霧訪山  1305.4m     
   
 2007.4.8(日)   


  晴れ  同行者あり     行動時間:1H40M


往路 
@登山口8:29→(16M)→A御嶽山石碑8:45→(6M)→Bかっとり城跡8:51→(5M)→C避難小屋8:56→(24M)→D山頂9:20

復路
D霧訪山9:39→(15M)→・避難小屋9:54→(15M)→E登山口10:09


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矢彦神社の脇を入る。やや狭い道を道標に従い進む。 この碑の裏手に駐車場がある。 登山口から北小野集落方面。 @登山口。
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茸山の看板が目立つ。 A御嶽山の碑。 Bかっとり城址。 C避難小屋。小屋の中は土間。
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山頂直下 D山頂。 D二等点 D大芝山方面への道標。後には奥穂や槍が見えている。
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D山頂から西側の尾根。道が下りている。 D登ってきた尾根側。 D鉢盛山遠望。 E登山口下山。一台のみの駐車スペースがある。

   

 家を6:00出発。和田峠(600円)経由で茅野に出る。そして塩尻周りで現地入りとなった。国道153号線に入り、小野地区で注意しながら登山口への入り口を探すと、矢彦神社の脇に登山口を示す白い道標があった。それに従い集落の中に入ると、両小野中を北に巻くような道標があり、右折、左折、左折と進み学校の裏側に出る。行くべき方向は判っているのだが、肝心のこれまで続いてきた道標が目に入らなくなった。間違って道なりに進み辰野町の境まで行ってしまった。戻りながら確認すると、登山口を示す道標は、これまでの進行方向道上でなく曲がるべき道側に立てられていた。畑の中の道を真っ直ぐ進むと上水道施設があり、その横に大きな記念碑が立てられている。それらを右に巻くように進むと奥の方に駐車スペースが10台ほどある。一度ここに入ったが、登山口付近に居た1台のワゴンが下りて来た。“上にも停められるのか”と行ってみると登山口脇に1台分のスペースがあった。そこに突っ込ませてもらう。

 

 8:29歩き出す。最初は巡視路のような黒いプラスチックの階段状の所を行く。これらの施しは巡視路以外で見たことは無く、この道は巡視路を兼ねた登山道のようである。付近はアカマツの樹林帯で、マツタケが沢山採れるのか止山の注意書きが多く見られる。途中に「御嶽山」と書かれた石碑があり、解説文には道が合わさっているとの趣旨がかかれて居たのだが、確かに尾根が合わさっているが、登行している道の他は、それらしい登山道は判らなかった。この登山道、前夜の雨の後ではあるが、とても歩きやすい道であった。

 

 8:50目の前に送電線の鉄塔が現れた。ここに「かっとり城」があったらしいが、かっとり城自体の謂れが判らないので、あった事のみの確認となった。鉄塔の所から赤松の中を南側に下りて行く道も付いていたが、地主のみが使う道らしい。この先は、軽く下りなだらかに登ってゆくと、青いトタン葺きの避難小屋が現れた。中を覗くと骨組みには耐久性のある雑木が使用されていた。内部スペースは2畳ほどであった。付近のアカマツ林は、下草が刈られ手入れが良くされている。マツタケは、手入れをしてやらないと生えてこない事から、ここはマツタケ山であることは間違いないし、収穫量もそれなりにあるところなのだろう。注意書き看板の多さに、登山者としては煩わしい感じがするが、1個あたりの単価が高いから、地主も真剣にならざる終えないのだろう。おそらく登山道も地主から借り受けている道なのだろう。モラルを守って利用したいものである。

 

 この先は坦々の登るのみ。時折掛けられている樹木説明に目をやりながら駆け上がる。通常植物はカタカナ表記が慣例であるが、ここは漢字表記で、始めてみる漢字表記などもあり、フムフムと勉強になるのであった。

 

 9:20霧訪山山頂。話に聞いていた通りに360度の展望がある。白い槍ヶ岳や奥穂なども見えている。南アルプス、八ヶ岳なども素晴らしい。ただ、前夜は雨であったので、クッキリとは行かないがまずまずの展望であった。眼下の北東側に大芝山があるのだが、山頂にある道標には大芝山を示す道標もあり、尾根伝いに行けるようなのであった。山頂にアプローチする道は全部で3つ確認できた。登ってきた大出からの道、大芝山側の尾根道、最後に西側からの尾根道。3方供に立派な道標が立っていた。二等三角点の横に方位盤があり、そこで山座同定が出来る。これほどに見渡せると同定も楽しいものである。“あそこも登った ここも登った”と自己満足に浸れるのであった。オキナクザは、残念ながらまだ少し早かった。花期で無い時に踏まれる事が多いのだろう。それらを守るようにロープで柵が作られていた。

 9:39下山。下り出すと続々と登ってくる人とすれ違った。ここの登山者はスタートが遅いのか。まー1時間ほどで登れてしまうのだから、朝を急ぐ山ではないのは確かである。

 
10:09登山口到着。駐車場を見ると7台ほど停まっていた。皆、展望を求めて気軽に訪れるのであろう。こんな展望の良い山の名前が霧訪山とは因果なものである。もしかすると年間を通じて展望の良い時が少ないのだろうか。そう思うと、今回の山頂での展望が、より一層良いものに感じてくるものであった。

 

 帰りは辰野経由で有賀峠を越えて諏訪湖に降り立った。予定していた蓼科の乙女滝温泉に行ってみるが、経営者が変わったらしく閉館していた。やむなく近くの「石遊の湯」に行くが、これがなかなか良かった。たまたま地元の長老が居て話が聞けたのだが、風呂施設の上部には、戦時中に捕虜施設があったらしい。昔は茅野からここまで歩くしかなく、捕虜の食糧供給も儘ならなかったようである。腹を空かせた捕虜に対しては、定期的に落下傘により食料を投下していたそうな。こんな話を聞くと、つくづく平和のありがたさを感じるものである。

 

 家には、16:00到着。

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