入山 1626.2m 御鷹山 1623m
2007.11.10(土)
雨 単独 保福寺峠より 行動時間:4H54M
@保福寺峠8:02→(10M)→A1449高点8:12→(30M)→B二ッ石峰手前分岐8:42→(14M)→C林道に出る8:56→(7M)→D林道分岐(入山取付き)9:03→(39M)→E入山9:42〜45→(13M)→・ルートミス9:58→(13M)→F入山東分岐10:11→(37M)→G御鷹山10:48〜52→(37M)→H入山東分岐帰り11:29→(26M)→I林道分岐帰り11:55→(7M)→J林道から登山道に入る所12:02→(23M)→K二ッ石峰東分岐12:25→(25M)→L1449高点帰り12:50→(6M )→M保福寺峠12:56
@保福寺峠より入山。冷たい雨の中出発。 | A1449ピーク。有刺鉄線の切れた間を通過。 | 途中の大岩。前回は上に鹿が乗っていた。 | B二ッ石峰東側分岐道標。 |
C登山道側から林道側にある道標を見た絵。注意していないと見過ごしてしまう。 | 林道の様子。状態はいい。 | D入山の取付き箇所は真正面。この左右に林道は分岐している。 | D左の絵の40度ほど西側にずれた絵。 |
D取付きの道標。数分、草を分けて進む。 | 気持ちよい水平道もある。 | E入山山頂。東から西を見る。 | E入山の標識。ミッキーマウス形状である。 |
E入山三角点。 | E入山。西から東側。 | F入山の東にある分岐。少し御鷹山側に入り込んだ場所に立っている。 | G御鷹山の祠。東から西側。奥の方が最高点。 |
G西から東側の様子。 | G御鷹山最高点。 | 途中の大木。3mほどで朽ちて折れている。 | びっしりとキノコが生えていた。 |
御鷹山〜入山のたおやかな稜線。 | H入山東側分岐帰り。正面は山頂側。 | I林道に出る。正面が二ッ石峰側に続く林道。 | J林道から登山道に入る部分。北から来た場合は判り易い。 |
K二ッ石峰東側分岐。帰りも二ッ石峰は端折る。 | L1449高点の峠側。 | M保福寺峠に降り立つ。右に見えるのが馬頭観音の石碑。 | 保福寺峠北側の林道入口。 |
週中からの3日間の出張を終え週末を迎える。ほとんど疲れを抱えたままの休日突入であった。しかも雨。気力も薄く、あまり高度を上げると霙だし、ほどほどの高さで遊べる所と保福寺峠付近を企画してみた。付近には低山が散在し、状況によっては臨機応変に場所を選べるのも、このエリアを選んだ一因にもなっている。二ッ石峰は既に踏んでいるので、その先の2座が今回の目的地となる。
5:30に家を出て保福寺峠には7:50に到着した。当初は峠より上田側に下った場所からの林道が使えれば辿ろうかと思ったのだが、しっかりチェーンと南京錠が掛けられていた。注意書きには、今年に地主が変わった旨の文言が書かれていた。そんなこんなで林道は諦め峠まで上がった。天気が最悪なので当然のように訪れる人は居ない。場所を選ばず、登山口前に駐車し準備をする。
8:02ガスが垂れ込め雨の降る中、馬頭観音の大きな石碑を左に見ながら急登を上がって行く。こんなに急だったかと思い返すように足を上げて行き最初の1449高点に到達する。ここは山頂手前に有刺鉄線で柵がされ、そこに入り込むようなルートとなる。有刺鉄線が張り巡らされ、進める方向は西しかなく自ずとその方向へ進んで行く。緩やかに高度を落としてゆくと、今度は左側に有刺鉄線を見ながら行くルートとなる。この辺りはたおやかな広い尾根である。しばらく行くと稜線の道と西側10mほど下にもう一つ道が切られている。そして2本の道は1480m付近で合流していた。登りになりルート上に大岩があるのだが、前回はここに鹿が上がっていたので印象深い場所である。二ッ石峰を手前にして、登山道はススキなどの草原の中に付けられている。東側を見ると下草の無い雑木林が有るのだが、作道はそちらの方が良いのではないかと思ってしまう。
8:42二ッ石峰手前の分岐。二ッ石峰は今回は端折る事にして先へ進む。稜線を左に見ながらトラバース道を行く。葉が落ちたこの時期でもやや不明瞭な所も出てくるが、おおよそ尾根に沿うように進めば間違うことは無い。1476高点に向けて下ってゆくのだが、この日はかなり滑りやすい状態になっていた。左側(西)に針葉樹、右側(東)に広葉樹があり、丁度狭間を行くようなルートであった。しばらく針葉樹側が暗いのだが、少し明るくなったかと思って見てみると林道が入っていた。自ずと左側が気になり見ながら進むと、登山道と4mほど離れた林道側に道標が立っていた。ルートは林道歩きになるようで伝ってゆく。もし道標に気がつかずに真っ直ぐす進んだ場合は1476高点に登り上げるのか、この辺は未確認。林道はあまり通行がされないようであるが、オフロードバイクのトレースは確認出来た。しばらく林道を進むと広みに行き着き、地形図に記される1502.8三角点に向かう道が左に下りていた。こちらは至極しっかりした広い道であった。逆に往路に辿ろうと思っていた東側の林道は、林道と言える幅は有るのだが、草が繁茂し踏み跡が降りて行っている程度であった。林道とは別に1475高点に向けて道が有るのかと見てみたが、こちらはよく判らなかった。
