赤羽ノ頭  1689.8m    

 2007.12.22(土)   


   小雪     単独     林道東山線四方原山登山口より      行動時間:2H27M


@林道東山線四方原山登山口11:25→(6M)→A稜線に乗る11:31→(4M)→Bお地蔵様11:35→(57M)→C赤羽ノ頭12:32〜53→(59M)→D四方原山登山口13:52


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ビニールハウスの先の分岐を左折してしばらくすると、林道東山線の基点分岐がある。ここからダートが始まる。 途中の重要分岐。ここは左折。真っ直ぐに右側に進むと、林道が崩落している場所に出くわす。 @「四方原山」と書かれた標識が立つ登山口。この先の林道は押し出しにより進めない。 A稜線に上がり登山道を西に進む。付近には焚き火をした燃えカスが2ヶ所に残る。
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Bお地蔵様。脇にある木の穴からお地蔵様を覗いて見よう。 笹の繁茂した中を分けて行く。 途中から茂来山を望む。 山頂直下。右側に巻き込んで山頂。
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C赤羽ノ頭山頂。登って来た側からの絵。 C赤丸が塗られた三角点。 C達筆標識。下側のビスのみで留まっている。 Cテプラ標識
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赤羽ノ頭の東側鞍部から1689m峰を仰ぎ見る。  D林道に降り立つ。林道はカーブの先で押し出しがある。     


 先の2座だけで不完全燃焼という事ではないのだが、予想外に早くに踏めてしまったので時間的にもう1座ほど出来る余裕が出来た。川上、南相木と来れば次は北相木。北相木村には登り残しが数座あり、その中において達筆標識のあるとされる赤羽ノ頭は気になっている1座であった。今年ももう終わる。達筆を拝んでからの年越しも願ったり敵ったりである。達筆やKUMOを拝む為に山に登っているわけではないが、両標識の存在は山を歩く励みにもなり、到達した時には清涼剤に変わる。そして落書き帳にも変化する。


栗生坂を下り472号線から2号線に入り、南相木小学校の先から右折して大鰭トンネルに潜り込んで北相木村に入る。そして124号線を遡り、白岩地区から横屋沢川に沿うように四方原山に向け林道に入る。ここは一度利用しているのだが、分岐箇所が多々あり迷う。各分岐には特に道標が無いのが残念なのだが、北相木村として御座山ほどに標識を作っても良いのではないだろうか。ビニールハウスが2棟ある先で分岐が有るのだが、真っ直ぐが本道のようで進んで行ったら、不思議な作業場に入ってしまった。ここで暮らしている人が居るようで、遠くで人影が動いていた。急いで分岐まで戻り分岐を西に進むと林道東山線の基点分岐がある。ここからダートに入ってゆく。

 林道途中にある四方原山右ルートの分岐は、そのまま林道に従い左に進む。雪が乗り緊張する運転が続く。早くに車を捨ててしまえば精神的に楽になるのに、ここまでして体力的に楽がしたいのかと、自問自答であった。一箇所谷側がかなり崩落してある場所があった。軽四駆なら問題ないが、それ以外の車両にはかなり無理がある通過点であった。ここもギャンブルではあるが、山手側に片輪を乗り上げるようにして斜めになって通過。もっとも冷や冷やする場所であった。この先も深く掘れたところに雪が乗り、ガリガリと空転音をさせながら上がって行く。そして見たことのある四方原山を示す道標が現れた。以前はここで道は止まっていた様な記憶があるが、さらに先に道は伸びていた。少し偵察に先まで進んでみたが、登山口の150mほど先で山手側からの土砂の押し出しがあり、通行不能になっていた。


登山口から入山し、適当に斜面を登って行く。稜線に上がってしまえば登山道があるので伝うだけである。登山道上を歩くのは1ヶ月ぶりである。途中のお地蔵様に挨拶をして笹の繫茂する中を道形に伝って歩いてゆく。積雪量は15センチほど。地形図通りにアップダウンの多い稜線である。1663高点の北西の1660m高点は登らずに北側を巻いて通過。この稜線はあまり通る人が少ないのか、倒木など登山道を覆っている木が多い。せっかくなので除去できる物は除去しながら進んで行く。3箇所ほど退かし、あと2箇所除去できればクリアーな登山道になるが、残り2箇所は鋸が必要であった。

 1682高点から急降下し、ダラダラとした登りに入る。最後は雪のべったり付いた斜面を右に巻き込むように進み山頂に到着する。三角点の南側にお目当ての達筆標識がかかっていた。斜めになり木ねじの上部がはずれ下側の螺子だけで留まっている状態であった。ペンチマンの仕業か、はたまた自然のいたずらか。標識自体の穴が広がってしまったようで、上側の螺子は木に付いたままであった。止め穴周辺のペンキが割れてしまっているところを見ると、やはり人間の仕業か。修復には座金か何かが必要であろう。この他には長野エリアでよく目にするテプラの標識が北側に付いていた。


トランシーバーからは赤城の荒山を歩いて来た方の声が聞こえた。今日は向こうも雪であったようだ。天候が優れないのを判って出向いたのであるから、よほど山が好きなのであろう。この先願わくばこのまま茂来山まで縦走したいところであるが、単独マイカー登山の私にはそれは厳しい。まーそれよりなにより、今年の最後の最後でいぶし銀の達筆が拝め大満足。往路を戻る。自分のトレールがあるので往路に比べ、復路のほうが遥かに楽であった。


 林道には14時前に降り立つ。もう1座行けそうであるが、ここは欲張らず登山靴を脱いだ。林道は危険箇所に向かう手前に分岐があり、そこを辿ってみた。すると上手く危険箇所を巻くことが出来、元の林道に合流した。何度も言うようだが、村として各分基点に標識を設置したほうが外来者に対して優しいのではないだろうか。現在の状況だと迷う人が多々居るだろう。


 帰りは久しぶりに佐久の初谷温泉に寄ってみた。昔の鄙びた面影は一新され、綺麗な宿に変わっていた。でも変わりようにも変わらないのは湯であり、昔のままの湯を堪能。湯上りに源泉のサイダーをいただき、身も心もすっきりして帰路についた。

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