魔子 1700m    三本木  1661.4m   善吾ノ頭  1613m 
      
 2007.7.14(土)   


   雨    単独    湯沢林道を利用     行動時間:3H09M


@魔子登山口4:36→(21M)→A魔子4:57〜5:02→(6M)→B展望台5:08〜10→(1M)→C人穴5:11→(8M)→D本谷釜瀬林道下降点5:19→(10M)→Eワイヤーピーク5:29→(20M)→F鉄塔5:49→(5M)→G三本木5:54〜6:11→(14M)→H(143鉄塔)林道巡視路入口6:25→(21M)→I(145鉄塔)巡視路入口6:50→(12M)→J善吾ノ頭7:08〜11→(14M)→K林道に出る7:25→(4M)→L湯沢林道ゲート7:29→(16M)→M登山口7:45


cyusyakinshi.jpg  tozanguchi.jpg  tozandou2.jpg  mako.jpg 
@登山口は林道の入口にもなっている。「頻繁に作業しています。何卒ご協力願います」と書いてある。 @登山口 登山道の様子。 A魔子山頂。ケルンが積んである。
makomizugaki.jpg  kuchitahyoushiki.jpg  tozandou3.jpg  bunki.jpg 
A魔子から瑞牆山。 途中に古い道標もあった。昔から道があったようである。 なだらかな道。 最初の本谷釜瀬林道への下降点。
tenboudaibunki.jpg  tenboudai.jpg  mizugaki.jpg  kinpu.jpg 
展望台への分岐標識 B展望台頂上。高い木が無く展望がいい。 B展望台から瑞牆山。 B展望台から金峰山。
cyoki.jpg  zengo.jpg  hitoanadouhyou.jpg hitoana.jpg
B展望台からチョキ。 B展望台から善吾ノ頭。 人穴への分岐標識。 C人穴。入口は丸太で塞いである。
bunki2.jpg  ooiwahidari.jpg  waiya.jpg  ooiwamigi.jpg 
D2回目の本谷釜瀬林道への下降点。ここから登山道を外れる。 最初の大岩は左(南)を巻く。 Eワイヤーが残置してある。 この岩に突き当たったら右(北)に下る。やや足場が悪い。
textutou.jpg  sanbongi.jpg  sanbongisankaku.jpg  jyunshiro.jpg 
F東京電力西群馬幹線143番鉄塔。ここから南に巡視路が降りている。 G三本木山頂。標識類は無し。 G三本木三角点。 巡視路の様子。歩きやすい歩幅に階段が付けられている。
jyunshiroiriguchi.jpg  145.jpg  jyunshiro2.jpg  textutou2.jpg 
H林道から143番鉄塔への入口。 I林道から145番鉄塔への入口 巡視路の様子(手ブレ) 東京電力西群馬幹線145番鉄塔。
zengotemae.jpg  zengonokashira.jpg  mizunara.jpg  goro.jpg 
直下は非常に暗い場所を通過。 J善吾ノ頭山頂。 Jミズナラの大木がある。 善吾ノ頭の東側斜面はゴーロ帯。
rindou2.jpg  geto.jpg  yuzawasen.jpg  tozanguchikaeri.jpg 
K林道に降り立つ。綺麗な広い林道である。 Lゲート(車道)到着。 L林道 湯沢線。  M魔子登山口の様子。撮影側にも停められるが、草地。

 

 台風4号の接近により梅雨前線が刺激され完全に雨模様である。どこに出向いてもまともに展望は楽しめないであろう。どうせ濡れるならトコトン濡れよう?と、藪漕ぎに出向くことにした。

 

地図を見ながら、魔子と三本木、そして善吾ノ頭を効率よく歩くルートを考える。魔子を支点にして両山をピストンする方法もあるが、それではつまらない。なんとか一筆書きのように歩けないものかと考えてみた。以前、金山山荘のご主人に付近の山の情報を聞くと、三本木は林道からアプローチするのが早いと教えていただいた。となると三本木と善吾ノ頭の間に林道歩きを入れるとなんとなく一筆書きが出来そうであった。ちなみに三本木の「点の記」を読むと、増富温泉の方から入って設置したようだ。三本木の1座だけなら、温泉の方から入山するのが早いようである。

 

1:00家を出る。雨粒をフロントガラスに当てながら、先週同様に信州峠を越えて瑞牆エリアに入る。目的の入山口となる場所は瑞牆山荘のすぐ南にあり、ここには登山口を示した道標もある。次に下山側の確認として、下の林道入口へ行く。登山口から林道入り口までの距離は800m。林道の入り口には「湯沢林道」と書かれていた。この800mを帰りに登り返すかどうかで車の置き場所が決まるのだが、林道のゲート前には適当な余地は無い。再び上に行き、魔子の山(山名事典では魔子)の登山口に停める。ここも作業林道が西に入っており、駐車は遠慮して欲しいとの注意書きがある。平日登山の場合はこの注意書きを気にせねばならないだろう。

 

