大崖頭山  2200m    辻山   2585m

 2006.07.29(土)   


  晴れ時々雨  同行者あり  のんびり  夜叉神の森登山口→南御室小屋   行動時間:5H36M


@夜叉神の森登山口9:13→(33M)→・五本松9:46→(21M)→A分岐10:07→(3M)→B夜叉神小屋10:10〜13→(66M→・大崖頭山直下11:19〜21→(2M)→C大崖頭山11:23→(10M)→D杖立峠11:33→(35M)→E通過点のケルン12:08→(35M)→F辻山分岐12:43→(16M)→G辻山12:59〜14:11→(14M)→F辻山分岐14:25→(24M)→G南御室小屋14:49


ge-to.jpg  tozanguchi.jpg  bunki.jpg  yasyajin.jpg 
夜叉神のゲート。マイカーは完全に入れなくなった。 @登山口 A分岐。稜線に上がる。 B夜叉神小屋。食材は何でも揃っていた。
yasyajinkitadake.jpg  yanagiran.jpg ogake.jpg tuetate.jpg
B小屋の前から北岳方面。残念、ガス。 小屋前に咲くヤナギラン。 C大崖頭山。ここは三角点峰で無く最高点の方。 D杖立峠
tocyuunokerun.jpg  tujiyamabunki.jpg  tsujiyama.jpg  tsujiyamakara.jpg 
E通過点のケルン F辻山への分岐。写真右端に辻山を示す木製の標識がある。 G辻山山頂。 G山頂から少し進むと大展望が待っている。薬師岳(鳳凰三山)方面。
tsujiyamakerun.jpg  minamiomurro.jpg  mizuba.jpg  tenba.jpg 
展望所にあるケルン。  H南御室小屋。小屋泊の人で大賑わい。  H水場。とても美味しい水だった。  Hテン場の様子。20張以上はあった。 


 事前準備の中で、バスを利用しないと夜叉神峠登山口まで入れない事が判り、山梨交通のバスの時刻表を見ながら予定を練る。


 コース的にも一番バスに乗る必要も無いので、のんびりと出かけることにした。家を6時出発。須玉を経て芦安の集落に入る。至るところに町営の駐車場を示す案内がかかっていた。自ずとそれらに導かれるように行くのだが、さて現地に入ったら、ガードマンは夜叉神の森までマイカーが入れると言う。“えーそんな馬鹿な〜”であった。情報をネットに依存していた穴が出た。電話で確認すればよかった・・・。で、言われるがままにゲートを越して細い林道を行く。懐かしい細い道が高度を上げてゆく。次ぐ日は、高谷山から桃の木温泉の方へ下ろうと思っており、ここを歩いて上がろうかとも思っていたのだが、やはり車は早い。9:05 夜叉神の森駐車場に到着。警備員の指示に従い、白線内に車を納める。


 9:14登山口から入山する。久しぶりに賑やかな登山口である。考えてみればここも100名山の登山口である、賑やかなはずである。中高年もさることながら若年層も多い。昨今の登山道上の高齢化を思えば喜ばしい事である。10:07稜線に出る。そのまま反対側に10分ほど下ると水場もあるらしい。少し駆け上がると目の前に夜叉神小屋が現れた10:10。店の陳列物も充実していて、茶店のような山小屋であった。宿泊も出来る様だが、週末しかやっていないのではどうするのか。テント泊用のエリアも設けてあり、そこには一張りあった。ここから見る北岳もすばらしい。ヤナギラン越しに撮影し先に進む。少し下ってたおやかに登ってゆく。長い長い緩やかな道である。尾根を右にしてトラバースするように道が切られている。


 11:19大崖頭山直下。ここから踏み跡を駆け上がり大崖頭山へ。三角点はまだ先で、最高峰は登山道からほんの少しの場所にある。儀式に入り声を出すと、北岳に居るkumo氏と繋がった。短時間の交信で峠まで下る。ここで調理パンをほうばり昼食とする。峠には他に10名ほどが居て賑やかであった。往路側復路側ともに往来が多い。ハイシーズンでもあり、尚且つメジャーコースである。

 11:33歩き出す。この辺りから雨が強くなる。数パーティーをパスするが、皆雨具を着込んで暑そうであった。少し開けた所でザックカバーをし、傘で対応することにした。この時の雨は、絶対にこの方が正解であった。サウナ状態の登山者を横目にしながらスイスイと抜かしてゆく。

 12:43苺平到着。そのまま辻山の方へ向かう。なだらかな道であるが踏み跡が多い。そして、まんまと尾根の方へ導かれてしまった。植生が濃く歩きづらい。正解は中腹のトラバースルートである。三角点峰に到着12:59。展望が無いが、西側に飛び出すと雄大な南アルプスの主峰達がお出迎えになっていた。鳳凰三山方面も素晴らしい視界である。刻一刻とガスの状態が変わるので、写真撮影はのんびりとしていられない状況であった。ビールをあおり日差しを浴びる。そのあとに来るのは眠気であった。平たい石の多い所に寝そべりうつらうつらする。至福の時である。あとからどんどんハイカーがやってきた。知って来ているのか、それともすれ違いの登山者の情報なのか・・・。残りは小屋までの距離だけなので、たいしたことは無い。ここでゆっくりする事にした。この場でテントを張ってもいいかと思ったが、平らな適地が無かった。

 14:11山頂をあとにする。14:25苺平分岐に再び。ここから緩やかに下ってゆく。かなり下る感じであった。予想以上に距離があり、この先に登る予定の山は無く、寝る為だけにこの距離をアルバイトするのは勿体無い気もした。14:49南御室小屋到着。賑やかな小屋前の様子であった。一人500円×2を払いテント場へ行く。日影の樹林の方は先客が居て、日向の砂の上に場所を決めた。テントを張るのはいつ依頼だろうか。久しぶりであった。

 
持ち上げたビールはまだ凍っていて、空けると旨み成分だけが出でしまった。最初にカレーのリゾットを作る。次にラーメン。鶏肉のハンバーグの缶詰も美味しかった。だんだんと腹が膨れ、ビールも追加になり、その後は睡魔が襲ってくる。

 周辺のテントは賑やかに談笑が続いていた。その中に、各方面から口々に「m○s○koさん」と呼ばれる人が居た。見ていると、外野からの訪問者と記念写真まで撮っている。“いったいこの人はどんな人なんだ” 有名登山家なのか? そう思ってみると、御付の人が居るのだが、彼女を中心に上下関係があるような言葉遣いでもある。確か数時間前に辻山でも見ている。あそこを登山目的にするのなら、やはり好事家である事は間違いない。なんなんだ、登山家でなくもしや芸能人なのか? 考えれば考えるほどに訳がわからなくなった。(この蟠りを残したまま、後日南アルプスに入った。雪投沢で幕営時にこの事を話すと、なんと、そこに居たF氏の知り合いなのであった。世間は狭いものである。)

 頭をモヤモヤさせながら18時頃寝袋に入り込む。モヤモヤとは、その半分はアルコールのせいで、ビールとウイスキーでかなり出来上がっていたのであった。
 

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