チョキ 1883.3m    

 2007.7.8(日)   


  曇り   同行者あり   コレイ坂より林道を使う      行動時間:1H29M


往路
@林道余地7:28→(2M)→A郡界境界線上入口7:30→(17M)→Bワイヤーピーク7:47→(26M)→Cチョキ山頂8:13

復路
Cチョキ8:23→(30M)→D林道に出る8:53→(4M)→E車到着8:57


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木賊峠分岐。ここから「池の平林道」に入る。 コレイ坂ゲート。北杜市と甲府市の境。左のダートに入る。普通車は、送電線鉄塔辺りに停めるのが良いだろう。 林道終点。中央やや右に土留めの黒いH鋼が見える。撮影側にUターン場所がある。 @スタート地点からチョキを望む。
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A郡界(市の境)尾根上の入口。シラカンバの木に赤テープが巻かれている。 踏み跡はこのような感じ。 Bワイヤー残置状況。木に巻いたのか、木が成長したのか。 だんだん空が明けてくる。
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直下。山頂部が円錐形を成しているのが良く判る。 C山頂。 C三角点 C瑞牆山遠望。靄とガスが邪魔をしている。
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オオヤマフスマ(ヒメタガソデソウ)が山頂に咲く。 C三角点の上に赤布が縛ってある。 D林道に出る。 D林道を挟んで南側にも踏み跡が続く。
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E駐車風景。カーブの所に1台分の余地がある。       

 
 
「グー」でもなし「パー」でもなし、「チョキ」である。山名の由来を知りたいところであるが、頭より体と、先に踏んでおく事にした。付近の情報は、甲州の藪山愛子さんから戴いていた。チョキから八幡山の間はシャクナゲが濃いが、チョキまでは問題になる箇所は無いようであった。

 

 4:30家を出る。川上村から信州峠を越えてクリスタルラインの本谷鎌瀬林道に入る。瑞牆山荘、金山山荘と右に見ながら南下し、リーゼンヒュッテ手前分岐から左折して観音峠大野山林道に入る。次に木賊峠も左折して池の平林道を行くと北杜市と甲府市の境にコレイ坂と呼ばれる辺りがある。ここには黄色いゲートがあり、一本北にダート林道が入っている。情報を貰う前はここから入山を決めていたが、この林道が四駆なら使えるらしいので入って行く事にした。

 

入ってすぐの右手のカラマツに赤い矢印が付けられていた。赤い印を目で追ってゆくと、郡界線(市の境)上にマーキングが点々と続いていた。コレイ坂から歩いた場合は尾根道と林道との2者の選択が出来る。途中に送電線鉄塔があるので、この林道は鉄塔の管理用道路かと思ったが、さらに先に進んでいる。いつしか北杜市から甲府市に入って行き止まりとなった。途中にはかなり掘れた場所があり、一般車はおそらく底突きするだろう。行き止まり手前には黒いH鋼で造られた土留めがある。南側への崩落を止めているのであるが、崩落が進み、かなり骨組みが露出している状況であった。先を少し見たのだが、踏み跡が金石沢に降りて行っていた。もしかしたら金石沢のルートと繋がっているのかも知れない。適当な駐車余地が無いので、500mほど戻り、カーブの余地に車を停めた。

 

木々の向こうに山頂部は見えている。おおよそ1時間ほどの登りとみた。先ほどの林道終点の方に足を進める7:28。左側を気にしていると赤い絶縁テープがシラカンバに巻いてある。ここがちょうど郡界線上となり、北にも南にも踏み跡が続いていた。ここを北に進む。踏み跡が有ると言っても、鹿道程度のもので、明瞭ではない(実際に無数に鹿道も入り乱れているところもある)。始めは平坦地だが、すぐに急峻な道に変わる。郡界の赤い標識と赤ペンキの二本線があり、それを拾うように進んで行く。最初の高みに上がると、そこにはワイヤーロープが沢山散乱していた。全く錆びていないものもあれば、数十メートルはあろうかという一塊もある。林業作業がされていたのだろうか。付近は雑木が多く、伐採されたような跡は無かった。

 

軽く下り再び登り一辺倒となる。下草が多く足元は濡れる。鹿が多いのだろうか、まるで等高線のように、山に対して水平にいくつもの踏み跡が付いている。歩きやすいのかと少し辿ってみたが、ほとんど高度を変えず水平に行くばかりであった。軌道修正し郡界線上に戻る。見上げると空の空間が多くなり山頂が近い事が判る。足元を見るとオオヤマフスマ(ヒメタガソデソウ)の可憐な白い花が目立つ。逆に他に咲いている花は無かった。

 

8:13山頂到着。本当に円錐形のピークらしく、山頂に立っても尖っている。どこから見てもスクンとしている山であるが、山頂に立っても最後の最後までスクンとしている山であった。三角点の上の木に赤いリボンが縛られ、「チョキ」と書いてあった。かなり薄れていたので、マジックでなぞっておいた。視界の方は、瑞牆山の独特の山稜が遠望できる。金峰山の方は樹林が邪魔してだめであった。八幡山側へも踏み跡は続いていた。蚋が多くあまり長居は出来なかった。ここまで歩き出しからほとんど展望は無い。明るい日ならいいだろうが、暗い日に歩く場合はなんとも寂しい歩きになるだろう。

 下りは、ワイヤーの残置ピークからの下降で、西側の尾根に乗らねばならないのだが、東側の方が自然に歩ける感じで伝って行きそうになる。まー間違えてもたいしたロスタイムにはならないのだが、降り過ぎると登り返さねばならない。現に間違えてしまった・・・。

 

8:57車に戻る。もう少し苦労する山かと思っていたが、林道を車で入った事により、かなり楽をさせてもらった。付近には1時間ほどで登れる山がゴロゴロしている。臨機応変に遊べるエリアである。

chizu1.jpg

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