここから先も尾根伝いに進む。何箇所か明るい場所もあるが、大半が樹林帯の中であり寒かった。道は緩やかに左にカーブしていた。夏道の道形があるのだが、尾根の少し左(東)側に付けられているようであった。
8:47やっと金峰山小屋に到着。ゴールデンウィークも来週に控えシーズンインなのだろう、ヘリで荷揚げした荷物がそこに置かれていた。小屋の中は見えないが、人の気配はしているようであった。展望はすこぶる良く、下界や付近の山々が見渡せる。ここで朝食として少し休憩して先へ進む。進路はトラバース道とした。冬場にトラバース道はリスクがあるが、行ってみることにした。道形は判らないが、切り開きの樹木の幅はあり、その間を進んでゆく。雪の量が少ないためか、案外楽に千代の吹上に到達した9:26。ここで今日初めて登山者と行き会う。かなり風も強く、その風の話をしながらすれ違う。ここから見る丸山は、かなり下に見える。高度を落とさねばならない事は嫌だが、でも行かねば今日の目的は果たせない。下降開始。どんどんと高度を下げる。途中でもう一人とすれ違う。さらに先でもう一人、雪山でありながらこんなにもの人に会うのは久しぶりであった。百名山があるからなのだろう。
9:41丸山到着。展望は全くなく、単なる通過点であった。儀式を手短に済ましすぐに戻る。最後に会った御仁はすぐに追い越す。千代の吹上に戻ると、最初に遭った方が休憩していた。そしてその先で2番目に会った人が悪戦苦闘していた。話を聞くと“トレースが無いから諦めて下っているんです”との事であった。不思議な人も居るもんだ。こんないい天気の日にトレースを気にするとは・・・。“ここまで来て勿体無いです。トップを代わりますから付いて来てください”と、先に出た。当初は金峰山は既に踏んでいるので寄る予定では無かったのだが、天気も良い事だし、さほど余計なアルバイトにもならないしと予定を変更した。雪の上なのでどこを歩いても良いわけで適当に行くが、おおよそは狙ったとおりに夏道はあるようであった。引き返そうとした御仁はトレールの無い山には入れない事になるのだが、目の前に金峰があり、よく引き返す気持ちになれるものと感心する。もう一つはつぼ足で進む体力が無かったのかもしれないが・・・。
10:48金峰山山頂到着。岩陰に隠れてのんびりと展望を楽しむ。5分ほど遅れて先ほどの二人も合流し、話に花を咲かす。一人は千葉からで、もう一人はコールサインを持っていた。風もひと段落し、天気も良かったせいでのんびりとしてしまった。寄り道にはなったが、これだけの展望が見られれば、引き返そうとした人に「おかげさまで」と言いたいくらいだった。富士が見え、北ア、南ア、八ッなども白く輝いていた。
11:34下山。雪の斜面を小屋に向かい一気に降りる。下から二人登って来たのだが、大汗をかきながら足を持ち上げていた。小屋に着き、主人と話し込む。日に20センチから30センチの融雪量らしい。春に近づき雪解けがどんどん進んでいるようである。往路に見た荷揚げした荷物は綺麗に片付いていた。気さくな主人に“またいらしてください”と声をかけられ小屋を後にする。実直な出来た小屋主であった。
もうトレールがしっかり出来ているので間違うことは無い。途中20名ほどのパーティーが居た。この時期にしては珍しい大人数であった。さらにこの先で男女二人のパーティーも。彼らはテントを持ち上げて居たが小屋泊まり希望のようであった。先に行ったパーティーは小屋泊まりだろうから、それらを告げると顔を見合わせて悩んでいた。
八丁平への分岐12:29。林道を闊歩しながら13:12廻目平到着。車の台数は15台ほどに増えていた。