二岐山  1544.3m    

 2007.8.5(日)   


  曇り   同行者あり   御鍋神社側より      行動時間:2H36M


@登山口8:44→(9M)→A八丁坂8:53→(8M)→Bあすなろ坂9:01→(20M)→Cブナ平9:21→(17M)→D男岳坂9:38→(23M)→E二岐山10:01〜19→(61M)→F登山口11:20


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林道の橋は架け替え工事中。橋脚を作っている最中。 橋からの道と林道の合流地点。 @登山口。 A八丁坂。
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Bあすなろ坂。 Cブナ平。付近は平坦地。 C登山道脇に大型車のタイヤがあった。 ブナ平を抜けて山頂を仰ぎ見る。
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途中の水の流れは油膜が張ったような状態に。鉄分か・・・。 D男岳坂。 山頂直下から小白森山を見る。 登山道は樹木に覆われてしまっている。
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E二岐山(男岳)山頂。立派な標識がある。 E三角点。 E山頂から北側を見下ろす。発電用の風車が並ぶ。 E山頂から東側。
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E標識の裏。今年の作らしい。
登山道脇にはガクアジサイが目立つ。 F登山口へ下山。 駐車風景。

  

 岩手の方まで北上しようか予定していたのだが、出張を含んだ週中のハードワークが影響して土曜日に動くことが出来なかった。台風5号が通過中でもあり、お盆休み山行に対してのインターバルと決め込んで、短時間で登れる所を選択した。


 この場所は、我が家からは微妙に遠い場所である。東北道を使って東から入るか、下道で西から回り込むかであるが、いずれの選択も250キロほどはある。国道122号を使い日光を経由して矢板に出た。ここで高速に乗ってしまえば良かったが、スケベ根性が出てちまちまと4号線を走る。しばらく我慢したが、結局業を煮やして那須から白河まで高速に乗った。こんなことなら国道50号を経由して佐野藤岡から高速に乗ってしまった方が良かったのであった。

 高速を出て県道37号線で二岐温泉を目指す。羽鳥湖の別荘地からは、林道で現地の登山口まで入ろうかと思っていたが、別荘地内の住人に道案内を聞くと、国道118号に出た方が良いと言う事で、その言葉に従い国道118号に出て現地を目指す。しばらく道なりに進み、
二俣のバス停を過ぎて柏屋旅館の先でなんと通行止めであった。なにか林道工事をしているらしく、人も通れぬように完全に封鎖していた。しょうがないので北から女岳経由でアプローチしようと北に車を進めると、途中に「二岐山登山口」と書かれた看板があり、矢印でその方向を示していた。その方向とは林道河内線の方向で、二岐山に対して背を向けた格好になった。道標の真偽のほどを疑ってしまうが、しっかりした道標であり信じてそれに従う。下河内バス停に通じる道をしばらく進むと、再び登山道を示す道標がある。だがここには「自動車進入禁止」の表示があり悩んでしまう。すぐ先に余地があり、そこには3台の駐車している車があった。こんな所から歩くのか。ここは河内山の直下であり、河内山を目指すとするならばここでいいのだが・・・。既に日も高く8時を回っていた。やや萎えた気持ちにもなり、だめもとで進入禁止に入ってみた。車は十分通れるのだが、地盤が緩く、さらには狭い。傾斜もきつくすれ違い箇所もない。おそらくこの辺りが理由で通行禁止なのだろう。出た先は立派な林道で、地形図を見て二俣側の右岸に続く道と判った。この道は良く踏まれた道であり轍も少なく快適であった。途中、右側に温泉地が見えるようになると、その先でブルーシートの目立つ場所があり、そこでは橋の架け替え工事をしていた。先ほどの粕屋旅館前の通行止めの原因はこれであった。車で通過しているから良いとして、まともに林道を伝って周回するとなると7キロほど余計に歩かねばならない。その中で、「自動車通行禁止」のショートカット道が生きて来るわけだろう。3.5キロほどのアルバイトに軽減される。いずれにせよ、工事中の現在は不便であることには間違いない。林道を詰めて行くと、御鍋神社の手前に広大な駐車場があった。場違いなほどに広く見えたのだが、神社の為か登山者の為か。この先で左に御鍋神社の鳥居を見て、登山口に到着した。登山口の先で林道が膨らんでいたので、その余地に車を停めた。


 8:44登山口から入山。一見荒れた道のように見えたが、等高線が詰まっている割には歩き易い。等間隔に赤布も付けてあり迷う部分もない。付近はブナとヒバの大木が目立つ。その為か、途中に「あすなろ坂」などと名付けられた通過点もあった。ヒバ=アスナロである。雨上がりのせいか足元にアカガエルやヒキガエルが目立つ。傾斜が緩むとブナ平で、ここの登山道脇にはトラックのタイヤが放置されていた。どうするとここにタイヤが持ち上げられるのか。いろいろ方法を考えたが判らなかった。


 しばし水平動を行くのだが、足元が泥濘の様相になってきた。刈り払いも近年は無いようで、両手で分けつつ進んで行く。茶褐色の水の流れを跨ぎ、その先からさらに泥濘度が増す。登山道も前が見えないほどに左右から覆われている場所もある。この登山道であるが、どうも地形図の破線とは全く違う場所を辿っているようであった。地形図を見てかなりの急峻を覚悟していたのだが、上手に道が切られ、疲れる部分は無いのであった。


 10:01二岐山(男岳)到着。ちょうど3人のパーティーが出発するところであった。歩いてきた登路には足跡が無かったので、御仁らは北から上がってきたのだろう。女岳も気になったが、同行者も居るのでここを最終到達点とした。少し北にずれると、北側の眼下に風力発電の風車が何機も見えた。展望はこのくらいで、辺りは靄っていて写真には不向きであった。小白森山も肉眼では見えるのだが、カメラのレンズを通すと・・・。持ち上げたみたらし団子をほうばりしばし休憩。ハエやアブにブユ、さらにアキアカネや蝶類も居て、羽音もそうであるが視覚的にも賑やかな山頂であった。


 下山。車を登山口まで入れた都合もあり、女岳側の下山路の選択は無く往路を戻る。ブナ平まではウグイスの囀り、ここから下の樹林帯の中は夏らしいヒグラシの音を聞きながら下って行く。ポツリポツリと雨が当たるが、自然のシャワーと思えるくらいで気持ちがいい。

 
11:20登山口に降り立つ。帰りは林道途中の御鍋神社に寄り道をする。林道脇に木の鳥居が見え、すぐそばに社があるのかと思ったのだが、思いのほか下って行く。降り付くとそこは川のほとりで、小さな社には不釣合いなほどの大きな鍋が掲げられていた。狛犬のように社を守るようなサワラの大木が2本生え、このサワラは「日本の巨木」に選ばれているようであった。
仕上げは、大丸あすなろ荘に寄り沈没となった。帰りはのんびりと田島経由で山王峠を越えて今市へ戻った。

 
 家には19:00到着。

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