小鉢盛山  2373.8m     
   
2007.2.10(土)   


  晴れ   単独   スキー   行動時間:4H24M(野麦峠スキー場利用)



往路
@スカイライナー麓駅8:30→(13M)→Aスカイラビット8:43〜50→(7M)→Bスキー場最上部8:57→(113M)→C小鉢盛山10:50

復路
C小鉢盛山11:27→(75M)→Dゲレンデ(チャンピオン2コース)に出る12:42→(12M)→E出発地点12:54



start.jpg  skyrabbit.jpg  saijyoubu.jpg  one1.jpg 
@野麦峠スキー場 Aスカイラビットのベンチ収納庫。集成材と鉄骨構造。 Bスキー場最上部。絵の中の標識の方へ滑り降りる。 尾根の様子。小さな雪庇が出来ている。(帰りに撮影)  
one2.jpg  hyoushiki.jpg  mlq.jpg  sancyoukarahachimori.jpg 
波打つ尾根。こんなところが多々ある。(帰りに撮影) C小鉢盛山。台形の標識は判読不能。 CMLQの山名表示。雪面から2100mmほどの高さ。 C鉢盛山方向を望む。鉢盛山は見えていない
sancyou.jpg  sancyouminami.jpg  syamen.jpg  gerendenideru.jpg 
C今日はオフリミッツのデビュー。 C小鉢盛山の南側  滑り降りてきた斜面。 Dチャンピオン2コースのゲレンデに出る。
gerendegekai.jpg  shitakara1.jpg  shitakara2.jpg tuchi.jpg
ゲレンデ途中から野麦峠側遠望。 E晴れてきたゲレンデ。薄っすら白い稜線を歩いてきた。 E小鉢盛山のピークは見えているのか? おまけ:雪不足のスキー場。こんなに土が出ている。


 野麦峠スキー場の存続問題が聞かれるようになってきた。ここに限らず、雪不足やスキー場の乱立により閉鎖に追い込まれるスキー場も増えてきた。場所が違うが、知らぬ間に湯沢の三国スキー場も閉じてしまった。時代に流れか・・・。でも、確実に閉じているスキー場があるのは事実。今年の雪不足は追い討ちになるかもしれないし、もっとも話がガセネタなのかもしれないが、早めに利用しようと小鉢盛山を狙ってきた。スキー場が無くなれば、ホイソレと踏めなくなる山である。


 今回もスキー場の開場時間があるので、3:20のんびりと出発となった。久しぶりに三才山トンネルに潜り松本に出る。気温は5度。立春を迎えたとはいえ温か過ぎる。158号線が入山トンネル内で分岐し、26号線に入るのだが、梓川沿いのこのトンネル内にランニングをしている人が居た。時間を見ると5時50分。ライトも点けず暗い中を黙々と走っていた。恐るべし。


 6:10野麦峠スキー場到着。ここの駐車場は階段状に5エリア作られており、各々入ってみたが、一番リフトに近いと思われた3番の駐車スペースに突っ込んだ。既に停まっている車のナンバーを見るとほとんどが東海と関西のものであった。リフト始動は8:30、2時間の睡眠は約束できた。だがひっきりなしに車が入ってきて、安眠とは程遠いものであった。


 8:10アナウンスがあり8時20分にリフトを動かすと言う。駐車中の車がいっせいに慌しくなる。リフトは動くのだが、肝心な上まで行く2本目のリフトはタイムラグがあるようで、事前に電話で確認したら通常は9時だと言った。いくら10分前倒ししたからといって上が動かないのならあまりありがたくない。高度を上げれば気温が下がるから、しばし待機であった。駐車場のスキーヤーが全て捌けた頃にのんびりとリフトに向かう。上までの回数券の合計金額は1500円。


 8:30リフトに乗る。上に行くとスカイラビット(高速ペアリフト)はイスを取り付けている所だった。ここは毎日こんな作業をしているのか?シーズンに入るときに取り付けて、シーズンが終わり取り外すのではないのか。でも目の前の作業は間違いなくイスを取り付けている。まー何か理由があるのだろう。リフトのところにはスノーシューを履いた登山者が居た。今日の登山者は私とこの御仁の二人らしい。御仁は20分の始発に乗って、したたか待っているようであった。そしてリフトは8:50始動し客を運び出した。斜面には地形図に載っている廃リフトが点在する。地理院の改定が追いつかず、ここの新規のリフトは地形図に載っていないのであった。現在はなんと2123ピークまで持ち上げてしまっている。山行計画の段階で、地形図を見ながら最終リフトからどの斜面を上がろうかなどと思っていたのだが、歩き出しは下りからであった。