4:36歩き出す。最初の150mほどはしっかりとした階段が切られており、その先も一級の道が続く。藪漕ぎ覚悟で来たのだが、やや拍子抜けであった。左を樹林、右に瑞牆山を見ながら歩いてゆく。山頂が近くなると根や岩が出ているところがあり、ややそれらが負担になるが、一級の道であることには変わりが無い。先週同様にここにもオオヤマフスマが足元に咲く。

 

4:57魔子山頂到着。岩の上に赤い石を選んで積んだケルンがある。そしてその下に赤く塗られた木の標識も立てかけられていた。登山口にあったのと同じ行政の標柱もある。この標柱にもケルンが出来ていたのだが、おそらく子供が作ったものであろう。ここからの展望もなかなか良い。ただ山頂としてはやや狭い。5人くらい居れば満杯であろう。先に足を進めるも、相変わらず良い道が続いている。途中に古い道標があったのだが、この道は昔から存在していたようである。しばらくして本谷釜瀬林道への分岐箇所が現れる。確か本谷釜瀬林道の途中に「展望台」と書かれた道標がある場所があった。そこからの合流点であろう。この先に黄色く塗られた板に「人穴」と書かれた道標が地面近くに打ち込まれていた。富士山の方の人穴は判るが、ここでの表記は何ぞやという感じであった。そのまま足を進めると展望台への分岐があった。左に進むとトラバース道らしく。展望台へは尾根伝いの右を選ぶ。駆け上がるとすばらしい展望が待っていた。まさに360度のパノラマである。やや暗い日であり美しさは今一つであるが、この天気の下では大満足であった。分岐まで戻りトラバース道を行くと、途中に「人穴」を示す道標があった。人穴はちょうど展望台の基部の辺りにあるようで、少し登るとポカンと口を開けていた。入り口は丸太で塞がれていたのだが、獣が塒にしてしまうのだろうか。

 

この先で2回目の釜瀬林道の分岐があった。道は右に降りて行っていたが、ここから尾根伝いに薄い踏み跡を行く。最初の大岩は左(南)側を巻くように踏み跡がある。この辺りから少々藪漕ぎモードになる。次の小ピークの上には錆びたワイヤーが残置してあった。この尾根でも林業作業がされていたと言うことだが、それらしい刃物の痕は無し。時折リボンや絶縁テープのマーキングが見えるのだが、ほとんどが古いものであった。尾根上を行くと岩峰に乗り上げてしまうところがあるが、ここは右(北)側に巻き道が降りているので辿る。迷うような場所は無く適当に尾根を拾って行く。そして目の前が明るくなったと思って顔を上げると送電線の鉄塔が現れた。その下を潜り、そのまま尾根を行くと、これまでよりしっかりとした道形があった。それを伝うとほどなくして三本木山頂であった5:54。

 

三角点はかなり苔むしており、樹林に囲まれた山頂で展望は無い。北西に尾根が下りているのだが、さほど明瞭な踏み跡は無く、増富温泉からの道が特に歩き易いわけでもないようであった。鉄塔まで戻り、下山路を探すと、谷に向かってやや西側に道は降りていた。道に沿うように細い茶色の電柱が降りているので、それを見出すと早いだろう。この巡視路を200mほど下り、懐が軽さを感じた。カメラが無い。再び登り上げ歩いた軌跡を追ってみると鉄塔下の草むらの中に発見。私の記録は全てカメラなので、これを無くすと悲しいものがある。再び巡視路を下って行く。今度は懐に重みを感じる。階段がこまめに付けられ非常に歩き易い。これなら三本木への登山道に十分使えるものである。林道からの巡視路入り口には「143号に至る」とあった6:26。

 

広い林道を闊歩してゆく。一般車を通してもいいのではなかろうかと思うほどに状態の良い林道であった。地図を見ると善吾ノ頭の南西にも鉄塔があり、こちらも十分巡視路が期待出来そうであった。東経138度34分と林道が交わる辺りが巡視路の入り口かと思っていたが、一番尾根が緩くなる林道の突端にそれはあった。こちらは白い鉄柱が2本立っており、もう一つ「145号に至る」の標柱が立つ。こちらもやはりいい道である。鉄塔までは文句なし。その先から広葉樹林の森となり、落ち葉を踏みつけながら登って行く。

 

7:08善吾ノ頭山頂。山頂にはミズナラの大木があり、こちらも展望は全く無い。微かに樹林の間から魔子側の峰が見える。広葉樹なので秋頃に出向くと綺麗なのかもしれない。あとは車に戻るだけ。林道へは東側の斜面を適当に下ってみた。樹林の中はゴーロの斜面で非常に歩き辛い。直径150mmほどの岩がゴロゴロしている。これなら巡視路を戻った方が良かったような・・・。林道に出て車道を登り、登山口に戻った7:45。

 予想以上に早くに終了したので、これで帰っては勿体無いので即座に後半戦も企画した。後半戦は五里山と決め、金山山荘方面へ車を降ろして行く。

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