前山(妙高)  1932m     
   
2007.3.24(土)   


  曇り時々晴れ  単独   スキー   行動時間:3H08M


往路 
@赤倉観光ホテルスキー場8:05→(25M)→Aホテル第5リフト下8:28〜35→(5M)→Bホテル第5リフト頂上8:40→(54M)→C前山9:34

復路
C前山10:15→(34M)→D谷横断10:49→(12M)→Eゲレンデに出る11:01→(7M)→F駐車場11:08


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@燃焼系カップラーメンを食べて出発。 ゴンドラ内から前山。 Aホテル第5リフト駅。 B第5リフトを降りると「コース以外立入り禁止」の警告がある。
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Bリフトを降りたら右に進み、尾根に取り付く。 最初の斜面の様子。 途中から振り返る。 頂上直下。残り40m。
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C前山。後ろは妙高山。 C神奈山側 C赤倉山側 C野尻湖方面。
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C今日の板。フリーライド オフ リミッツ。 C南地獄ズーム。 C滝沢尾根側。  滝沢尾根途中から振り返る。
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ブナ林の中を滑降 気持ちいいバーンだか、今日は雪が重い。  谷への下降点付近にあったリボン。「GDM」と書いてある。 D谷へ20mほど下る。登り返しは写真のところで2mほど。その先にも少々。
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左岸に移ったら、しばらくトラバース道が続く。 スキー場のリフト駅の裏に出る。 Eゲレンデ手前赤い屋根の所がゲレンデ。 F駐車場から妙高を見上げる。


 息子とスキーのはずが、当人は前日「パルコール嬬恋」に出向いて先に楽しんできたようで、深夜にキャンセル宣言をされた。こうなると困るのだが、スキーのついでの計画は、同行者が居て初めて時間が有意義になるのだが、単体だとどうにも計画が短過ぎるのであった。日が変るまでに数時間もなく、結局予定通り前山を目指す事とした。


 リフトの時間があるので、計算に入れて6:10に家を出る。上信越道に乗り、妙高インターを目指す。流れのほとんどはキャリアを積んだ車で、どこのスキー場に向かうのか判らぬが、皆結構にアクセルを踏み込んでいた。走行車線の流れでさえ時速130キロほどであった。追い越し車線は当然もっと早く、140〜150ほどであった。赤信号皆で渡れば・・・。波に乗ったかどうかは内緒である。


 妙高インターを降りて池の平スキー場に突き上げ、右にずれて赤倉観光ホテルスキー場に到着7:45。広い駐車場には、まばらに車が止まっていた。既にオフシーズンなのか、車の少なさに驚いた。今日はスポーツヌードルなるものを起動食に用意した。出掛けにテルモスに熱湯を入れてきたので、それをカップに注ぎ込む。地図を見ながら5分ほど待つ。そして食すが、湯温が低いのかアルデンテ風になってしまった。特にこれといった特徴は無いのだが、少々の酸味を感じた。視覚的には、どこに潜んでいたのかラー油が浮いていた。かやくとして入れていないのに不思議であった。丁度ラーメンを食べ終えたくらいにリフト(ゴンドラ)が動き出した8:00。


 券売所で1400円を払い、ゴンドラと最上部までのリフト券を買う。ゴンドラは結構に長く20分ほど乗っていたような気がした。ゴンドラを降り第5リフト前行くと、座席を着けているところで、その間にシールを張ってしまう事にした。待つこと7分〜8分。やっと動き出した。上に降り立つと目の前に「コース外立入り禁止」の文字がある。ここは暗黙の了解なのだろう。特に注意される事なく尾根に取り付く。でも、なにか後ろめたく、リフトから一刻も早く離れようとしている自分が居た。


