石古根山  1443m     本白根山  2171m 
      
2006.3.11(土)   


   晴れ    単独       行動時間 : 2H29M(石古根山)


 本白根山

@本白根スキー場頂上9:15→(21M)→A本白根山9:36


 石古根山(いしごねやま)

B散策道入口11:26→(72M)→C石古根山12:38〜43→(42M)→Dアンテナピーク13:25→(23M)→E林道(散策道)に出る13:48→(7M)→F散策道入口13:55

本白根山
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本白根スキー場ゴンドラ駅 @スキー場最頂部からスキー場を見下ろす。奥に草津白根山。 ゲレンデから本白根へ向けて。 途中から振り返る。@の写真と同じ角度。稜線は凍ったバーンだった。
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途中から笠ヶ岳方面。 途中から浅間山方面。 山頂を前に。スキーでは少々難儀する尾根の状態であった。 A山頂到着。今日の板はフリーランドー。
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A山頂から三角点ピーク(2164.8m)側。  山頂に居たホシガラス。     

石古根山(いしごねやま)

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C殺生自然遊歩道案内図  散歩中のゴールデン  アップ  D石古根山頂上部。雑木が多い。マーキングはこの先にも続いていた。 
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Dアンテナピーク。付近の案内はここを石古根山と呼んでいるようだ。 E散策道に出る。往路はこの看板の所から道形を追って行く。 F駐車風景。私的な土地がほとんどで、あまり余地が無い。


 珍しく草津に宿を取った。温泉行脚の予定であるのだが、それだけでは勿体無い。さほどハードな山歩きは避けて適当にゴソゴソする事とした。本白根は既に踏んでいるが、それは三角点ピーク。最高峰は残雪期しか許されないからこの時期に踏んでおきたい所であった。 

  ベルツ温泉の先の草津国際スキー場からアプローチ。8:00リフトに乗り、次のロマンスリフトが動くのを待ちつつ5〜6本滑る。8:30ロマンスリフトが動き出す。経験した事無いほどに水平移動するリフトでゴンドラの山麓駅へ。ゴンドラ始発までしばらくあるのでここのゲレンデでも何回か滑る。

 9:00ゴンドラが動き出し雪崩れるようにスキーヤーが乗り込んで行く。最後に上級者コースの斜面のリフトに乗り最頂部へ9:16。ここから振り返ると上越国境や谷川岳が遠く聳える。焼額山や志賀高原方面も眺望に恵まれた。滑走コースに乗り少々下り、途中からシールを着けて歩き出す。始めにシラビソ帯が有り、すぐに吹きさらしの雪原に出る。そこから尾根通しに少し行くのだが、木が無い為かアイスバーンになっていた。慎重にシールをグリップさせながら足を出して行く。まーここまではなんとかいいのだが、この先がスキーでは辛いアップダウンであった。途中で左側の斜面に逃げたら、今度は雪が柔らかくフカフカでもがくばかり。滑落寸前にもなり何とか姿勢を立て直し、スキーを外し登り上げる。

 9:35山頂到着。あっけない距離であった。三角点峰はかなり先にある。トレースは続いているようであったが、今回の目的は達成したのでここまでとする。浅間も雲に覆われてはいるが何とか見ることが出来る。大方360度の展望であった。時間は十分あるのでのんびりと昼寝をしようと横になった。すると一羽のホシガラスがやってきて鳴き出した。その声たるや耳の中に痛いほどに響く。ここの主なのか、侵入者に対しての威嚇行動か。“はいはい帰ります”と大声に負けて山頂を後にした。下りはまた難儀で、思うようには滑れない。100mmほどの表層の雪が緩く、その下が固い。何度か転びながらコースに合流。あとはスキー場内で少し遊びながら駐車場まで降りる。清水沢はロングコースであるが、なんとも緩やかな勾配で、かえって疲れる感じであった。11:00下山。


 場所を移し石古根山を狙う。殺生自然遊歩道の入り口から除雪が進み、しばらく車で林道を辿る事が出来る。行ってはみたものの駐車スペースが無い。カーブのところでユーターンし、案内板のある入り口のスペースに停める。ここは1台のみ駐車可能である。そして空荷で板を持って歩き出す11:26。先ほどのカーブのところで散歩をしている人に出逢った。情報を聞くとアンテナピークまで道があると言う。散歩しているゴールデンレトリーバーがとても愛らしく、何枚か写真に納める。さてここからシールを付けて歩き出す。カルフのメタによるシール仕様の試走であった。なんとも軽快で歩きやすい。これまでの内蔵シールのみと比較すると格段に登坂力が違う。この付近は雑木が多く短いメタは丁度良い長さであった。しばらくピンクのマーキングを拾いながら行く。平行移動を300mほどした所から今度は上を目指してゆく道が見えた。これを適当に辿る。道標もところどころ確認できた。斜面は急なのだがスキーを履いていても何とか上がれるくらいなので、潜る事無く高度を上げてゆく。板も思った以上に好感触であった。後は金具の問題だが、エボリューションライトは切り替え動作がかなり硬いのであった。


 途中アンテナピークに達する。群馬テレビともう一社の大きな施設があった。ここから道の駅の方へ道があるように道標は示していた。ここからは藪突入である。と言っても雪があるので何とかつながりながら進んでゆく。何本も沢のような谷部がありかなりの数をアップダウンを繰り返しながら行く。板が無ければ直線的に行けるのだが、スキーで進める起伏を選びながらクネクネと進んで行く。

 12:38山頂到着。全く展望は無い。周囲は落葉樹がほとんどで枯れ枝の先には空間があるのだが、それでも何も見えないほどに繁茂しているのであった。三角点ピークはここよりは少し標高が低い北側に位置する。一応最高点に到達。少し疲れたので腰を下ろして休憩。おそらく午前中のスキーの疲れだろう。ここの所まともに歩いていないツケが回ってきていることもある。
下山は北側に下りたのだが、結局地形に押し戻されて往路に合流しトレールを拾いながら下って行った。登山道上も意外と滑れるのは短い板の利点である。しかし金具のロックがまだ上手く機能していない。機構の動きの渋さからくるものだった。これからの課題である。


 13:48散策道(林道)に降りる。雪は除雪してあるのでスキーを外して林道を下り13:55車に到着。あまり歩いていないのだが、かなり疲れを感じた。ここまでに何も食べてない事も影響しているのだろう。

 
 このあとスキー場に要る同行者を迎えに行き、16時まで車の中で昼寝をしつつ待つ。この日の宿は草津ガーデン別館。6300円と安価でアットホームな旅館であり、24時間自由に風呂に入れるのはありがたかった。食事が少し貧弱ではあったが、それ以外は十分である。安さ重視ならここである。宿泊客には某有名大学の教授も多い。館主もそれなりの博学者だから昔からのつながりなのだろう。中に、山田峠を越えて志賀高原に向かうベーシックツアースキーヤーも居た。この方は毎年利用しているそうだ。自分も日にちに余裕があれば優雅なツアースキーもして見たい。「雪」「時間」「一人」、これらの要素が全て自由であり羨ましかった。

 翌朝は片岡鶴太郎記念館へ行った。なかなか見せる作品が多く、絵の多くに作者の集中力とトランス状態(良い意味で)などが感じられた。帰路に着く。

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