豊口山  2230.7m    

 2007.6.9(土)   


   雨(後半大雨)    単独        行動時間:2H43M


@ゲート5:19→(34M)→A登山口5:53→(43M)→Bコル6:36→(16M)→C豊口山6:52〜56→(37M)→D登山口7:33→(29M)→Eゲート8:02


panorama.jpg  panoramakara.jpg  cyuusyajyou.jpg  ge-to.jpg 
夕立神パノラマ公園の所のゲートと豊口山。(帰りに撮影) 夕立神から大沢岳遠望。(帰りに撮影) @ゲート前駐車場とトイレ。 @ゲート
mizunashi.jpg  kohikage.jpg  tozanguchi.jpg  one.jpg 
水無川も太い流れが・・・。 林道途中から除山から小日影山への稜線遠望。 A登山口。 A:樹林帯の登りを経て小尾根に乗る。
saku.jpg  oohikage.jpg  koru.jpg  sancyou.jpg 
柵がダケカンバで出来ている。 左の場所から大日影・小日影方面。 Bコル到着。(手ブレ) C豊口山頂上。
sankakuten.jpg  hyoushiki.jpg  tozandoukaeri.jpg syamen.jpg
C三角点 C標識 登山道に戻った所。目立つ長いリボンが下がっている。 左の場所から降りてきた斜面を見る。
kakouten.jpg  jyurin.jpg  tozanguchikaeri.jpg  ge-tokaeri.jpg 
小尾根の下降点の様子。写真の場所に同じ。
コメツガの樹林帯。時折シカの警戒音がしていた。 D登山口帰り。 Eゲート帰り。路面に流れが出来ている。


 前日、大鹿村役場に問い合わせると、鳥倉林道はトイレのあるゲートまで通れると返事を頂いた。途中で一部工事はしているが片側通行で可能との詳細も頂いた。上の稜線の山を目指すわけでも無く、中途半端な計画であるのだが、ここを選んだのには訳がある。実は、一番の目的は中村農園のブルーポピーで、繊細な花で花期が短い。咲き出した情報を得たので、今回はそれが見たくてこのエリアを選んだのであった。

 
 1:15家を出る。雨が強く通常より1割減のスピードで現地に向かう。八ヶ岳の南面道路を走っていると赤色灯を回したパトカーが流していた。車通りのほとんど無いこんな静かな所をどうして、と思ってしまったのだが、最近別荘地で犯罪があったのかもしれない。杖突峠を経て高遠に下りて、152号線を分杭峠へ向かう。前日からも雨が多く、どこかで通行止めも有り得ると頭にあったが、それらは余計な気遣いで、難無く大鹿村に入った。そして道標に従い鳥倉林道を目指す。近年はこの林道に定期バスを通すとも聞いたが、目の前の舗装林道は割れているところが多く、重量車両の通過に耐えられていないのではないかと思ってしまった。

 夕立神パノラマ公園を通ると江戸ナンバーの乗用車が1台停まっていた。それを横目にカーブを左にターンすると、驚くことにゲート(バリケード)されていた。これは事前連絡と違う。さては先ほどの車は登山者の物で、ここから歩きでスタートしているものと理解した。ゲートまで残り3.5キロ。たいした距離ではないが、それなりに時間が掛かる。ここは役場の職員の言葉を優先して、いや信じて、ゲートをずらして入らせてもらった。確かに法面が崩落して工事中であった。もうすぐ登山者もどっと押し寄せるだろうから、余裕の無い工事になるだろう。ゲートから1.5キロほど来ると、予想通り目の前に男女の登山者が居た。“乗って行きますか”と声を掛け、林道通過を役場の人が許可をしていることを告げると、困ったような顔であった。乗せて車まで戻る選択肢もあったのだが、自身も急いでいることもあり、バックはしたくなかった。“先に行くなら乗せますが、戻って車を取りに行った方が賢明かと”とアドバイスを送り返事を待った。彼らは取りに行く事を選択し背を向けた。3キロを無駄に歩くことになった彼らに同情してしまうが、やはり事前に確認することは大事だろう。


 5:13ゲート前の駐車場到着。紫色のユンボが置かれていた。雨具を着込み5:19歩き出す。非常に歩き易い勾配で先へ続いている。雨ではあるが、少しは展望があり、付近の山々が見渡せる。水無川通過だが、水はあり、しっかり太い流れが出来ていた。天窓橋はよくもこんな場所にと感心してしまうような構造物であった。崩落とのいたちごっこなのだろうが管理が大変に思えた。林道が東に向きを変える所で、目の前に除山と小日影山の尾根が見える。ここも上から攻めて、その帰りに今回の山を踏もうとも思っていたのだが、今回を経て、除山と小日影山は下から登る事がほぼ決定したといって良い。

 8:53登山口到着。すぐに樹林帯の中を行く。少しガスが垂れ込め、幹の黒、新緑の緑、そしてガスの白と、なんとも荘厳な感じの中を歩いてゆく。登山道の斜度といい、針葉樹の葉が落ちて積もった感じといい、非常に歩き易い道が続いていた。鳥の囀りを聞きながら足を上げてゆく。地図を見ると適当に直登出来るようにも見たが、とりあえず、豊口山から三伏側へ続く尾根にあるコルを目指すこととした。途中にはダケカンバを利用した手摺などもあり、粋な登山道でもあった。


 6:36コルに到着。西に向かい尾根上を行く。黄色の太い絶縁テープ、赤色の絶縁テープ、紫のビニール紐、ピンクのビニール紐、ピンクのリボン、書き上げるのが苦になるほどにマーキングがあった。一部二重山稜などもあり、マーキングの意図は判るのだが、それにしても多い感じがする。そもそも踏み跡もしっかりあり、それを伝って行けば問題箇所は無かった。三伏までを1級の道とするならば、3級に値するほどであった。視界はあまり無く、樹林の先にある高みを目指してゆく。本来なら南側に展望があるのだろうが、今日は駄目であった。


 6:52豊口山到着。視界は無いものの閉鎖感は無い。樹林間隔が適当にあり、そこそこ居心地はいい。標識が掛かっているのだが、この形状はこのエリアに多い形状である。儀式をしてすぐに戻る。途中まで往路を辿ったが、コルまでは戻らずに、途中から適当に斜面を下り登山道に出た。どこかで先ほどの男女と会うだろうと登山道を下って行くが、登山口までには会わず。結局ゲートまで会わずじまいであった。ただゲート前には江戸ナンバーの車は上がっており、私が豊口山に行っている間に横を通過して行ったようであった。雨の降りは非常に強くなり、全身濡れ鼠であった。外気温は10度を下回り、寒くて仕方ない。雨具を脱いで暖房をガンガンかけながら、次の鳥倉山の登山口へ向かう。

 chizu1.jpg

 chizu2.jpg

                                           戻る