小富士  1970m    

 2007.11.24(土)   


   晴れ    同行者あり     須走5合目より     行動時間:36M


@須走5合目13:12→(2M)→A登山口13:14→(11M)→B小富士13:25〜36→(12M)→・駐車場13:48


5.jpg  subashiriguchi.jpg  tozandou.jpg  kerun.jpg 
@須走5合目の売店前駐車スペースから。 A登山口。 A石畳から右に逸れてトラバース道を行く。 小富士手前のケルン。
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ケルンから小富士を見下ろす。 B小富士の祠。 B小富士から富士を見上げる。 B小富士から北富士演習場と山中湖。

   

前日の金曜日、須走5合目から無線運用をしている方が居られた。一瞬耳を疑ったのだが、その御仁の上空からの気持ち良さそうな会話に、事実であることが判る。下界は晩秋であるが富士はもう初冬。この時期には車道は封鎖してしまうものと思っていたが、現地は降雪により臨機応変に対応しているようであった。こうなると行かない手は無い。小富士の登り残しをいつ踏もうかと気にしていたのだが、こんなチャンスはめったにない。ハイシーズンの喧騒の中での訪問も嫌な部分であったので、このオフシーズンの静かなうちに踏めるのもありがたい。


 午前中の山行を終え、同行のO氏の車と共に富士パノラマラインから富士あざみラインに入ってゆく。この時はまだ半信半疑で、どこかでゲートがされているものと思っていた。自衛隊車両の往来も多く、やや背筋を伸ばしてハンドルを握る。するとレジャーカーが下ってきた。1台、また1台。やはり通行可能は間違いない事が判る。途中でO氏の車をデポするのだが、周囲は自衛隊の敷地のようで、通過する自衛隊車両からゆっくりじっくりと見られていたようであった。

 富士あざみラインは道幅があり一見なだらかな道なのだが、それなりの斜度があり前後の各車両は齷齪しながら登っているのが判る。そんな中の我が軽油車はトルクフルな走りでガンガン上がって行く。旧馬返からしばらく進むと、一部路面凍結している場所がある。路肩には雪が残り、圧雪と融雪によりアイスバーンが出来ていた。ここはソロリソロリと上がって行く。外気温を見ると9度。標高1900m付近で9度であるから、この時期にしては暖か過ぎる。


 須走5合目駐車場に着くと、各駐車場に総勢20台ほどのレジャーカーが停まっていた。各々大パノラマを楽しんでいるふうであった。付近のある建造物のほとんどは冬支度がしてあり、窓やドアの部分には雪対策のコンパネ板が打ち付けられていた。登山口に一番近い駐車場に停め、そこから歩き出す。一軒だけまだ営業している売店があり、ガラスに着いた内側の湿気が、内部の暖かさを視覚で伝えていた。須走口登山道の右手から小富士に向けたトラバース道を行く。よく踏まれた道で、木の根の張り出している部分も多く、足を引っ掛けないように進んで行く。意外やここを訪れる人は多く、カップルや子供の姿も見られた。


 歩き出しから13分。目の前に大きなケルンが現れた。ここが山頂かと思ったが、標高点をとっている場所はその先の祠のある高みであった。こちらには立派な標識もあり、祠の廻りでは外国人を交えた若者集団が賑やかに談笑をしていた。金色の北富士演習場の先に、半月状の山中湖が見える。これこぞ“絶景かな”である。振り向くと雪を纏った富士が見下ろしていた。ここは遮る物が何も無く、悪天時は悲惨だろうが、好天であれば文句なしの展望台なのであった。


 往路を戻ると、登山口のところで若いカップルが、行こうか行くまいか迷っていた。ここは背中を押すように「ぜひ行ってきて下さい。行って後悔しませんから」と声を掛け後押しをする。こんなに簡単に登れていいものかと思う反面、こんなに楽に大展望を楽しめるのだから、ここに来ないのは勿体無いようにも思う。


 駐車場に戻り、全ての予定を終えた。車デポ地点でO氏と別れる。御仁はこれから湘南の低山を登りに行く。飽くなき登山姿勢に感服であった。ちなみにO
氏の登頂座数は2700座(同じ山は無カウント)になる。化け物である。帰路は山中湖から河口湖まで抜けるのに2時間を要してしまった。富士急ハイランドで女子スケート選手が婚礼を行っていたせいではないのだろうが、天候の良さが、観光地に人を向けたのであろう。

 
 家には19時到着。

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