トヤ山  1220m   毛無岩   1300m   
      
 2006.1.2(月)   


   曇りのち雪     単独     行動時間 :5H24M


 @黒瀧山不動寺8:34→(48M)→A高原地区への下降点9:22→(40M)→Bトヤ山分岐10:02→(6M)→Cトヤ山10:08〜21→(52M)→D毛無岩11:13〜25→(55M)→・トヤ山分岐12:20→(56M)→E不動寺13:16



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@不動寺の駐車場からスタート。 黒瀧山不動寺の住職の住居。 尾根上の登山道の様子。一級の道が続く。 A高原地区への下降点分岐。
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Bトヤ山の取付き点。標識の右肩に案内がマジックで追記してある。 Cトヤ山山頂。ベストポジションにG標が鎮座していた。 Cトヤ山から関東平野側 Cトヤ山から毛無岩側。
bunki.jpg  bunkikarakenashi.jpg  kenashi.jpg  hyoushiki.jpg 
毛無岩への分岐。上級コースを辿る。  左の分岐箇所から毛無岩を望む。  D毛無岩山頂。  Dピトンに留められた標識。 
kenashiarafune.jpg  kenashikita.jpg  kenashihyoushiki.jpg  shita.jpg 
D毛無岩から荒船側。  D毛無岩から北側  D標柱と標識  D山頂から下を覗く。かなりの高度感がある。 
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登山道上の送電腺鉄塔。79番もしくは80番。  途中に落ちていた蛾の卵。  E不動寺前。  不動寺の駐車場。 


  

 今日もスロースタート。天気は曇天で今にも降りだしそうである。黒瀧山不動寺には何年ぶりだろうか。以前に停めた駐車場が第1だったか第2だったかも定かでない。恥かしい話だが、今回は靴下を忘れてしまった。どんな事になるか、もう行くしかなかった。

 

 8:34駐車場出発。コンクリートの坂道を登ってゆくと途中から旧道と書かれた九十九折が復活されたようで、そこを利用して上に行った。8:40久しぶりに見た不動寺であった。三賀日でもあるのに関らず、誰も居らず閑散としていた。住職の車だろうか、登山道側に車が停められ、塞がれた格好になっていた。脇を通る時にボディーに摺れてしまい、少し反省。ここから登山道が始まる。少し厚着をしていたために、ペースをゆっくりとした。今日はのんびり汗をかかない程度に歩く事とした。以前に黒瀧山(最高点登頂)に来た時は、藪の中を這い回り、なぜか疲れた気がしたが、あれからの年月はどれだけ自分を変えていることか・・・。尾根を跨いで下りだす。以前と何も変わっておらず懐かしい感じがした。

 周囲を見ながら進むと、すぐに右手が黒瀧山だと判る。そこを過ぎると広い杉林になり、その先の明るいコルに標識が立っていた。ここから右(北)へ進む。道は歩きやすい道が続き、尾根上を歩く。しばらくして予想外にも下りだした。よく地図を見ていなかったせいもあるが、登山に対して往路で下るのは勇気が要る事である。しばらく谷に沿ってトラバースするように道が付けられていた。一部滑りやすい足場の悪い所もあったが、よく見ると上の方にエスケープルートが付けられていた。どんどん行くと高原へ下る分岐標識があった9:22。ここからは尾根を上がって行く。途中から一級のとても気持の良い道となる。危険箇所には
C型鋼で作られた手摺があった。過剰設備ではないかと思われたが、下山後の住職との会話で、それらの答えは出た。目の前にトヤ山が見えるようになってきた。さらにどんどん登る。時折鹿が警戒音を出している。こちらからは見えないが向こうからは見えているようである。高度をどんどん上げるので、このまま山頂へ行ってしまうのではないかと思うような突き上げであったが、途中から登山道は左(西)に折れた。斜面には薄い石がごろごろしていて、それがきれい積まれ壁を作っていた。右側斜面には無数の這い上がった足跡がある。気持が揺れたが、我慢して進んだ。鉄の柵のあるところから少し下りになり、再び緩やかに登る。そして軽く左(西)にターンすると、そこに標識があり、マジックでトヤ山を示すいたずら書きがあった10:02。

 これに従い折り返すように登ってゆく。雪が着いていていやらしい登りである。木に掴まりながら慎重に上がる。5mほど上がると道も安定し頂上に出る。最高部は手前のようだが、Gさんの山頂標識は東の端になっていた10:08。天気がとても怪しくなってきた。雪が舞い出し辺りが暗くなってきた。予定ではもう1座あるので気ばかりが焦る。登山道に戻り、枯葉と雪の乗った道を歩いてゆく。最初のピークは送電線の鉄塔のあるピークであった。その先に1275峰があり、ややその右に毛無山らしきピークが見える。だいぶ近づいたが、まだ先がある。尾根道と言うよりトラバース道が多くなり、1275ピーク手前からは敷設の階段を利用して上がってゆく。頂上部の通過は最高点を外してやや南側に道がある。雪が乗っていると道の様子は良く判らなかった。

 さあここを降りて勝負である。なんと毛無岩ルートは、上級者ルートと書いてあるのである。休む間もなく取り付く。最初のピークはエスケープルートを通った方が無難で、2峰目から本格的になる。雪が無ければなんとも無いように思うが、雪が乗っているとグレードが上がった。雪が凍てつき滑る。しっかり両手で確保する。しかしながらだいぶ周辺の木々が傷み、折れ、手がかりが無いところもある。この時期は要注意であった。3峰目を越え、次がラストであった。ここも斜めに上がる感じで急登であった。そして目の前に黒い標柱が現れた。

 11:13毛無岩山頂。辺りは雪。視界も悪くなってきた。長居は無用。手早くカメラで撮影し、儀式をする。荒船側は一部危険な場所があり、流石に行く余裕が無かった。行けるには行けるが、既に山頂を踏んだ時点で満足なのであった。下を見ると100
mほど切れ落ちている。気持ち良いのと怖いのと半々であった。あまりゆっくりとしていられない。現状の危険から早くに脱出したいのであった。11:25下る。

 慎重に全神経を足元に注ぐ。やはり手がかりが乏しく、ここにタイガーロープが無いのが、良いのか悪いのかと言う部分もある。11:44標識分岐まで降り、とりあえず生きた心地がして少し休憩とする。後はもう来た道を戻るだけである。特に危険箇所は無かった。12:10鉄塔通過。12:20トヤ山分岐。この先、往路で危険な感じがした場所は、気がつかぬまま通り過ぎてしまった。天気もだんだん回復し、日差しも見えてくるようになった。

 13:16不動寺に到着。この時点でも誰も居らず。本殿の方へ足を向けると住職の娘さんが応対してくれて、住職の書いた色紙(5000円)と祈祷木(1000円)を買って、甘酒を頂いた。そうこうしていると住職が出てきて、いろんな話が出来た。甘楽町のお寺さんによく足を運んでいる事や、南牧で臼が転んで下の家の居間に転がり込んだ話、黒瀧山三山の地質調査の話。伍老峰の壁が壊れやすい話。などなどが出来た。登山道の過剰とも思える手摺などは住職の配慮らしい。過剰の部分を住職の気遣いの度合いとするならば、ありがたいことである。

 話し込んで少し時間が経過したが、13:59車に着いた。今日も気持の良い山行であった。

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