 なだらかな尾根がしばらく続く。ヒールサポートは2番目にして、先人の付けてくれたトレールに従う。水曜日にT氏もここを辿ったようである。良く見るとテールの丸い140cmほどの板の跡もある。おそらくはT氏の同行者のものだろう。ブナの林立する中をガツガツと登って行く。帰りはここを滑り降りないので通過だけとなる。ゆっくりと写真を撮りつつ高度を上げてゆく。スキー場に到着した時からそうなのだが、一帯は硫黄臭が漂っている。南地獄が近くなるにつれて、それらはいっそう強くなる。


 斜度もだんだん強くなるが、それに伴い下界の展望も良くなる。志賀高原までは霞んで見えないが、野尻湖辺りはではなんとか見えていた。右を見ると神奈山の尾根。左を見ると赤倉山の尾根がある。気温が高い為に雪がシールに纏わり付くようになった。帰りの滑りにもかなり影響するだろう。風紋の造形美を足元に見ながら山頂が近くなる。


 9:34頂上到着。既にかなり踏まれた山頂で、人気の度合いが判る。妙高側に木が邪魔している他は展望がいい。トランシーバーで声を出すと新潟からLTH氏が声をかけてくれた。気心が知れているとついつい長話になってしまうであった。そして、最近不思議なのだが、山頂に着くと風が収まる傾向にある。今日もそうだった。話に夢中になっていたらカンジキの御仁が上がってきた。雪面に腰を下ろし休憩をしていたので、話しかけてみる。御仁は福井から8号線を下道でやってきて、妙高山山頂を目指すという。燕温泉発6:00で、ここまで400分ほどかかっているようである。あと150分ほどの予定であると言う。こんな話をされると、大チョンボコースで上がってきている私は恥ずかしい限りであった。御仁は最近定年を迎え、100名山を目標にして登山を始めたらしい。今日もそのうちの1座のようである。ただ、手に持つピッケルはウッドのかなり使い込んだ物であった。この時期に7時間ほどの登りを予定しているのだから只者ではないのだろう。健闘を祈って分かれたのだが、御仁の後姿はベテランの山屋の姿であった。


 さてこちらは、あとは滑降が待っている。シールを外し、靴のバックルを締める。今日はザックが簡易タイプなので、ワックスが入っていない。10:15滑り出す。やはり板に雪が纏わり付くような感じである。不用意にブレーキがかかるといえば判りやすいか。細尾根をクリアーすると広いブナ林の滑走となる。皆てんでんにシュプールを刻んだ跡が残る。かなり広範囲に広がっており、コース取りは各々違うようであった。滑りやすい斜面につい行きそうになるが、自分で決めた尾根を進む事にした。かなり下まで滑り降りると、途中GDMと書かれたピンクのリボンがかかっていた。もしかしたら逆に見ていてCDWだったのかも。最後をWにするとワンダーフォーゲルの文字を当て込む事が出来る。リボンが、谷を渡る下降点のサインと見てスキートレースを追って谷に下りる。スノーブリッジの幅が1mほど。3箇所踏み抜いた痕があった。対岸(左岸)に行くと、標高差2mほどをカニ登りして、しばらく斜面のトラバース道を行く。どうも良く見ると夏道があるようである。林業用にしては植樹林は無いし、良く判らない道であった。行きついた先は、赤倉観光ホテルスキー場の一番南にあるリフトの頂上駅のところだった。ゲレンデに出てしまうと、下まではなだらかな初心者コースのような斜面を下る事になる。ゲレンデも滑りが悪く、しばらく我慢の時間であった。


 下の方に行くと雪は黒く汚れ、そろそろスキー場もオフシーズンが近いことを告げていた。11:08下山。振り返ると妙高の前衛峰としての前山がスクッと聳えていた。


 帰りに、池の平スキー場のところにある、ホテル アルペンブリックに寄ってみた。入浴料500円。屋根がかかり半露天といった様相である。第2駐車場から見上げると、作業小屋のように見えたのが露天風呂なのであった。誰も入浴客が居らず、一人貸切風呂であった。露天と言えど展望が全く無いので、やや閉所感がある湯であった。


 湯を上がれば妙高ICからひとっ飛び、家には13:30到着。車を洗い、洗濯をし、遅い昼食となった。

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