 エキスパートコースを少し下るとゲレンデは左に大きくターンしており、ここから右へ尾根を行く。しばらくは下りで、波打つ尾根を崩すように滑り降りる。途中ブルーシートで覆われた何かがあった。かなり大きなものであったが、滑りに任せて確認せず通過。降りきった鞍部でシールを付ける。すると先ほどの御仁が闊歩してきた。かなり足の回転は早く歩き慣れている感じであった。話を聞くと鉢盛山まで行くと言う。“私はその半分の予定です”と言うと少し寂しそうであった。御仁は前週もここを歩き鉢盛山を狙ったようで、当日は届かなかった様子。今日はリベンジのようであった。


 尾根は細かい波打つ雪の堆積が連続していた。登り一辺倒でなく、軽いアップダウンも多い。雪は前日の積雪が50mm〜100mmほど、その下層は硬く締まっていて、なだらかな所は歩きやすく、急峻になると上層が滑りやすかった。歩きながら下りの滑走コースを考えながら地形を見て行く。時折、絶縁テープと赤い布のマーキングが眼に入る。かなり大まかに付けてある。でも一本尾根だからその適当さはちょうどいい。2322高点辺りは尾根上に密生した植生があり、かき分けるような所もあった。


 当初、3時間くらいを思っていたのだが、ほぼ2時間で山頂到着。特に難しい箇所はない。ガスったらどうかとも思うが、東側の雪庇を見ながら尾根を行けば間違うような所は無いように見えた。山頂の木には4年前に設置された標識(山名は判読不能)とMLQの山名表示があった。MLQの絶縁テープはなんと私がやっと手が届く高さである。MLQがあえてそんな高い所には付けないだろうから、積雪量の差は300mm〜500mm程あると思われる。なんとか手を伸ばし落書きをする。そして儀式をし、パンを食べながらお湯を飲んでいると、スノーシューの御仁が登ってきた。タイム差は20分。スキーとカンジキの走破性の差だろう。やはり道具は道具である。しばし雑談をしてお互いに背を向けた。


 下りはシールを付けたまましばらく降りた。そして2322高点で外したのだが、2162高点辺りでは樹林の間隔も狭く急過ぎて滑りにならなかった。次にある2101高点には登らずに西側の谷に下りた。西に降りるというより南に進む感じでトラバースをした。斜面が緩みだした辺りで西に滑り降りる。パウダーの上をフワッと滑る感じで快適そのもの。そして登り返しも無くチャンピオン2コースの途中に出た。斜面を見た感じと滑った感じでは、もう少し早くに小鉢盛山側から西に下降しても良いと思う。今回は安全策をとり、なるべく2123高点に近づいたのであった。あとはゲレンデを下るのみ。12:54下山完了。


 帰りはすぐ下にある渋沢温泉に入った。何件か宿がある中で「ウッディ もっく」が最初に目に入り、そこに飛び込む。この施設の外観は簡素で、一見営業していないのか?などと思えたが、中に入ると、なかなか充実した室内であった。風呂はやや狭くカランの数も少ない。湯はアルカリ泉質で、スベスベ感があった。

 風呂をを出た後、野麦峠の方へ行ってみた。この雪の無い状況でどこまで除雪がされているのか見たかったのであった。結局、清水牧場の分岐まで(牧場へは行ける)で、道にこんもりと雪を積み上げて道路をブロックしてあった。さらにもう一つの下見で、158号沿いにある、道の駅風穴の里からの林道に入ってみた。だが、ここは大型の四駆では車重がありすぎて、走行不可能であった。軽四で出直しである。この林道が使えれば、上の稜線へは早いと見ている。


 三才山トンネルを経て鹿教湯に出て、蕎麦屋の奈賀井に寄る。何度食べてもここの蕎麦は美味い。そして早い。注文から3分とかからず出て来るのであった。
客が私一人だったので、のんびりと店主と会話を楽しむ。そして、やんわりと出発。途中の渋滞も無く 家には17:50到着。


chizu.jpg

 :往路
 :復路
 :現在のリフト

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