さてここから北に向け尾根に入る。入口には立派な道標が有るのだが、ここからの踏み跡はかなり薄い。2分ほど我慢すると次第に明瞭になり不安要素は無くなる。気持ちよい水平道もあり、明瞭と不明瞭がやや両極端にも感じた。かなり気温が低下しており、温度計は8度を指していた。汗をかかぬように歩くのがいいのか、かくように歩くのがいいのか微妙な判断でもあった。大粒の雨が降り続き、かなり体温を奪われていることには間違いが無かった。やや痩せ尾根状の閉所的な場所を通過し、再び急峻な登りとなる。足元には通し番号の書かれた黄色い杭がちらほらと現れてくる。その杭の上部は獣に齧られた痕が残る。
9:42入山到着。愛らしいミッキーマウス形状の標識が入山を記していた。この標識は他の山頂でも見ているのだが、すぐには思い出せず・・・。寒くて留まっている事が出来ずに歩き出す。情けないが地図をよく見ていなかったので、西に向けてそのまま進んでしまった。もう少しで林道という手前で、間違えに気がつき入山まで戻る。御鷹山への尾根は少し東に戻った位置から派生しており、そこには道標が立っているのだが、入山へ向かう登山道から少し離れた場所にあり、気にしていないと目に入らない場所に立っていた。この入山と御鷹山間は非常に歩き易いルートであった。たおやかな稜線歩きでハイキングかピクニックと言う言葉が似合うような気持ち良さであった。御鷹山にもうすぐと言う所に大きな倒木があり、そこからは立派なキノコが沢山生えていた。キノコに関しては疎いので全く手が出せない。目の前の全てが食べられるかもしれないと思うと残念でならないが、生きる事において何事も知らないより知っている方が得と言う事であろう。
御鷹山山頂は、東西に長細く。東側の少し低い場所に祠があった。最高点やその付近にも山名を示す道標は無く、先ほどのミッキーマウスの標識が欲しい所であった。ただ祠があるので、山頂を示すものとしては十分かもしれない。今日はここが最終目的地。この先もだんだんと道の状態も良くなるのだろう。進んでみたいが戻る為の足の確保が出来ていない。やはりここまでである。
往路を戻る。先ほどのキノコの場所はやはり気になる。手に取ってみたり匂いをかいでみたり。でもそんなことで食べられるかどうかなどは判らない。興味を持ち、こういう一つ一つが勉学意識に繋がるのかもしれない。往路を南進し入山の分岐を経て林道まで出る。1475高点の西側を巻く林道を伝い、登山道に入る道標の所まで来る。ここでこの林道は何処まで伸びているのか気になり、二ッ石峰に直登するルートは通らず、そのまま林道をつめてみた。するとしばらく高度を上げて行き、二ッ石峰山の北のピークを巻き込むように進むと、尾根を乗り越えたところで林道は止まっていた。しかしその先にも踏み跡は伸びており、終点部から水平とやや下側に2本の道が確認出来た。下って行ってはリスクがあるので水平道を選ぶと、これはしっかりした踏み跡でしばらく続き、途中にはビニール袋を縛ったマーキングも見られた。付近は針葉樹の中低木があるので、その作業用のものなのかもしれない。しばらく伝ったが、二ッ石峰直下の北側で自然消滅し、適当に稜線に這い上がる。南から来た場合は、今歩いた道に乗るのはかなり難しいかもしれない。北からだと容易に判る。
帰路も二ッ石峰は登頂せずに端折る。ここらへんの気持ちは天気の悪さがそうさせているのかもしれない。もうひとつは、いつもながらこの時間帯になると次に向かう風呂の事で頭がいっぱいなのであった。ちらほらと見られるイノシシの土坑の跡、シカの警戒音。残すは熊なのだが、糞やら爪痕は見られず気配はしなかった。余談になるが下山後の風呂で聞いた話では、付近のイノシシのほとんどが豚との混血のイノブタらしい。イノシシとイノブタの繁殖率は違うらしく、イノシシが一度に数頭しか産まないのに対し、イノブタは十数頭生むようである。よってイノブタが居る所は鼠算的に増えてしまっているようである。この青木村のこのエリアがそうだと言う。もうすぐ猟期に入る。登山するにも注意したい部分である。
1449高点まで登り上げればあとは下るだけ。滑りやすい急坂をエッジを効かせながら降りてゆく。そしてガスの中から馬頭観音の石碑が現れ、本日の山行を終える。少し小言を申せば青木村の道標の設置場所が微妙であると感じている。おそらくであるが、北から南進しながら設置したのであろう。南側から北進した場合、数箇所において道標が見えにくい場所にあるようである。まー設置者の気持ちを判らない私のエゴイズム的考察かもしれないが・・・。
帰りは、沓掛温泉に浸かり帰路につく。