梵天 1476.5m  芋堀ドッケン 1464m  

2007.01.07(日)   


  晴れのち雪(終始暴風)  単独   登山口の積雪10センチ 山頂部40センチ   行動時間:7H12M


登山口〜芋堀
@中双里集会場6:08→(3M)→A登山口6:11→(96M)→B白井差峠7:47→(74M)→C芋堀ドッケン山頂9:01

芋堀〜梵天
C芋掘ドッケン9:16→(34M)→D大岩トラバース9:50→(32M)→B白井差峠再び10:22→(21M)→E峠から二つ目の大岩10:43→(33M)→F梵天11:16

梵天〜登山口
F梵天11:37→(41M)→B白井差峠三度12:18→(60M)→A登山口13:18→(2M)→G中双里地区集会場前13:20


syukaijyou.jpg taigan.jpg  tozanguchi.jpg tesuri.jpg 
@中双里地区(区)集会場の前にこのような標柱がある。ここをスタート。 橋を渡ると左上にこの標識。  A民家の横から登山道が始まる。ドン突きを左に行き、壁沿いに行く。  コンクリートの階段を上りあげた上部。右手の階段を行く。(帰りに撮影)
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B白井差峠。真っ直ぐ進むと芋掘ドッケン方面。梵天は左手前に鋭角に登る。 D芋掘方面唯一の面倒な箇所。尾根伝いにマーキングは付けられているが、左にトラバースの方が良いと思う。 C芋堀ドッケン山頂。中央やや右に三角点は埋まっていた。  道中2ヶ所で、このような見出標が木に取り込まれていた。取り付け当初はネジ止めだったのだろう。 
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D岩峰をトラバースする途中にあるワイヤー。  E白井差峠から梵天に向けて2つ目の大岩。左にこのように導いている。  F梵天山頂。 G車の前方に、朝の標柱が小さく見えている。

 2007年 珍名シリーズ第2弾

 家を2:30出発し秩父経由で旧大滝村に入る。“なんかタイヤがおかしいぞ”と思ったら、外気温計を見るとマイナス2度で、タイヤがグリップしてなかったのであった。よく見るとテカテカの路面で、気付くのが遅せーのであった。浜平地区を過ぎて右折し中津川方面に向かう。途中道路工事があり、捕まるとだいぶ待たされる信号になっていた。登山口とされる中双里バス停前に着いたが、駐車余地が見つからない。橋を渡り集落に入るも、突端に広見があるものの私有地のような感じがしたので再び本道まで戻った。少し中津川の方へ進むと右側に余地があったのだが、雪が乗り地面の状況が判らない。もしや畑だったらなどとも心配するのであった。結局、中双里の集会場前の路上駐車となった。4:45。


 集会場とバス停の間に民家が一軒あるのだが、夜間照明に照らされて、その民家の周辺で何かが動いていた。よく見ると狸であった。なにか餌にありつけているのか、しばらくウロチョロしていた。私はこんなのが大好きで見入ってしまうほうなのであった。


さて登山であるが、先ほどの斥候で中双里の集落の中に登山口を見つけたのだが、登山道は集落の民家と民家の間を通る道であった。その先も民家があると思われ、なにか泥棒と間違われては困るので、少し夜が白むまで待つ事にした。6:00中津川の時報はベートーベンの第九で、高らかに谷あいにこだましていた。夜明けまではまだ30分はある。時報を良い事に住民も起きただろうと準備をした。


6:08集会場前をヘッドランプを点けてスタート。路面の凍結を確かめるようにズリ足で進む。対岸に行くと「両神山登山口」と書かれた茶色い標識があった。登山口は、ここから30mほど先の右側である。6:11差し足忍び足で階段を登ってゆく。それこそ泥棒のように・・・。少し迷路状になった道で、すぐに鋭角に右側に道が上がっているが、それは無視し、壁に沿って下るように先に進むと、次に右に道が上がっている。左にお墓を見ながら上に上がると、左上方に階段があり、そこには足場用の手摺が付いていた。ここを上がる。すると竹薮の中に入る感じになるが、なんとなく踏み痕を辿る。既にこの辺りで雪は十分あり、暗くて不安な気持ちで足を出す。石垣を目の前にして一段上がると、そこに両神山を示す道標があった。この先も少し不安であるが、登山口から15分くらいを慎重に歩けば、その後は明瞭な道に変る。道は細かい九十九折の道で、なにか考え事をするには適当であった。無意識のうちに足を前に出せるような、そんな勾配の道である。大岩が途中にあり左(西)に道が付いている。風が強く、大げさでなく暴風の表記で正しいだろう。2000m級の稜線に居るような吹き付け方であった。


7:47白井差峠到着。両神において「白井差」の名前が残るのはもうここだけになった。旧村長の持ち家のある「白井差登山口」は両神とは無縁の場所となった。登山口廃止は賛否両論あるが、旧村長の気持ちも判らないではない。深夜に私のような者が車で乗りつけるのだから安眠は保てないだろう。余談はさておき先を急ぐ、1441ピークでは進路を間違い東進してしまい、途中で修正。この尾根は、一定間隔で赤い杭が打ってあるようであった。雪が乗り、その中に時折見え隠れしているのだが、夏道としてしっかりした道があるのかもしれない。この日はラッセルまたラッセルであった。1441から急下降すると、大岩が目の前にある。まともに上がったのだが、どうもトラバースしたほうが良いようであった。危険箇所はここだけで、後はなだらかな尾根を少々のアップダウンを繰り返しながら行く。そして9:01芋堀ドッケン到着。東側が少し開けていて遠くが見通せる。雲取山付近からは雪煙が上がっていて、向こうの風の強さも一見出来る。腰を下ろし、儀式とパンを頬張る。後は三角点があれば言う事はないのだが、一面の雪でどこにあるのか判らない。むやみやたらに踏んでみた。すると足の裏に感触があった。三角点を取り巻く石が見つかり、その中央から頭を赤く塗られた三角点が出てきた。これで全て満足、山頂を後にして白井差峠に戻る。9:16。


途中の岩峰のところは、北側をトラバースしてみた。すると途中に二本の木に縛られた残置ワイヤーがあった。ここは雑木林で伐採する木は無いようだが、何のためだろうか。トラバースしきった尾根には赤と黄色の絶縁テープがある。往路はこれを目印に左に行くのがいいのだろう。


10:22白井差峠再び。ここから両神方面は地図にも道があるから特に説明は要らないだろう。峠から少し登り上げ、下りこむ。雪があるとどんな登山道も変化してしまうのだが滑り台の様になっていた。最初に大岩があるのだが、ここは右(北)に巻く。ピンクのマーキングが誘導してくれている。しばらく行くともう一つ大岩がある。岩に赤ペンキで矢印がされ、今度は左(南)に行く、岩を抱くように巻き上げ稜線に上がり、あとは雪の下の道形を追って行けば問題なし。11:16梵天到着。この頃から辺りは雪になった。風も威力を増したようで隠れる所が無い。20mほど戻り吹き溜まりの影に隠れる。ここで小休止。


儀式も済ませ11:37下山。12:18白井差峠三度。2分ほど休憩し闊歩して下る。つま先の痛くならない傾斜と言えば伝わるだろうか。登山口には12:18到着。赤い橋を渡って車には13:20着。


帰りに大滝温泉に寄ってみた。予想外にもあまり広さは無かった。さらに長瀞のモンベルに寄り少々の買い物。家には17:20到着となった。


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